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852 モーゼル拳銃ってどうゆう主旨で開発されたんですか?小型のライフルっぽい物でいいんでしょうか?
紅葉饅頭

  1. あくまでオートマチックの「拳銃」だと思いますよ。

    まなかじ

  2. むしろ、世界初の実用自動拳銃であるボーチャード(ボルクハルト)がカービン銃的な存在だった影響が大きいのではないかと思います。ボーチャードがストック付きのオプションを出したのは銃本体がバカでかくて撃ちにくいことを誤魔化す苦肉の策だったと思いますが、初代の影響というのは大きいらしく「自動拳銃とはストックを付ければカービン的に使えるもの」という認識が広がってしまいました。モーゼルだけでなくルガーにもブラウニング HP など初期のオート拳銃にはホルスターストックのオプションを持つモデルが多いです。それが廃れた時代とその理由を考察してみるのも面白いですよ。
    ささき

  3.  あくまで拳銃として作られたモーゼル・ミリタリー(C96)ですが、トリガーの前方にマガジン(しかも上からクリップで給弾)を備えた構造などは、従来のライフルの形式を引きずった設計にも見え、いかにも黎明期のセミ・オートマチック・ピストルらしいと言えるでしょうか。

     ちなみに、モーゼル・ミリタリーは、威力の高い7.63mmモーゼル弾(7.62mmX25)を使うものの、バランスが悪く、ホルスター・ストックがないと充分な性能を発揮できませんでした。そこで、これを逆手に取って、ストック一体型グリップとハンドガード付き長銃身を備えて、文字通りの『カービン』にしたバリエーションが作られました。軽便な狩猟用セミ・オートマチック・カービンとして、また、ピストルの所持や販売に制約がある国にライフルとして輸出できることも狙ったようです。
     モーゼル・ミリタリーの各モデル(コーン・ハンマー、ラージリング等)に合わせて、380mm、407mm、386mm等の各種銃身を備えたカービン・モデルが生産されましたが、総生産数は少なく1,000挺内外と言われています。
     日本でも、一代限り許可(その所有者のみ所持を許可し、他者への譲渡等は不可)という条件付きで、このモーゼル・ミリタリー・カービンを合法所持した人がいたと聞いています。
    ブラック・タロン


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