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183 第2次世界大戦ごろ、航空機による巡洋艦以上の艦の破壊のために
徹甲弾を使用しましたが、
徹甲弾は何mぐらいの高度から落とせるのでしょうか?(最低爆撃高度)
4Type Tank

  1. 落とすだけなら、延期信管を使うなどすれば、超低空からでも落とせます。

    ただ、徹甲爆弾の貫徹力は重力加速度に依存しているので、あまり低い高度から落としても敵艦の水平防御鋼鈑に弾かれる可能性が高くなるでしょう。
    日本海軍でも、命中率から言えば急降下爆撃を取りたいのはやまやまでも、降爆では爆撃高度が低くなってしまうので、仕方なく、戦艦はより高い高度からの水平爆撃で狙うことにしていました。
    この場合の最低高度ということでしたら、だいたい2500〜3000メートルくらいです。

    日本海軍によらず、当時の標準的な水平爆撃照準器で、ある程度精度の高い照準ができるのはこのくらいまで、有名な米軍のノルデン照準器でも動目標を捉えるにはこの程度が限界。
    爆弾に十分な加速度をつけてやるには、やはりこのくらいの高度は必要。
    また、この高度なら高角機銃は届かず、大口径高角砲では追随角速度の点で比較的安全(どちらも例外はありますが…)と、いろいろな要素があって、水平爆撃の攻撃高度というのは、だいたいこのくらいになります。
    まなかじ

  2. 九一式徹甲弾を改造した九九式八〇番五号爆弾は、昭和十六年一月、ドイツから輸入した150mm装甲板で組み立てられた標的で実験し、高度2500m、撃速225m/秒で均衡することが判明しているとのことなので、2500m以上での使用が適当とされていたようです。
    BUN


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