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708 現用主力戦車のスペックを見てて思ったのですが、
その辺の本に書かれてる現用戦車のスペックとゆーものは
どのくらい信用できるのでしょうか……?

いえ、出力重量比があまし速度に反映されてるように見えなかったもので。
(……もともとあまり関係無いもの……なのかな?)
がるぶらう

  1. どれくらい信用できるか?ということについて(戦車以外の兵器にも共通することですが)、軍当局の公表資料に基づいた数字か、旧ソ連時代の兵器のようにそれが公表されてないならば推定によるしかありません。
    ジェーン社の軍事年鑑のシリーズに、各国の軍用機、艦艇、戦車等の軍用車両の一覧があり国際的にも評価が高く、多くの文献が参考にしているようです。もちろん同社も軍の公表資料や、アナリストの分析・推定に頼っているわけですけど。
    ただ、スペックとして出ている数字以外にも、兵器の性能や信頼性を左右する要因はたくさんあるわけで、それらを総合的に考えないと兵器の正確な評価はできません。難しい所でもあるが。

    で、戦車の出力重量比ですが、最大速度よりも加速度や登攀性能に関わってきます。任務上、高速道路を時速100km以上で自走するようなことは殆ど求められていませんので(燃料代がかかり過ぎるし・・)。むしろ、凸凹の多い不整地での機動性が求められるわけです。
    なお、戦車や装甲車の場合、最大速度といっても舗装道路と不整地とでかなり変わってきます。この辺が航空機の速度とは異なるところです。
    アリエフ

  2. そこらの書店に転がっている雑誌の内容は信用しない方が吉ではと。(まじで)

    1.1次資料に限りなく近いものを引用していると明記している。
    2.引用に関しても書かれていた部分のみ引用し、{好意的|感情的}脳内補完が
      行われていない。(この項に関してはメーカー側の言い分のみになる)
    3.検証が科学的であること。
    4.執筆者の名前が明記されていること。

    最低限、こんだけの事が行われている「その辺の本」があったら、お勧めできるも
    のと思います。ま、日本には皆無なんですが。(所詮趣味誌だし)

    ちなみにメーカー側の公式情報は「嘘は言ってないけど、本当のことを言っていな
    い」これにつきます。要は人任せにしないで、自分で読み解けってこと。

    >出力重量比
    加速には感度大ですが最高速度には感度小というのが一般的な伝達系の特徴です。
    sorya

  3. >「嘘は言ってないけど、本当のことを言っていない」

    外国の各メーカーが兵器を売り込む際に、関係者各位に配る資料もそういうものなんだろうか・・・(汗)。
    現物が来て見てビックリというのもあるのかな。
    507

  4. >3. 某大手ソフト会社のOSやアプリケーションも、カタログに書いてある「嘘じゃない」スペックと実際に動かしたときのギャップは…(笑)
    ささき

  5. >>ガンヘッド氏
    >外国の各メーカーが兵器を売り込む際に、関係者各位に配る資料もそういうものなんだろうか・・・(汗)。

    当然です。それがビジネスなので。

    価値の無いものを、如何に高い価値を示すかのように見せ、そしてゼニをふんだく
    るこれがビジネスの基本モデル。つまりは騙された奴が悪い=馬鹿なのです。

    そんな訳で、{製造会社|商社}のブリーフィング資料はお手盛り資料としての価
    値しか持ちません。「〜は〜の機能を有します」とは言っても「でも〜」の部分は
    絶対に言わない。っていうか、言うわけないじゃん(笑)

    こういう無言の部分を推測するためにも国内で研究開発を行う必要性が確実に生じ
    るのです。研究開発を行うことによって取得できたノウハウは恐ろしいほどの価値
    を生みます。

    >現物が来て見てビックリというのもあるのかな。

    いんや。こんなものかぁ?と思うのが大体のとこ。

    だって、他国に「ウチの〜は、〜がおっかしいんだけどさぁ。どう?キミん国のア
    レって?」なんて聞けるわけないじゃん(笑)。で、後になって痛い目を見てしま
    うと。近年でわ、F15の火器慣性システムね@F15J(苦笑)

    違う国だと、パキで導入した中国製のMBT。応力腐食割れで溶接部分に重大なヒビ
    が入りまくり。でも、中国は不良品ではない(温度変化サイクルは規格にはない)と
    して、無償での交換修理には応じず。

    前にも言ったが、ビジネスっつーのはこんなもんだ。
    sorya

  6. >5
    国相手の商売とはいえ厳しいものなんですね・・・。

    >{製造会社|商社}のブリーフィング資料はお手盛り資料としての価
    値しか持ちません。

    で、その資料を専門家諸氏がそのまま某紙や某紙に寄稿するということか・・・。
    507

  7. >6
    のんのん。引用しか出来ない奴は専門家ですらないよ。「引用専門家」だけど(笑)。
    本物の本当の意味でも専門家が泣くよ。せめて「自称専門家」にしていて。
    sorya

  8. 御回答有難う御座いました。
    ……結構衝撃的とゆーか、嫌な予感直撃穿孔貫徹とゆーか(笑)

    で、わが国の90式の書籍掲載情報は……?
    つーか何か一番奥歯にタングステンが挟まってるとゆーか
    公表されてる事が少ないとゆーか。
    何かどの本でも全体的に書く事が少なくて困ってるような
    硝煙反応が燻ってる気配を感じるのは気のせいでせうか……?
    がるぶらう

  9. >>がるぶらう氏
    90の情報が出てこない理由?簡単だよ。
    広報が日本の所謂軍事評論家っつぅ人種を全く信用してないだけのこと。少なくと
    も信頼関係すら築けていない。ただそれだけのこと。

