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夜間戦闘機によく搭載されている斜め銃は日独以外で使用されたことはないんでしょうか? 安井 賢一 |
- 英軍では第一次大戦中対ツェッツペリン迎撃用に 7.7mm(ルイス), 37mm COW 自動砲、57mm DAVIS 無反動砲などを各種プラットホームに斜め搭載して使っています。
ささき
- ↑ありがとうございますm(__)m
しかし、何の機に搭載したのでしょう?(57mm砲)
安井 賢一
- デイビス砲はカウンターウェイト放出型の無反動砲ですので、機体にかかる反動は比較的軽微でした。ただし砲尾からは巨大散弾銃のごとく鉛玉を噴出し、これが機体を損傷することも多かったようです。
デイビスを試験搭載した機体は多いのですが、対ツェッツペリン迎撃用として上斜め向けに積んだのはアームストロングホイットワース FK.12、ヴィッカース FB.11、スーパーマリン PB.31 等です。いずれもテスト段階でトラブルに遭遇し、実戦では結局一度も使われていない筈です(^_^;)。
COW 37mm のほうはロングリコイル形式の自動砲で、デハビランド DH.4(A2168) の上翼をぶち抜いて砲身が突き出した写真が残っています。この姿で飛行船狩りに出撃したようですが、戦果は無かったそうです。
一次大戦後には COW 二門を旋回銃座に積んだブリストル「BagShot」、推進式単発機の機首に斜め45度に固定したブリストル 161「C.O.W GunFighter」等の迎撃機が試作されましたが、制式採用には至りませんでした。
ささき
- 余談:第一次大戦ではこれほど斜銃に熱心だったイギリスが第二次大戦で斜銃を使わなかった理由は、ドイツの爆撃機が軽防御・軽武装・高運動性の双発軽爆主体だったことが理由だと思います。
…え、デファイアントとロック?ありゃ何かの間違いでしょう(^_^;;)
ささき