QQCCMMVVGGTT
973 はじめまして。いきなりなんですが、質問です。
ライフル弾薬の爆裂弾や焼夷弾等の弾の、爆発範囲、殺傷能力、威力はどれ程のものなのでしょうか?
あ、あと光や煙を発して飛ぶ曳光弾って言う弾は、撃った人間がどこにいるかも分かっちゃうんですかね?
旧Ans.Qの検索にも引っかからなかったと思うので…
くだらない質問ですがよろしくお願いします。

chacha

  1. うあ、重複してしまった…
    すいません…
    chacha

  2.  ライフル弾薬の炸裂弾(エキスプロッシブ)は、主に対空・空中戦闘用に開発されたと聞きます。
     数十mmクラスの大型弾では独立した信管を持つものもありますが、7.62mm等のライフル弾では弾頭内に爆薬と単純な慣性起爆装置を詰めたものがほとんどです。命中と同時に弾頭内の撃針が慣性で前進し起爆させるというのが基本的な構造です。公用拳銃弾薬では、ホロー・ポイント弾頭をベースに、窪みに爆薬を詰めて銃用プライマー(雷管)を被せたものがあります。
     旧日本軍が92式重機関銃用に開発した7.7mm炸裂弾は、弾頭に起爆剤と爆薬を詰め、命中して潰れると起爆するというもので、取り扱いには注意を要したそうです。

     この種の炸裂弾頭をテストしたレポート等を見たことがないので断言はできないんですが、いくら爆薬が入っているとはいえ、たかだか7.62mmや.44Mag.の弾に鼻クソほどの爆薬を詰めて撃ち込んだところで、ホロー・ポイントより大きく酷い傷ができる以上の破壊力は望めない気がします。
     また、炸裂弾頭は通常弾頭に比べて初速の低下が早く起こるため、機関銃で他弾種と混用すると弾道に差が生じることになります。
     第2次大戦頃の航空機まではまだ有効だった炸裂弾頭ですが、現在は12.7mm以上の大口径弾薬を除いては過去のものとなっています。

     トレーサー(曳光弾)は、弾頭後部に燃焼系の曳光剤(炎色反応等を利用したもの)を充填したもので、発光時間は2、3秒程度、弾道の視認可能距離は約100〜900mがほとんどだそうです。距離にもよるでしょうが、人に当たる頃には消えてしまっているか、当たっても貫通してしまうでしょう。
     ただし、当たったものによっては着火させることも可能です。当然着火能力はインセンディアリー(焼夷弾頭)に劣りますが。

     余談。曳光弾とは少し違いますが、発火弾を利用した照準システムとして、無反動砲やロケット砲の砲身に取り付けて使用する『スポッティング(スポット)・ライフル』があります。
     光学照準器で捕捉した標的に対して、発火剤を充填した標定弾を発射し、その着弾した白煙または発火点目がけて無反動砲やロケット弾を発射するものです。
     自衛隊が採用している60式106mm無反動砲には、12.7mmスポット・ライフルが装備されています。また、米海兵隊がSMAWの名称で採用しているB400ロケット・ランチャー、イギリス軍のLAW80もスポット・ライフルを備えています。
    ブラック・タロン

  3. 回答ではないのですが、関連してちょっと解らない事があるのでちょっとお聞きしたいのですが、過去ログに確か「曳光弾は銃身を急速に消耗させる」という旨の
    発言があったのですが、これはなぜでしょうか?
    曳光弾の曳光剤の燃焼ガスの中に、銃身のエロージョンを加速させる成分などが
    含まれていたからなのでしょうか?
    それとも曳光弾の構造上、銃身に負担がかかるからだったのでしょうか?
    この件について色々本を調べてみましたが、原因を明記している物を見つける事が
    出来ませんでした。
    もしご存じでしたら御教授の程、宜しくお願いします。
    leo

  4. >3 基本的には「過熱が酷くなる」からだと思います。また燃焼材には燐の化合物が多用されているので、その燃焼ガスはいかにも腐食性が高そうです。
    ささき

  5. >撃った人間がどこにいるかも分かっちゃうんですかね?
    ものの本には、そういう欠点もあると書いてありますね。
    そのために、銃口を離れてしばらくしてから曳光を開始
    する芸の細かい曳光弾が存在するという話ですが、具体的
    使用例は分かりません。

    SAW

  6. >5
    ライフル用ではありませんが航空機搭載用機関銃では一定距離を低輝度発光した後、高輝度発光するものがあります。M3 0.50Cal用のM10 Tracer及び、M20 APIT等が例としてあげられますが、夜間の防眩及び視線が曳光弾を追ってピパーから離れるのを防ぐ効果があるとされています。

    けい

  7. おぉ、いろいろとありがとうございますっ
    これからは、可能な範囲で質問に答えてみよう。
    …自分にわかること少なすぎですけど。
    chacha

  8. ちよっと遅いけれど−−−
    >4.燃焼剤には燐の化合物〜腐食性が高そう。

    1.あの〜 曳光弾の装填薬は硝酸バリウムや粉末マグネシウムではなかったでしょうか!
    2.厳密には、その燃焼ガスの影響も有るでしょうが、その影響を考える以前に機銃として
      多弾発射による腔旋磨耗等で銃身交換してしまいます。
    3.耐磨耗性向上&防錆の為に 銃身内クロームメッキをすれば、かなり解決するでしょう。(メッキ厚10μ位)
      (曳光弾の件では無いけれど、ベトナム戦中のM16なんかそうでした。)

    >5.銃口を離れてしばらくしてから曳光を開始。

    そういう弾実際に有ります。(地上戦用)。 弾頭のおしりに調整用(タイムラグ)用薬品が塗ってあり、
    本剤 粉末マグネシウムの点火を遅らせます。
    軌跡の発動機?誉

  9. 8>1.あの〜 曳光弾の装填薬は硝酸バリウムや粉末マグネシウムではなかったでしょうか!
    おっと、これはサンクス。焼夷弾と混同してました(^^;)
    ささき

  10. なるほど、曳光弾にも時間差でつくやつとかもあるんですね。
    勉強になるです。
    chacha

  11. 遅くなって申し訳有りません。
    やっぱり曳光剤の成分でエロージョンが進行するのですね。
    そのほかにもM16にクロムメッキしていたとか知らない事ばかりで
    とても勉強になりました。
    本当にみなさまどうもありがとうございました。

    leo


Back