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778 各国警察御用達のMP5は野戦などでの運用は不適当と聞きますがそれはクローズドボルトによる物なのでしょうか?それともMP5だけの弱点なのでしょうか?どうかご教授下さい
紅葉饅頭

  1. あい。まず考えられるのは射程および威力の不足(拳銃弾使用のため)が挙げられます。
    次にMP5は本体が意外に凹みやすいそうで、それが原因で内部で引っかかりが起き、
    作動しなくなることがあるそうです。

    クローズボルト云々を言えば、現在のアサルトライフルは基本的にクローズドボルトな訳で、
    それが問題になることは無いと思います。
    まぐまぐマグロ

  2.  射程距離の短さや低威力は、ハンドガン弾薬を使用するサブマシンガンすべてに共通する欠点であり、アサルト・ライフルが一般化してから一層目立つようになった点です。

     ちなみに、アメリカのSWAT等では、MP5にリロード弾薬(回収した薬莢に弾頭と発射薬を充填した再利用弾薬)を使うことを禁止しているところが多いと聞きます。MP5はローラー・ロッキングという構造故か、リロード弾を使うと作動不良をよく起こすようです。

     MP5が軍用サブマシンガンとしては若干難があるのは確かです。ローラー・ロッキングやクローズド・ボルト等の複雑な構造を持ち(現行のバースト付きグリップ・フレームの内部パーツ構成なんてまるでパズル)、上で書かれてるようにプレス加工のフレームが意外に歪みやすいという点も指摘されています。構造が複雑な故の高価格もネックの一つでしょう。
     とはいえ、MP5は元々G3ライフルの9mm版カービンという位置付けで開発された銃であり、操作性もG3とほとんど変わらないので、G3系ライフルを採用する軍隊の多くがMP5を軍用サブマシンガンとして使用しています。
    ブラック・タロン

  3. UZIはボルトとフレームの間がスカスカで砂や泥を被っても平気で動きつづけると聞きますが、精密なMP5は機関部への異物侵入に弱いと聞きます。しかし警察関係がMP5を多用するのはクローズドボルトゆえセミオートの精度が良く「両手で抱えるハンドガン」的な使い方も可能(人質を抱えた犯人の頭部にタブルタップを叩き込む)だからでしょう。UZIでそんな真似をすれば人質ごと蜂の巣になってしまいます(^^;)
    ささき

  4. 私も一言!! MP5に関しては、とりあえずここを開いて見たいところをクリック!
      http://www.remtek.com/arms/hk/
    MP5シリーズの長所
    1.重すぎず、軽すぎず、ちょう度良い重量。フォアエンド&グリップがやや細身で握りやすい。
    2.サイトが狙いやすい。かつ サブマシンガンのくせに3〜4段のアジャストサイトが付いている。
    3.ボルトクローズドポジションで発射なので、ボルト移動による銃のブレが無く、ロックタイムも短く命中精度が良い。
    4.ローラーロッキングのシステムのおかげか?&薬室のフルート溝構造(低腔圧)のおかげか?射撃反動が少ない。
    以上の理由で、実際にMP5SDを射撃した時、非常に撃ちやすく命中精度が良かったです。&静音!!
    その他
    5.マガジンリリースレバーが右利き、左利き関係なく操作できる。
    6.バリエーション&オプションパーツが豊富。
    7.フィールド・ストリッピング(分解)が用意。

    短所
    8.やはり、ローラーロッキングシステムは、フィールドにおいて、マッド&サンド(泥や砂)に弱いのでは!?
    9.2.のサイトの件。3.の命中精度の件。 ミリタリーサブマシンガンとしては、過剰品質。
      町中で、廻りへの流れ弾を気にするポリス関係にはGOODであろう!!
    10.ボルト、クローズドポジションなので、連射加熱時のコックオフが心配。
    11.4.の件を逆手に取れば、ローラーロッキングは薬莢切れが起こりやすい。
     その為の対策がフルート溝。−−>フルートにしたから低腔圧で、弾の威力下げている!!
    12.何故か?セレクターが左右に付いて無い。現代のミリタリー用としては必需品でしょう!!
    13.ローラーロッキングシステムのせいか、ドイツ工業製品の常識なのか、価格が高め!!
      ま!ジャングル戦では必要の無い(持って行きたくない)銃です。

