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265 九九式八糎高射砲や一式(ラ式)高射機関砲の基になったドイツ兵器って、正確には何だったのでしょうか。特に前者については異説(WWI時の物をコピーした。したがって、スペイン戦争やWWIIでドイツが愛用していた物とは違う。)も出てきていますし、写真を見てもよくわかりません。
tomo

  1. なんでも99式高射砲は、中国戦線で捕獲した旧ドイツのFlak18のコピー品だそうです。
    で、当時のドイツ主要装備はFlak38(だっけ?)、
    砲身が長いため、当然威力にはかなり差がありますが、
    日本軍にとってはFlak18でも十分魅力的だったようです。
    勝井

  2.  質問者です。いえ、異説によれば、WWI頃の砲、つまりFLAK18よりもっと前のものとなっています。その根拠は砲身長の違い(99式は45口径、FLAK18〜は56口径)や、尾栓の違いだそうです。確かにWWIのM1918(88ミリ砲)は45口径です。ただ、射高、初速などは99式とFLAK18に大差無く、管制装置も電気誘導式のようですし、そのため私には判断が着きません。(M1918の砲弾は重すぎるので、計量弾に変え、その他改修をした可能性もありますが……)
    tomo

  3. 砲の素性は私も同意見です。電気誘導式の管制装置とは二式高射算定具を指すと思いますが、これは独自開発した算定具で九〇式高射算定具の延長上にあるものですからクルップ製88mm砲とは無関係です。

    それから勝井山、FlaK38とは? 広く知られる電撃戦初期の88mm高射砲FlaK18は56口径、それより長砲身になるのはFlaK41からで75口径です。
    回答はもっと誠意と共にやりましょう。大神工廠の名回答、帳消しです。鉄砲500本です。
    BUN

  4. Flak18の次は、Flak36/37でしょう。田宮の1/35キットにもなっているタイプです。
    砲身をテーパー付の一体物から、二分式の外筒を備えるものに変更してます。(口径長は変更せず、56口径)
    36と37の差は砲側の射撃指揮装置の違いだったと思います。

    九九式八高のもとネタは、やはり第一次大戦ものの砲だと思います。
    この砲の写真を見て以来、そう信じています。(『零距離射撃88』にはだまされた…)
    ご指摘のとおり、Flak18は水平鎖栓に対し、九九式は垂直鎖栓ですし、装填補助装置もなく、45口径の太短い砲身、駐退機のレールも短く、後座長も九九式の方が短いのが見て取れます。
    もし、Flak18を見てこれを作ったとすれば、コピー大国の名がすたるというものです。

    一式高射機関砲に関しては、37ミリFlak18でいいのではないかと思います。
    砲架の形式などはまるで違いますが、砲身や機関部はよく似ています。
    まなかじ

  5. FlaK18がいわゆる「88mm砲」だと訂正したかったのであって、
    栄光のFlaK36を無視した訳ではありませんのであしからず。(なんせ、こればっかキットになた)
    タミヤのキットはオヤジモデラーの語り草です。家も客間と玄関に魔除け代わりに置いてあります。
    効き目は抜群で家庭は不幸になりますが風邪一つ引きません。
    BUN

  6. 皆さん、ありがとうございます。
     しかし、37ミリ機関砲はFlak18でしたか。すでにFlak36、Flak37が実戦配備されていたのに……。
     ところで、99式は後に(三国同盟の時だったかな?)ライセンス料を支払わせられていますが(安物買いの銭失い。こんな事なら、きちんとFlak18/36/37をライセンス生産すれば良かったと関係者は後悔したでしょうね。)、一式はどうだったんでしょうか。
    tomo

  7. ↑実はこの件,林譲治さんがご自身の架空戦記の中で触れられてます。
    学研のでしたが,立ち読みでもなさっては?
    (架空戦記ものって,意外と資料に使える部分もあったりします。
    勿論眉唾なネタも多いですが,特にこの方の引用するエピソードは
    比較的信頼性が高いものと思います−その意味では佐藤大輔氏と双璧かな)
    勝井

  8. 架空戦記より、それの元ネタを探った方が数段優れた方法です。
    創作である小説では誰もその記述の正確さに責任を持ちませんから。
    BUN

  9. >5 意見具申
    師匠、わたくしメといたしましては、1.へのツッコミのつもりでありました。
    それと、Flak18は、長谷川の1/72ミニボックスでキット化されております。斯界の名門の作品ゆえ、一応36/37ばっか、とも一概に言えないような気が致しますが、如何なものでありましょうか?
    田宮のキットは、ちゃんと未組み立てのものを実家にとってあります。(しかし、おまけのツンダップは作っちゃってある…)
    まなかじ

  10. いえ、BUN師匠、師匠のおっしゃることは、完璧に正論です。
    ただ、こういうアプオーチも結構面白い、という主張というか意見なのです。
    小説の中にネタを見つけ、そこまでで良しとするか、
    そこからさらに大元の資料を発掘するかはそれぞれの考え次第でしょう。
    実際、一介の学生では想像できないようなところからネタをひっぱってきたりしますから、
    そのネタの出所を調べたり、信憑性を手持ちあるいは本屋の資料で調査するのも
    結構楽しい娯楽です。
    勝井

  11. う、まなかじさん、プラモもやるのか・・・。参った。
    72はやっとらんかった。不注意でした、ハセガワのミニボックスが独り18で勇戦していたとは「36ばっか」じゃなかったですね。
    自戒を込めてプラモ神社に絵馬を奉納いたします。
    BUN


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