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872 べレッタ92Fは初期の頃スライドのトラブルがあり、そのトラブルを解消したものが92FSだったと思いますが、見た目ではほとんど同じにしか見えません。
具体的に何処がどう壊れたんでしょうか?また、トラブル解消後のモノは、どこらへんがどの程度代わったのでしょうか?

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  1.  ここのスレッド771に同じような質問があります。
     面倒なのでそこに付けた自分のレスから引き写し(笑)。

     M9として米軍制式ピストルとなったベレッタM92Fですが、採用後、強装薬の弾(米海兵隊辺りはサブマシンガンやピストルに強装弾を使うことが多い)を使用したところ、スライドが破断し後方へ飛び出すという事故が発生して問題となり、これの対策が施されたモデルがM92FSと呼ばれるようになりました。
     対策と言っても、スライド破断が起きたときに、割れたスライド後端が後ろにすっ飛ばないよう、フレームのハンマー・ピンの頭を大きくしてスライドの溝に噛ませているだけです。
     両者の外観的識別点は、スライド後端(セフティ・レバーの下辺り)とフレームとの隙間です。M92Fはこの隙間に何もありませんが、M92FSではフレームからパーツ(ハンマー・ピンの頭)がはみ出しているのが見えます。
     米軍のM9もM92FSに対応していますが、制式名称は変更されていません。
     ただ、このM92Fのスライド破断事故というのも、トライアルで出てこなかった問題が採用後に出てきた等々、真偽のほどはいろいろ言われているようです(ベレッタ嫌いの連中がわざと強装弾で撃ちまくった等々)。とはいえ、民間レベルでもこのM92Fのスライド破断は問題となったようで、フィロビス社というメーカーが、ベレッタ・オートの特徴であるスライド上部の切り欠きを塞いで強度アップを図ったM92F用のスライドを製造しました。このスライドのデザインは、マルシンのオリジナル・フルオート・モデルガン『ドルフィン』で使われているので、知ってる方もいるかもしれません。
    ブラック・タロン

  2. 時間の有る人は ここも見ましょう。 BERETTAのHPです。 開くのに、ちょっと重いです。

    ・92の特長   http://www.beretta.com/pistole/descrSeries92.htm
    ・92シリーズ各型紹介   http://www.beretta.com/pistole/series92.htm

    おまけで  http://members.tripod.com/Casanova101/M9.html

    ・ストリッピング写真で、グリップ上部に、かすかにハンマーピンの頭が見えますね。
    ・こうやって断面図見ていると、 ワルサーP38の偉大さが感じ取れます。
     (92もP38も、基本構造、それほど変わっていない!!  マガジンリリースボタンとシアー形状の差異ぐらい)

    軌跡の発動機?誉


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