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503  祖父から聞いた話なのですが、太平洋戦争の末期潜水艦乗りだった彼の乗る艦は米軍が落とした機雷のために瀬戸内海から出ることが出来なかったということです
。だとすると、その機雷はある程度の水深でとどまっていたのでしょうか。また戦後それらはきちんと回収されたのでしょうか。(祖父の話が与太でないとして。)

やまぐ

  1. 海上自衛隊の掃海技術は世界一です、とよく自衛官の方から聞かされました。つま
    り海自の(というかその前身の)発足理由は米軍の敷設した機雷を除去するのが目
    的だったから、豊富な経験を持っている、というわけです。
    今でも年間何度か戦時中の機雷を除去することがある、とも言っていました。


  2. B-29がパラシュート付きの沈底機雷を空中投下して、主要な海峡を封鎖したそうな。
    50mぐらいの深さに1トンぐらいの機雷が沈んでいて、磁気、音響、航行船舶による水圧変化に応答して、数回から数十回の刺激で爆発して、船底を損傷させたように聞いている。

    海鷹なんかが、作戦不能になったのはそうした沈底機雷の爆発のせいだったそうです
    Navy

  3.  上記の通り、この機雷は複数の方式の信管を付けていて、しかも、カウンターを設定回数を違えて取り付けるなどという手の込んだ物でして、ばら蒔いた米軍にも完璧な掃海をする手段が無かったという代物でした。
     また、戦争の終わり頃に蒔かれた物にはタイマーが付いていまして、ご丁寧にも、当時計画されていた本土上陸作戦の時期には信管が無力化する仕掛けになっていました。
     ノンフィクションではないのですが、講談社文庫の「機雷」(光岡明著)という作品に日本側の掃海の苦労が書かれています。一読する価値はあると思います。
    tomo

  4. 「日本の掃海艇が手も足もでなくなったのは、昭和二十年三月 終戦の五ヵ月前から始まった
    B29爆撃機による瀬戸内海への磁気機雷投下である。」
    上記文書は、光人社NF文庫 ”小艦艇入門”(木俣滋郎 著)より引用させてもらいました。
    こちらの本も @700円と安価であり、当時の帝国海軍 掃海艇及び掃海技術に関して
    述べられており、お勧めします。
    又、成山堂書店 ”機雷掃海戦 海軍予備士官の挽歌”(隈部五夫 著)@1200円 
    等の本も有ります。
    奇跡の発動機?誉


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