トラバントはドイツ車ですよ・・・。
ＢＵＮ

これって技術の話がしたいんでしょうか、社会・経済の話がしたいのでしょうか。
前者なら少なくとも1960年代前半まで技術的には同等といってよかったようですね（手許に「自動車の輸入自由化を見据えて世界の自動車工業の力を分析云々」というあおり文句の「世界の自動車」なる古書が…なぜあるんだ？）。
しかし、（統制経済の硬直性という要因はもちろんのこと）廃墟の復興＋広大な未開地・苛烈な気候というハンデを負った国がモータリゼーションに乗り遅れたのは当然のことで、需要のない技術が発展しなかった（あと見逃せないのはロシア革命以来の頭脳流出）ということでしょう。かなり大雑把ですが。同じ廃墟からの復興でもドイツのように戦前からの文化的・技術的（＋実は経済的）蓄積があれば別の結果が出たでしょうが。
Schump

揚げ足を取るようですがあれはロシア革命ではありませんよ。
ロシア革命は第一次大戦中です
紅葉饅頭

　それに比べて、一方的に殺戮されてたチハやテケなどの日本の機械化産業は
ホンダ、トヨタなど見違えるように発展しましたね。（メッチャ嬉しい）
はにまる

紅葉饅頭さん、回答文をよく読んだ方が、快適に揚げ足を取れますよ。今回は失敗です。
ＢＵＮ

>３
「頭脳流出」というコトバから、最近の核技術者の流出など思い浮かべられたことでしょうが、ロシア革命時にも相当の頭脳流出が起こっています。有名どころではイゴール＝シコルスキーとか。

>４
日本の場合、「実は独ソほど廃墟になっていない」「冷戦対応の経済負担が比較的少ない（それどころか朝鮮特需）等、経済復興がしやすかった」「戦前、自家用車こそ少ないがバス・トラックの生産・運行にそれなりの蓄積はあった」といった要因がありますね。ただし、「国内の」モータリゼーションという点では遅れていたのは周知のとおり。
Schump

↑　でもさ、アメリカの援助で工業大国になれるってんならさ、マーシャルプラン
で浴びるほどの援助を受けたはずのヨーロッパ諸国はもちろん、蒋介石の中華民国も李承晩の韓国も南ベトナムもフィリピンも、戦後日本と同じ条件だ。
ロシアは共産主義やめて西側の援助を受けるようになってもう十年も経ってる。
そろそろロシア製の自動車が世界に出始めてもおかしくないと思うんだけど。
毛沢豚

>7
その疑問に対する答えは、上記回答の中に既出と思いますが？
(N)

ちゃんと育ってます。戦後のソ連だっていいクルマ作ってますよ。例えば、ラダ　ニーヴア。実用性の高いハッチバックボディに、前ダブルウイッシュボーン、後コイルリジッドのサスペンション、サブトランスファー付フルタイム４駆と大変凝ったメカニズムを持ち、日本で最近流行のライトSUVのコンセプトを先取りしています。実際、日本のメーカーがライトSUVを設計する際、ニーヴァを参考にしたそうです。http://plaza28.mbn.or.jp/~VAZ2121/
NX（ジムニー乗り）

↑　おお、やはり嘗てドイツをも破ったロシアの自動車産業は健在だったんだな。
ピカチュウ

民生品としての自動車に対する考え方が西側と異なっていたということではないでしょうか。一部の高級車を除き、大部分の車は一応基本的な機能が備わっていればよい、消費者のニーズを積極的に捉えて競争する経済体制でないから、各社が革張りのシート、快適な空調など付加価値を向上させるインセンティブが働きにくい。また、公害など自動車メーカーの社会的責任が問題にされることも無いので、排ガス対策も行われない。したがって、企業は生産性の向上、付加価値競争を行わないため、いつまでもモデルチェンジが行われない。
一方、兵器のモデルチェンジは他国の同種兵器に対する優勢を確保することを求めているわけですから、どうしても性能、機能の革新・向上が必要となる。しかし、戦闘能力や生存性に関係ない部分には付加価値をつける必要はなく、カーステレオなんて戦車には不要。ただ、乗員への人間工学的配慮は西側に比べ落ちるというのが、旧ソ連時代からの特徴です。
ところで、政府高官用の高級車（恐らく特注品）は西側に比べ遜色ない性能、装備だったそうですが、どうなんでしょう？
アリエフ

ベトナム戦中に北ベトナム軍のトラックコンボイを
発見するために、エンジンから発生する電波（雑音）
を米軍が利用したことがあったそうです。
その昔、日本でも自動車のエンジンから発生する電波
のためにＴＶなどの映像が乱れるなどの問題が発生した
ことがありましたが、「そのような問題にすぐ対処し、
モデルチェンジを行う西側車両と違い、いつまでも
改良を行わない東側主両の特質に目を付けた」
探知方法だったそうです。
軍用車両でさえこのような状態ですから、アリエフさんが
言われるような理由で民間車両の改良なんてのは非常に
優先度が低かったのでしょう。

その昔、某共産国で「切れないハサミ」を大量生産して
「生産量ノルマ達成」と大喜びしてたしうです。
当時の某国では、「ハサミの品質」は評価にならず、
逆に品質改良のために工場の生産ラインをいじることは
「生産量ノルマ達成」を阻害するとして嫌われたそうです。

RM

薬の生産ノルマ達成のために水入りのアンプルを量産したという話もありますしね。
チャッピー

ノルマさえ達成すればいいだなんつったら極論すればこうなるだろうな。


「『中国はＮＯと言える』の読み方」（高木桂蔵　ごま書房）P100、101より
　一部の経済学者に言わせると、この文革が中国社会にもたらした経済的な
被害は、中国の発展を以後二〇年遅らせてしまったという。このとき毛沢東は
「自力更生」を旗印に、中国全土の人民公社に土着的な技術によるタタラによる
製鉄所を建設させたが、そのすべてはまったくムダな努力であった。毛沢東ご自慢
の自力更生の「製鉄所」はまともな銑鉄の一トンも生産できなかった。炉から出て
きたものは、まったく使いものにならない鉄クズであった。当時の北京は対ソ関係
が緊張の極にあり、この自力更生路線の製鉄所は、来るべき対ソ持久戦を
想定したものであったが、結局はただの資源、資材、労力の膨大な浪費
に終わったのである。

毛沢豚

ロシア製自動車って、どこで売ってるんでしょうか。もしあったら買いたいなあ。
aaa