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1010 銃砲のライフリングの質問です。
世の中の銃砲のライフリングには右回転のものが
多いと思うのですが、その理由を教えていただけ
ないでしょう。よろしくお願いします。

深田です

  1. タマが右旋回(射手から見て時計回り)で加速しながら銃身を出て行くと、銃本体には左に捩じれる反動力が発生します。
    この捩じれを押さえるには銃を構えている手に反動と逆の方向、すなわち右回りの力が必要となります。
    右手撃ちの場合これは「ドライバーで右ネジを締める方向」の力となり、逆の場合より力が入れ易いので反動を押さえ易い、ということになります。
    ささき

  2. >1.ささき氏の解説。 否定はしませんが、考え過ぎとも思います。

    私見、以下 小火器に関して−−− 
    1.ライフリングの右、左というのは、所詮メーカーの好み、或いは、お国柄と思います。
      確かに、右ライフリングの方が、圧倒的に多いですが、右、左を比較して、製作加工上、性能上(腔外弾道)、
      差異は有りません。 当然、偏流は逆になりますが!!
    2.下記に、左ライフリングの銃を抜粋します。
     ・コルトの銃全般。 但し、コンバットコマンダー(何故?未確認!)と
      軍用 M16アサルトライフルは右です。
     ・英国: リーエンフィールドライフル、ルイスマシンガンが左。 ところが同じ.303弾 使用の
      ブレンマシンガンは右。  他に ブルパップ試作EM2も左。
     ・仏国: 1866シャスポーライフル始め、Level1886、Mle1907、Mle1936、
      MAS−49、等ほとんどの歩兵小銃が左。他に、ホッチキスマシンガン、MAT−49サブマシンガンも左。
     ・日本:96式軽機関銃が左という資料有り。(未確認!)、同じ6.5mm弾使用の38式歩兵銃、
      3年式重機、11年式軽機は、右。     
    3.変わったところでは、ヘンメリー社のオリンピック−フリーピストル射撃用の銃は、
      右、左、好きなオーダーが出来るんじゃなかったかな!
    4.どうして、右ライフリングが多いのでしょうか?
      たぶん。100年以上前からの初期のライフリングマシン(腔線加工機)や各種機械加工機の
      作業性から来ているのではないでしょうか?機械加工機って右回転が多いじゃないかな?
      ねじ、ドリル、時計、ドアノブ、アナログ式タイマースイッチ、 人間の生活内の回転物は、
      右回転が多いですね。 人間は右利きが多いからその本能?
      (反対から見たら左だ! と突っ込まない事!)

    軌跡の発動機?誉

  3. 銃なら佐々木さんの言われる理由もわかるのですが
    これが大砲(74式戦車の105mm戦車砲、
    203mm、155mmりゅう弾砲など)ですと人
    が関与しません。重機械等に設置した銃砲は右左関係なく
    反動力を押さえ込むことができるといわれれば、そうな
    のかもしれませんが。うーん悩ましい。コリオリ力や他の力
    が関係するのかなあ?それともやはり好みか、工作機械の自
    然淘汰なのかなあ?
    深田です

  4. 僕の意見ですが、〜誉さんの工作機械の回転方向という説です。
    現用の工作機械は基本的に右回転(旋盤は左ですが)で使います。
    ドリルの刃がその向きだからです。これにからんでネジも右ネジが
    普通です。これらは、ささきさんのおっしゃるとおり人間が右回転
    の力が出しやすく、その方が加工が容易である為と考えます。
    機械になったので右でも左でもかまわないんですが、どっちでもいい
    なら昔のままの方が従来の工具をそのまま使えるという利点があります。
    よって右回転が多いと。


    taka


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