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439 近接信管ってドイツでも作れなかったんでしょうか?
Alphabeta

  1. 作られました。電波式、音響式など主にミサイル用に作られました。ドイツではミサイルが
    高射砲の代わりになる考えていましたから。また、小型化には時間がかかるためスペース的
    に余裕のあるミサイルならOKですし、さらに大型のミサイルで、敵1機を目標とするのでは
    なく敵の編隊ごと打ち落とす考えもありました。
     ドイツの近接信管については、たしかどこかで回答した覚えがありますが、どこだったか
    正確には思い出せません。
    国江

  2. また、ミサイルの場合、発射衝撃に耐える必要がない点でも有利ですね。
    まなかじ

  3. そうですね、(高射)砲弾信管用としては“作らなかった”というところが一番正しいですかね?

    また我々日本人には一般に米艦隊の激烈な対空砲火からいわば神話化したVT信管信仰がありますからねえ。
    しかし、ここの尊敬すべき論者諸氏の努力によってここのHP上では冷静な評価が下りつつありますが、
    まさにその通りVT信管は万能ではありませんでした。

    一方ドイツでは命中率を向上させるために
    算定具の改良、高射装置の開発、新しい射法の開発を行い、
    これに代え、克服していました。

    ドイツには一次大戦以来、常に当事者としての防空戦のノウハウの蓄積があり、
    かつ欧州に在るが故の時代の最先端を歩み、正統故の奇策に走ることのない
    優等生的防空思想の展開をさせていました。

    この様な学究的環境から大戦初期のはあまり芳しくなかった
    対4発重爆命中率を(88mmFLAK36)大戦後期には実に3〜4倍に向上させました。

    既存の技術が存在し、まだその将来的可能性の余地在り、とした場合、
    これを先ず活用すると言うことは全く正常です。

    VT信管という新兵器を実戦に投入していないからと言って、
    これは造れなかったとか技術的に遅れていたとかそう言うことではなく
    つまり軍事施策の選択の問題であったのです。

    ドイツは旧来の高射砲に依存する以上、近接信管を必要としていなかったと言うことが出来ると思います。
    (現場での必要の声はずっと上がってはいましたが)

    ドイツ人はVT無しで“FLAK”を英語にしてしまったのですから。
    かっぱ


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