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936 すいません、初めて書き込むズブの素人なのですが、迷彩服についてお尋ねしたいことがあります。
迷彩服には色々と種類があるようなのですが、どのような種類のものがあるのでしょうか?できれば特徴なども教えてくれるとありがたいです。
taki

  1.  とりあえず、各国の現用の主要迷彩パターン&今は使われていないが名の知られている迷彩パターンについて解説します。
     百聞は一見に如かずで、本当は画像等と一緒に示せればいいんですが、あいにくその手の画像のあるHPには疎いんで(;^_^A(苦笑)

    *ウッドランド/リーフパターン(アメリカ)
     ベトナム戦争と前後して、米軍が1968年頃から本格的に採用した迷彩がリーフパターンです。基本色は緑・茶・黒・カーキです。これをヨーロッパの植生に適合するよう改良したのが現用のウッドランド迷彩で、両者を比較すると、ウッドランドの方が模様が大きめなのがわかります。
     バリエーションとして、青系や白黒系に塗り替えたパターンがあり、一般にアーバン迷彩と呼ばれているようです。

    *DPM(Disruptive patterned Material。イギリス)
     イギリス軍が1968年から採用し、以来現在まで使用している迷彩。ウッドランド迷彩と同じく緑・茶・黒・カーキが基本色で、筆で描いたような模様が特徴です。採用以来何度かマイナーチェンジが加えられています。イギリスの他、オランダやインドネシアでも採用されています。DPMを赤系の色に染め直したストリート・ファッション向けのバリエーションもあります。

    *タイガー・ストライプ・パターン
     ベトナム戦争中、非正規戦に投入された米軍の特殊作戦部隊や南ベトナム軍が使用していた迷彩。名前の通り、トラの毛皮を思わせる縞模様の迷彩ですが、制式迷彩ではないため、多種多様なバリエーションが存在します。現在も一部の国の軍隊の特殊部隊等で使われています。

    *陸上自衛隊迷彩(日本)
     陸上自衛隊が1967年から採用した旧迷彩は、灰色を基調に緑と茶を配したリーフパターン系列の迷彩でしたが、目立つ、色落ちが激しい等、隊員たちからは不評を買っていたようです。
     その後80年代に入り、『戦闘装着セット』(新型個人装備)の採用と同時に現用の迷彩を採用しました。この迷彩は緑・茶・黒・カーキを基本色とするドット・パターン(斑点模様)で、国内では旧迷彩を遙かに上回る迷彩効果を発揮します(植生に配慮してか、東日本と西日本では若干配色等が異なるらしい)。カンボジアPKOに派遣された陸自施設部隊が使用したものは熱帯向けの特別仕様だったそうですが、他国部隊からは好評を得たようです。
     ちなみに、航空自衛隊では、地上部隊用に独自の迷彩を採用しています。

    *ダックハンター迷彩(アメリカ)
     下のスレッドでも質問が出ていますが、第2次大戦中、米海兵隊は独自に迷彩を採用していました。これは、カモ撃ち用のハンティング迷彩をベースにしたもので、ダックハンター迷彩と呼ばれました。カーキを基調に緑・茶・黄土色?を配したドット・パターンです。
     陸軍でも採用されましたが短期使用で終わったようです。

    *ローデシア迷彩
     アフリカ南部にあった白人国家ローデシア(現ジンバブエ)の国軍および傭兵部隊が使用していた迷彩。カーキを基調に緑と茶色を配したパターンで、系統的にはDPMに近い迷彩です。1979年にローデシアがジンバブエとなり、ローデシア迷彩は当時の白人権力の象徴として使用が禁止されましたが、ローデシアに雇われていた傭兵たちはその後もこの迷彩を使い続けたため、『傭兵御用達の迷彩』というイメージがあるようです。

    *リザード迷彩(フランス)
     第2次大戦後、フランス軍の外人部隊や空挺部隊等で使われていた迷彩。仏軍外人部隊はアルジェリアではリザード(トカゲ)と呼ばれて恐れられていたことからこの名が付きました。カーキを基調に緑と赤の筆描き風ストライプを配したパターンです。1960年に、アルジェリア独立に反対する仏軍外人部隊等の一部が反乱を起こしたのをきっかけに、フランス国内での使用を禁止されましたが、海外部隊では引き続き使われたようです。

    *スプリンター・パターン/ウォーター・パターン(ドイツ)
     旧ドイツ軍の迷彩2種。スプリンター・パターンはグリーンを基調とし、直角的な模様が破片に似ていることからこう呼ばれます。一方、ウォーター・パターンはカーキを基調とし、模様の縁をぼかしています。両方とも、『レインドロップ』と呼ばれる雨が降ったような細かなパターンが加えられています。
     ウォーター・パターンは現在もドイツ連邦国境警備隊(ゲレンツシュッツ)で使用されています。また、旧東ドイツ軍の迷彩はレインドロップ・パターンに影響を受けたものです。

    *ドイツ陸軍現用迷彩(ドイツ)
     現在のドイツ陸軍迷彩は、茶・黒・灰色・黄色等を複雑に配したドット・パターンで、ガレキ迷彩と呼ばれています。詳細な資料がないのですが、旧SSの迷彩に影響を受けているようです。ベルギーやスイスの迷彩にも影響を与えています。

     旧ソ連(ロシア)の迷彩については、陸海空3軍、KGB、内務省等の特殊部隊がそれぞれ独自に迷彩を採用していますが、個々の詳細は資料がないので不明です(;^_^A

     画像等については他の方のフォローを求めます(;^_^A(苦笑)
    ブラック・タロン

  2. 迷彩パターンに関しては、ここが力作です。

     http://www2.tkcity.net/~jgsdf/HOME.html
    軌跡の発動機?誉


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