簡単に言えばガソリンを振り蒔きながら落ちて行き、その辺りの大気が混合気状態となったところで引火させ一気に爆発させる兵器です。
爆発時の凄まじい高熱と、酸素を燃焼し尽くすことで付近の塹壕やトーチカに潜む敵兵を窒息死させるところに「貧者の核兵器」と呼ばれるほどの威力がある、と言われています。
しかし「非人道兵器」と非難されるのを怖れたのか米軍ではこれを「地雷の除去兵器」と称しており、実際にある程度の地雷誘爆効果もあるようです。
ささき

ガソリンでなくても、プロパンガスでもＯＫです。
爆発圧力は火薬に比べれば低いので、比較的「柔らかい」
目標を広範囲に破壊することに用いられます。
（地雷原処理など）
で、「窒息効果」については物理を無視した俗説に過ぎません。
「暖かい空気は上に昇る」はい、これで充分ですね。

たかつかさ

窒息というのは必ずも純粋に周囲の酸素を奪うことではないですよ。
肺胞を焼くだけでも窒息させることができます。
アルコール火災なんかで良くありますね。

sorya

回答ありがとうございます。疑問が氷解しました。ところで、「紺碧の艦隊」で気化爆弾によって５０機以上のアベンジャーが一瞬で撃墜されていますが、これほどまでに効果があるのでしょうか？
N

気化爆弾は使用上の注意をよくよんでご使用下さい。

使用上の注意
１：決して近くに味方の陸上部隊や艦艇がいるところで使用しないで下さい。
以下省略

理由はわかりますね。危なすぎてしょうがありません。

FIX

ってわけで、あの某作家の小説に出てくるような使い方はできませんよ。
そもそも気化爆弾の効果は大気の状態などの影響をもろにうけるので、敵が来た、よし気化爆弾を使うぞ、とはいかないと思います。
FIX

可能性としては考えられるよ。充分に。
気体爆薬の硬化範囲＝爆薬の噴霧範囲じゃないし。
当然衝撃波はもっと先まで届く

sorya

窒息に関しては、気化爆弾は人間に対する殺傷力が高い（肺に吸い込んだ気化燃料で肺が焼かれる）ので、使用を禁止する。と聞いたような気がします。それを窒息と言うかどうかは知りませんが。っで使用禁止になったかどうかも知りません。
陵風

＞それを窒息と言うかどうかは知りませんが。っで使用禁止になったかどうかも知りません。

問題無し。死因は肺火傷による窒息死だから。
肺機能は万全でも「肺としての機能」を満たさない場合酸欠死となる。
前にも書いたが、アルコールの気化による引火事故ではよくそのような症状が起こる。

ちなみに薬剤だけに限って言えば、それだけでは火傷はまず生じない。
アメリカのは多少毒性があるけど、それだけではなんとも。

sorya

＞4. うーん、対空使用は難しいのではないでしょうか？燃料散布のプロセスは単純なものではないし発火タイミングも微妙です(混合気が濃すぎても薄過ぎてもうまく爆発しない)。それに地上なら混合気が自重によって停滞してくれますが、空中では放っておくと拡散する一方なので点火タイミングが非常に微妙になると思います。高速で移動する空中目標に対し特定高度・特定タイミングでズバリ爆発させるのは難しいのではないかと思います。
ささき

現在は爆薬で散布しつつ燃焼させる方式が主流なんだが....
それ以前に高空じゃFAE意味ないすね。酸素足りなくて（笑）

それは秘密です

そうですか・・・「紺碧の艦隊」では戦艦の主砲弾を気化爆弾にして「三式弾のパワーアップバージョン」みたいな感じでした。やっぱり無理ですよね(^_^)
N

最近はエチレンなんかも使っているらしいっすよ。
”＆”

そば粉を飛散させると危険らしいですよ。
火が付くと爆発しますから。
貧者の核と呼ばれるのに身近な物なんですね。
Ｔ３４−８５