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336 銃の横、あるいは上部に弾倉をつける事の利点は、
『低く構えられること』以外に何かあるのでしょうか?
現役の銃ではなかなか見かけない様な気がするので
欠点が多いのでしょうが、だとすれば、欠点は何でしょうか。
図書館

  1.  銃の横にマガジンを装填する形式の銃は、昔のサブマシンガンによく見られます。また、上部にマガジンを装填する形式の銃はチェコ製軽機関銃が代表格です。
     銃の横にマガジンを装着する利点は・・・プローン(伏射)に有利ということ以外はようわかりません(^^;(笑)欠点は銃の横にマガジンが突き出るためかさばるということでしょうか。
     一方、上部にマガジンを装着する利点は、上から弾が降りてくるためフィーディング・トラブル(薬室装填時の作動不良)が起きにくいってとこでしょうか。また、マガジンの残弾量による重心の移動が少ないという面もあります。欠点としては、上方にマガジンが突き出す分かさばることと、照準軸線上にマガジンが位置するため、照準器の設計に工夫が必要になることでしょうか。

     現在の銃で上部給弾を採用しているものとしては、FN P90があります。P90はブル・パップ形式を採用していますが、マガジンを銃の上部に銃身と平行に装着する形式を取っています。このため、マガジンが出っ張ってかさばることなく、1マガジン50発という多装弾を実現しました。
    ブラック・タロン

  2.  銃側面にマガジンを付けたものでは英国のステン・サブマシンガンが有名ですが、フル装填状態だと弾倉側が重くなってバランスが悪く、しかも撃つに従って重心が左右に移動して銃口がブレるという話を聞きました。まぁ軍用サブマシンガンの場合は弾さえばら撒ければそれでいいのですが、警察の突入部隊のように正確な射撃が必要とされる場合は嫌われる要因になるかも知れません。側面にニュッと突き出したマガジンはかさばりますしね。日本の百式だったかドイツの MP18 だったか、わざわざマガジン基部に折り畳みギミックを付けた降下用もあったと思います。
     上方装填の利点はブラックタロン氏の指摘どおり自重給弾ですね。装弾にクリップ(装弾子)を使う 37mm や 57mm の対空機関砲は今でも上方給弾が主流です。
     上方バナナマガジンで有名なチェコのVz26や英軍ブレン軽機は照準器を銃の左側にずらしていましたが、飽くなき命中精度を追求する我が日本陸軍では、射線と並行な照準線を得るためプリズムを備えた光学照準器を99式軽機に装備していたと覚えています。
    ささき

  3. 短機関銃で上部に弾倉を置いたものとしては、オーストラリアのオーエンがあります。ステンの部品を多用してます。
    箱型弾倉が上に突き出しているうえに、全体にデザインがなんとも不恰好でトンデモな銃みたいですが、豪軍の制式兵器として採用されています。
    命中精度や集弾性能は非常に良好だったそうです。
    まなかじ

  4. 有り難うございました。
    図書館


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