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622 自衛隊が採用したという国産拳銃についてどなたかお教えいただけないでしょうか?
ミネベア(というよりナンブだな)製だと言うことはわかっているのですが・・・。
あず吉

  1.  自衛隊の制式ピストルは一応国産ですが、独自開発ではありません。スイスのSIGとドイツのザウェル・ゾーン社共同開発のP220(口径9mmX19、装弾数9発+1)で、自衛隊では1982年から『9mm拳銃』の名称で採用しています。新中央工業(現ミネベア(株)大森製作所)がライセンス生産を担当しています。

     ミネベア製で自衛隊が最近採用した国産銃は、『9mm機関拳銃(公式には『機関けん銃』)』です。拳銃と名付けられていますが実態はサブマシンガン(マシンピストル)です。現在の9mm拳銃(P220)の後継として採用されたものですが、すべての9mm拳銃を更新するわけではなく、空挺団等の一部部隊の指揮官が自衛用として装備するものです。
     イスラエルのマイクロUZIを原型にしたような銃で、長めの銃身とフォア・グリップを備えています。試作品ではグリップ・パネルやフォア・グリップは木製でしたが、最近銃器雑誌等で公開された量産モデルではプラスチック化されています。
     余談ですが、新中央工業は1960年代に自衛隊向けに口径9mmのサブマシンガン『ニューナンブM66』を試作しています。

     ちなみに、現在P220が制式ピストルとなっている自衛隊ですが、口径9mmのピストルへの移行は1950〜60年代に検討されていました。この時、新中央工業はM1911A1(コルト・ガバメント)を原型にした口径9mmのオート『ニューナンブM57A』を試作しています。
     その後、80年代に入って新制式ピストルの検討が行われたとき、新中央工業ではニューナンブM57Aを改良した『ニューナンブM57A1』を開発してトライアルに提出しました。M57A1は、外観的にもM1911A1然としていたM57Aに比べてオリジナリティのあるデザインで、撃発機構をユニット化する等の工夫が凝らされていましたが、トリガーはシングル・アクションのみでした。
     結局、自衛隊はP220を採用、ニューナンブM57A1は試作のみで終わりました。
    ブラック・タロン

  2. 過去の質問、 Q.512も参照してください。

    蛇足−−−前々から思っていたんですが、スイスは永世中立国ですよね。
         しかしながら、エリコンの各種機関砲(戦前から現在も)、
         このSIG PXXXシリーズのピストルにしても、世界各国に
         輸出しているんですね。(出来るんですね!!) 
         うわさでは、「完成品を売るのはさすがにまずい。(無償サンプルなら可)
         ほとんどがその兵器の図面を売る技術輸出(ライセンス)という形態になる。」
         と聞いた事があります。

    軌跡の発動機?誉

  3. P-220の後継って聞かないですよね。あるとしたらP-226(15発+1)かなあ。P-220にダブルカラアムマガジンを組み込んだだけだから生産も操作も楽だし。(マガジンキャッチの場所は変わるけど)
    日本人の体格も昔に比べ大きくなってますからね。

    寒冷地向けにポリマーフレーム・グリップのハンドガン採用したりしないのかな。(寒冷地だと金属製は皮膚がくっつく。寒いんなら手袋してるでしょうけど・・・)
    ガンヘッド

  4. >2

     中立という国是は、必ずしも武器輸出禁止と反するものではない、ということではないでしょうか?
    ツカドン

  5. スイスは中立という立場を利用して、枢軸、連合の両陣営に武器を売っていました。早い話が、国ぐるみで“死の商人”をやってたワケです。「汚い」と言ってしまえばそれまでですが、ああいう小国が侵攻されずに生き残るには仕方のない手段だったようです。
    パンジャンドラム

  6. 販売はドイツのザウエルが担当していると思いましたが。
    R


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