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752 AK47とAKMの外見上の違いはなんでしょう?
また、AKMのマガジンはオレンジ色の樹脂製のものを使うのですか?
AK47のものは使えないのでしょうか?


pomp

  1.  AKMは銃身先端が斜めに切ってあります。これによって発射ガスの噴出方向を制御して銃身の跳ね上がりを抑制するのだとか。
     プラスチックマガジンはAk74からの採用ではなかったでしょうか?7.62mm弾用のものが後から作られたかもしれませんが、私は寡聞にして知りません。
    Schump

  2.  AK47とAKMの外観上の違いをまとめると・・・

    1/AKMは銃口に斜めに切ったマズル・アタッチメントを付けている。目的は銃身跳ね上がり抑制。
    2/レシーバーの形状。これは製造法の違い(AK47はスチール削り出し、AKMはプレス加工)等によると思われる。
    3/ストックの形状。AKMはストック上部のラインがレシーバーの軸線に沿った、直銃床に近い形になっている。
    4/ハンドガード。AKMは下部ハンドガードの両側に出っ張りが付いている。

     AK47とAKMの金属製マガジンは互換性があります。また、AK74とどちらが先かはわかりませんが、プラスチック・マガジンもあります。
    ブラック・タロン

  3. もうひと押しいきましょう。ブラック・タロンさんの番号に続けて....

    5. AK47はガスシリンダーチューブ側面に4つずつ、計8つのガス抜き穴があるのに対し、AKMではガスシリンダーブロックに穴を穿つ方式に変更、外観上、シリンダーチューブの穴が無くなり、代りにチューブ前方に半円形の穴が確認できます。

    6. タンジェント式リアサイト、AK47の800mまでの目盛に対し、AKMは1000mまで

    7. ストック材質、ブナ/カバ製ソリッドウッドが多かったAK47に対し、AKMの木製ストックはほぼ全てラミネート材を使用(フォアストックのラミネートは中々凝ってて面白いのですが、割愛)

    8. ボルト/ボルトキャリア―の仕上げがクロームメッキの銀色から、パーカーライズ仕上げの黒色へと変更

    9. ボルトカバーに補強用リブ追加

    10. 軽量化に伴う各部のシェイプアップ、外観上はフロントサイトベースの巾が狭くなった点が顕著

    **AKMは共産圏各国で生産された派生型が多数有る為、上記全てが必ずしも当てはまるわけではないものの、概ね共通の特徴といえるでしょう。

    尚、オレンジ色のベークライト製マガジンは60年代から確認されており、5.45mm化の以前から存在します。 このマガジン、マガジンキャッチ部にはスチール製のパーツが鋳込まれており、ごついですよ。

    又、Schumpさんがおっしゃているような、AK74以降にのみ見られるプラスチックマガジンも確かに存在します。黒色あるいは半透明の、ベークライト以外の材質ですが...(材質については情報がありません。調べておきます)
    みなと

  4. AK47 のレシーバー(機関部)はスチールブロックからの削り出しという工作に手間のかかる構造でした。AKM では鉄板プレス加工なので製造の手間は大幅に簡略化されていますが、耐久性は下がっており長期間酷使するとガタが来ます。正規軍にとっては歩兵銃など所詮消耗品なのでどうでもいい事なのですが、中古兵器も後生大事に使う中東のゲリラ兵達には何万発撃ってもビクともしない AK47 のほうが好評だったそうです。
    ささき

  5. 本題から離れて恐縮ですが付け加えれば、AK47の量産前の最初期型(米軍のマニュアル等でしばしばAK-47/1と呼ばれるモデル)のレシーバーはシートメタル製で、前後に削り出し加工のパーツをリベット止めした構造でした。AKMのレシーバーは更に改良が加えられていますが。 このAK-47/1の断面図は注釈なくしばしは資料に掲載されることがあった為、量産型(AK-47/3)との構造の違いに首をかしげられた方もいるのでは、と思います。

    >4. うーん、中東ゲリラに友人がいないので確かな話しは判りませんが、AKM、かなりしっかりした銃だとおもいますよ...。重量はAK-47の2/3程度しかないんですが、多くのレポートは連射時の安定性の高さを(AK-47に対する)指摘しています。レートレデューサーと直銃床の効果なのでしょう。
    みなと

  6. あ、ちなみにアメリカのマニアの間では ”Milled Receiver! ”ということでAK-47の方が珍重されているのは判りますが....。 銃の良し悪しに生死がかかっている人達の評価は、ちょっと違うかもしれませんよ。
    みなと

  7. >6.
    うーん、「AKM より AK47 の方がゲリラの評価がうんぬん」というのは日本の著作物からの引用でしたが、著者の脳内真実だったかな?!(^_^;)
    ささき

  8. 機会があったら撃ち比べやってみたいですね。アリゾナ行かなきゃだめかな〜?!
    みなと

  9. >プレス加工vs削り出し加工
     本題から少々外れますが・・・
     FN社の初期5.56mmライフルCALはプレス加工で作られていましたが、耐久性に問題有りとの理由で、続くFNCでは下部レシーバーを削り出し加工にしてますね。
    ブラック・タロン

  10. >9. FN CALは70年代始め、フランス等に積極的に売り込みが図られたようですが、最大の問題は構造の複雑さからくるメインテナンスの煩雑さと、高コストと伝えられています。 FNC開発の1つの焦点は、低コスト化だったんですね。ボルトメカニズムもAKのものを拝借してますし....(ここでむりやり話題の整合性を図る)
    従ってレシーバーはM16のようなアルミ鋳物からの加工だったような気がしますが、記憶が定かでありません。
    みなと

  11. スリングスイベルはどこにあるのでしょう?
    pomp

  12. >スリングスイベルはどこにあるのでしょう?
    pompさん、また新しい識別箇所を発見ですね〜。 たしかにAK-47系のスリングが ガスシリンダーブロック(バレルとガスシリンダーチューブを連結するパーツ)に隣接するリングと、レシーバー左面(セレクターの反対側)後端に取りつけられたリングをつなぐのに対し、 AKM系の多くはフォアストックを固定する前側の金具の左側面と、木製ストック下側端部(M16等と同じ場所)に変更されています。 これも比較的不鮮明な写真から識別が可能な、相違点ですね。




    みなと


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