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965 菅谷充著の「蒼穹の艦隊」二巻で、スプルーアンスいわく「アンチVT信管兵器」なる電波兵器が出てきますが、(名前がわからない・・・)こんなものが現実に造れたのですか?電波妨害の技術を応用したようですが・・・
Take

  1.  架空戦記はしょせん架空のお話ですから、そこに現実性を求めるのはナンセンスだと思いますが。
     もし日本が VT 信管の存在とその動作原理を熟知していれば、偽の反射波を発振し自爆させる装置を作ることは不可能ではなかったと思います。
     ただ、その装置が飛行機に搭載可能な大きさになったかどうか?仮に陸攻に搭載可能だとして、満足に稼動させることができたかどうか?
     もし満足に稼動したとして、有効距離はどのくらいでしょう?陸攻に搭載可能な発電能力で、敵戦闘機の行動半径外から VT 信管を自爆させる程の電波が発振できるでしょうか?
     以上の条件を全て満たしたとしても、米軍は VT 弾だけで対空射撃を行っていたわけではありません。対空砲の 3/4 は従来通りの時限信管を撃っており、これが戦果の約半数を占めたとされています。また 5in 砲の射撃圏を抜けたあとには雨霰と降り注ぐボフォース 40mm の火ぶすまが待ち構えています。
     すなわち VT 弾を無効化するのは技術的には可能でも現実性は低く、仮に現実化しても戦局には殆ど何の影響も与えないと思います。

    ささき

  2. 時限信管は健在だったのですね。マリアナ以降はVT一本槍だと思ってました。
    Take

  3.  VTは値が張るからでしょうか?
    居眠り将軍

  4. ささきさん、「敵戦闘機の行動半径外から VT 信管を自爆させる」というのはどういう意味ですか。
    無責任男

  5. >4
    「陸攻に搭載する」からでしょう。
    敵戦闘機が現れれば撃墜されてしまうかもしれませんし、よし撃墜されなくても、回避運動などをしていたら電子妨害などやっていられませんよね。
    まなかじ

  6. >1.(VT信管以外で)戦果の約半数を占めたとされています。(その後の)ボフォース 40mm の火ぶすま

    色々な考察や研究が有るかと思いますが、下記HPを見ますとVTヒューズの威力の凄さがデーターとして
    表されております。 ちょっと難しいHPです。
      http://www.warships1.com/W-Tech/tech-075

    US.NAVYの各種対空砲別の ”航空機撃墜数” ”弾数/撃墜1機当り” を見ますと、
    5in砲VTヒューズが抜きん出ています。

    文末にて別の研究本では、”1944年10月から1945年8月の間にVTヒューズにより278の航空機を撃墜しており、
    もし従来のTIMEヒューズだったらほんの46でしかなかっただろう。” とも述べています。

    我が帝国陸海軍 航空搭乗兵の御霊に合唱。

    軌跡の発動機?誉

  7. >6.大変失礼な誤字をしてしまいました。

      我が帝国陸海軍 航空搭乗兵の御霊に合掌。
    〜?誉

  8. >6.にちょっと補足。
    ささき氏の 述べられている通り、撃墜絶対数では、40mmボフォースが1番ですね。
    〜?誉

  9. >4. EA-6 や EF-111 のような電子作戦機をイメージしていたのです。艦攻・艦爆に搭載できるほど小型軽量な機器で VT 弾の受信波解析・偽の返信波発振を行うのは、当時の技術では難しいのではと思いましたので。それが可能ならば少々応用も効くでしょうが、戦闘機や機関砲も何とかしないと VT 弾だけ妨害しても大差はないでしょうね。
    ささき

  10. >5&9
    私は攻撃機に搭載するものを考えていました。
    確かに当時の技術ではそんな小型の妨害装置は難しそうですね。
    しかし電子作戦機となると一機で数百発の弾丸を相手にすることになる。
    今の技術でもしんどそうですね。
    無責任男


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