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509 先日、自称「銃器にくわしい」という友人から「現代の軍用ライフルでも矯正射撃をしなければ的にあたらないんだ」という話を聞きました
まさかそんな分けが、と思いましたが少し不安なためここに書き込みました
実際のところどうなんでしょうか?
鈴木

  1.  その友人のおっしゃる「矯正射撃」というのがどういう操作に相当するものなのかちと図りかねますが…。基本的に銃には生まれ持った製造誤差「癖」があり、銃の癖に合わせてあらかじめ照準器を補正しておく(サイトイン(Sight-in)と呼びます)必要があります。弾道は気温や湿度によっても変化しますので、部隊が移動した場合などは現地でサイトインをやり直す場合もあります(特に精密射撃が必要とされる狙撃兵など)。
     また距離が離れれば弾道は山なりに落ちますので、目標より上を狙って射撃する必要があります(照準器側で距離を調整できる物もありますが、今の軍用ライフルは短距離・長距離の二段切り替えという簡易型が多いです)。更に、目標が移動する場合は移動方向前方を狙う必要があり、横風がある場合は風上側に照準点をずらす必要があります(リード(Lead)を取る、と呼びます)。こういった照準補正は「偏差射撃(Defrection Shooting)」と呼ばれることもあります。
     このように、銃とは決して「目標を十字に捕らえて引き金を引く」だけでは当たらないものなのです。光線兵器でも使うか、ライフル用誘導弾が実用化されない限り矯正・補正は必須だと思います。
    ささき

  2. 一撃必中を求められるスナイパーは事前に試射出来ない場合にそなえ
    以前に発射した時のデータを収集しておくとも聞きます。
    弾の生産ロットによっても微妙に違いが出るそうで、そのばらつきを防ぐため、
    同じロットを買い占めることもあるそうです。
    ベンチレストと呼ばれる精密射撃競技ではその時の気温や風向きに対応して、
    その場で発射薬の量を調節します。

    鉄砲って、それのみだけでなく使用する物(弾薬、支持させる物、等)や条件によっても
    命中率が変わる結構微妙なもんなんです。
    まぐまぐマグロ


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