    別にさ、マンセー記事を書きやがれって言ってんじゃないのよ。ただ、盲目的な日
    本製品最悪っつぅ評論(ま、評論家だしな)と、会社のお手盛り資料を盲目的に鵜呑
    みにした海外製品マンセー評論をやめてくれと。そんだけのことだよ。批判だって
    ちゃんと根拠があれば素直に傾聴しちゃうよ。ワシ的は。ま、実際は感情的否定記
    事。しかも、スペックを読み解くことも出来ない馬鹿しかいないんだけどさ。

    それはそれとしてっと。もし、信頼関係が築けたら、実際の数字を言わないまでも
    性能相対比くらいは教えてるはずだし、わしが言わんでも、色々な面白エピソード
    が出ているはずだよ。色々な試験ビデオとかもね。実際論文なんか相対比で発表し
    てたりするもんね。

    人対人が付き合いの基本なのに、その基本すらできていないっつぅ、そんだけの事
    なんだな。ホントの我が社は人にいろいろ教えたくてウズウズしている部署なんだ
    からさ。良くぞ聞いてくれましたって、色々過去に発表した論文含めていっぱい資
    料をくれるはずよ(笑)
    sorya

  10. ついでに一つだけカラクリをおしえてあげやう。

    軍から公式に発表されるデータは90のデータとあんまかわらんのです。
    保安上言うわけないじゃん?(笑)

    でも、何故かそれなりに情報が流出している。何故なんでせう?

    そりはね、たとえばAFV界でいうところの、R M Ogorkiewics氏のような、極めて
    軍との関係が深いレポーターの存在があるわけさ。日本では何故か知られていない
    のだけど、Ogorkiewics氏は「非公式のスポークスマン」であって、キャリア的に
    はホントウの意味での技術者・テクノクラートですらないのです。そりが証拠に、
    過去彼が書いた論文は存在しない(@NTIS)と指摘しておきます。

    1960年代の論文ですらだよ?(笑)

    とっくに機密解除されてもおかしくないような代物、わしの商売じゃなきゃアクセ
    スできないようなものですらないのよね。何故か日本では誰も彼のキャリアを調べ
    ようなんて思う人がいないんだけどさぁ(苦笑)

    こういう背景を知るためにも、各々が読み解けってことなのよ。
    知らないと、メーカー垂れ流し情報を鵜呑みにしちゃって終了〜と相成るわけ。

    【注意】
    NTISっつぅのは、National Technical Infromation Servicesの略で軍含めた、
    米国で出版された技術報告書のすべてをアーカイヴし、要求に応じて複写する機関
    です。わしのような小物の投稿論文すらちゃんと収録されています。
    sorya

  11. ↑ちょっとした質問です。
    「論文なんか相対比で発表してたりする」
    普通、論文を発表するということは、機密も特許もなくなるし、
    誰でも手に入れれるものになること、と理解してるんですが
    こういう明らかに軍事関係のものも発表するものなんですか?
    taka

  12. それに関する答えはイエスであり、ノーでもある。です。

    さすがに丸っきりマンマは出しませぬよ。そこまでお人よしちゃうんで(笑)。例え
    ば、そのシステムを構成する一部要素や材料に関しての報告、もしくは第1次スク
    リーニングテストの結果等が主な所です。ただし、ボツ案はマンマ出ることが多い
    です(それにしたって相対比)。ボツだからって、てんで効果ないとは限んない訳で
    さ。

    昔ならば、相対比のみの記述のような投稿論文は即戻されるですが、最近では海外
    においても定着しております。
    sorya

  13. もいっぱつ。
    相対比は防衛秘密ではないか?については、リファの数字さえ挙げなければセーフ
    でありんす。良く判らん性能に対する相対性能。つまりはその相対性能の絶対値は
    推測に推測を重ねた結果であるため、有次元化したところで確度低いです。

    また、ワシ等の世界では侵徹重量による相対性能比を測ることが多いんだけど、そ
    の数字にしたって、侵徹重量比≠面密度比ではないため、実際の構造性能はそう簡
    単に判らないようになっとるですね。

    まぁ、出さないよりはマシだろう?って感じではあるんだけどさ(笑)

    因みに、一般材を適用した具体的な性能なんかだと、closed members onlyなコン
    ファなんかでは話すことがありますです。まぁ、どうせコンファの録音及び撮影禁
    止の上、残った資料は数ページの前刷りしかないもんで、コンファ中で比較的突っ
    込んだ内容が話される事が多いです。

    それにしたって「これは装備化された〜」なんぞ、誰一人言いませんし、誰一人聞
    くことがありませんが。某国人以外は(笑)
    sorya

  14. 便乗で申し訳ないですが、内情に詳しい方、もし御自分が乗るならどのMBTになさいますか?現代日本と仮定しますが・・・
    E5型

  15. 正直ベースで言えば、わしがタッチした車両以外は乗りたくありません。
    っつか、少なくともわしがタッチした部分やアイテムは良心的な仕事をしたという感情がありますんで。
    sorya

  16. >15
    「おまえらの銃は一番安い銃だ」みたいなもんですか・・・・・・。
    居眠り将軍

  17. 値段っつぅわけではないけどね(笑)

    ワシ的な理想にはまだ遠いけど、他のものに比べれば、その限界性能を熟知してい
    る(防御・攻撃性能及び機動性能)分だけ、極めて親和性が高いかな。個人的には
    封印されてる全機能を発揮させたいね。
    sorya


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