    軌跡の発動機?誉

  5. >4.の7.フィールド・ストリッピング(分解)が用意。−−>容易 でした。
      誤字、ゴメンナサイ。


    〜?誉

  6. >4の11に訂正ツッコミ。
     現行のMP5用グリップ・フレームのセレクターは左右両側に付いてますよ(;^_^A

     ポストMP5の一つとして登場したH&K UMPは、今のところ口径.45ACPと.40S&Wのみだが、そのうち9mmも出るかなぁ? MP5と販路被りそうだから難しい気もするけど・・・
    ブラック・タロン

  7. ブラック・タロンさん、 訂正、感謝!!
    私が実射したの、9年位前で、そのモデルは右利き用セレクターだったもので!!
    私が戦場へ持っていくとしたら、スターリングですね。シンプル イズ ベスト&コンパクト。
    >.H&K UMPは、今のところ口径.45ACPと.40S&W〜
    ヨーロッパの銃砲屋さん達、9mmParaに絶対の自信を持ってます。米国への販売戦略の為です。
    なにしろ、ヨーロッパ製の9mmParaと米国製9mmParaとを性能区別してました。”フン!アメリカがコマーシャル(民間)用に真似た弾だろ!!” てな感じ!




    〜?誉

  8. 横レスすみません。
    MP5の長所と欠点はわかりました。
    ただ、フレームが歪みやすい・ローラーロッキングが泥砂に弱い、という点が気になりました。
    兄貴分であるG3は丁寧に扱ったとしても、どこかにぶつけたり、泥砂にまみれるなんてのはザラだと思います。
    また、銃剣格闘をした時に壊れてしまうのではないでしょうか?
    ライバルであるFALと比べた時の評判が気になります。
    確かFALのほうが採用国数は多かったと思いますが。
    (英連邦制式採用のせいもあるでしょうが)
    名無し三等兵

  9. フレームの歪みに関しては、G3系の銃の共通するウィークポイントであるようです。
    銃剣戦闘のような、基本的に銃身に平行な衝撃には強いかもしれませんが、
    横方向からの力には弱いでしょう。
    これは合成確保のために設けられているフレームの凹み(テレスコーピングストックのレールになる)
    がボルトキャリアーのガイドレールを兼ねていることも原因かもしれませんが。
    考えてみれば高剛性を必要とする狙撃銃のPSG―1はガイドレール部にさらに補強材を当てていますから、
    結構問題なのかもしれません。

    FALとの比較ですが、採用国が少ないのは単にG3が後発だからでしょう。
    また、どっちとも「フルオートで撃つ銃ぢゃ無ぇ!」という評判はよく聞きますが、
    私は比較した記事を読んだことが無いので、何とも言えないのがつらい所です。

    まぐまぐマグロ

  10. 「FALのほうが安い」という現実的理由も大きいのではないでしょうか。
    ささき

  11. >8.9.10
    ・性能的には、G3の方がFALより、撃ちやすく、命中精度も良好でしょう。(MP5と同様長所の為。)
     FALがダメという事では無いです。どっちにしても7.62X51の反動ですから!!
    ・FALの採用国はヨーロッパ先進国&英国連邦の国々に多く、G3採用国は南米、アフリカの途上国に多いです。(ドイツは当たり前)

    FALは戦後すぐ開発され1950年代初頭より供給されました。
    対し、G3はセトメ−−>H&Kと引き継いで1960年代中頃〜70年より供給と10年以上の遅れが有ります。
    先進主要国が戦後タイプの小銃を検討を始めた時期にGOODタイミングだったわけです。
    対し、開発途上(或いは、独立紛争中)の国々は当分、米ソのWWII余剰兵器を使用するしか有りません。
    彼らが後年、やっと政治、経済的に安定、或いは独立し、自国の装備を検討する時期とG3の出現時期が重なりますね!
    カタログデーター的にも、見た目にもG3の方が近代的ですね。ちょっと見栄を張った国々がG3を採用したのでしょう!
    そして、その頃、米国で小口径5.56に移行する動きが始まり、先進主要国も続いて行くのです−−−−!!
     以上 共産圏の国々の事はオミットでした。

    軌跡の発動機?誉


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