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ショットガン関連でもう一つお願いします。 12番ゲージのショットガンの口径は20ミリていどと記憶していますが、実際は何ミリなのでしょうか?20ミリだとしたら、ショットガンでOICW用の新型20ミリグレネードを発射することは出来ないのでしょうか? Sparrow |
通常、銃の口径は『銃身の内径』を表すものですが、形が一定しない散弾を撃つショットガンの口径は『撃つ弾の重さ』を基準にしています。昔、大砲の口径を『○ポンド砲』と呼んでいた頃の名残です。
ライフルやハンドガン等の口径は英語でキャリバー(Caliber)と呼びますが、ショットガンの口径はゲージ(Gauge)といい、日本語では『番径』と呼ばれます。
重さ1ポンドの鉛の球弾(を撃てる銃砲身)を1ゲージ(1番径)とし、1/2ポンドを2番、1/4ポンドを4番という風に呼んでいきます。数字が大きくなれば大きくなるほど、口径は細くなっていきます。各種ゲージの中でもっとも普及しているのは12ゲージ(12番径)で、1/12ポンドの鉛弾を撃つ銃身という意味合いになります。
ただし、ゲージの中にも例外があり、410ゲージは銃身内径0.410インチが基準となっています。
なお、現在日本でショットガン用として使われているゲージは、JIS(日本工業規格)によって標準寸法が定義されており、12ゲージは約18mmです。
OICWの20mmグレネード弾については正確な資料が手元にないのですが、ショットガンに装填して撃てるような代物ですかね?(;^_^A もし撃てたとしても、滑腔銃身のショットガンから撃ったのでは本来の性能は発揮できないような気がします。まぁいずれにせよ、12ゲージの銃身に20mmグレネード弾を装填するのは無理だと思います。
ちなみに、日本の火縄銃も、同じように弾の重さを基準に口径を決定しており、『○匁筒』(重さ○匁の弾を撃つ火縄銃)という呼び方をします。
ブラック・タロン
http://www.hkpro.com/oicw.htm
一見してわかりますが、12Ga.ショットシェルとは形も大きさもまったくちがいます。従って12Ga.ショットガンで現在のOICWの20mmグレネードを発射することはできません。
12Ga.ショットシェルの口径はベース部分で0.8inchだったと思います。
epitaph
単純に口径差というより、OICWの20mm弾薬莢はベルテッド型、対するショットシェル薬莢は通常、リムド型。
OICWの弾を使用するのには、ショットガンの機関部&薬室の大幅な改造というか、構造設計変更が必要でしょう。
そして、単純に弾だけを見るのではなく、レーザー照準(測的)による、空中爆発(AirBurst)距離制御の
システムを移植できるか? です。!!
しかし、近い将来OICWが成功した暁には、「この20mm弾を、もっと安価で軽便な銃でも、使用したい。」
という要求や発想が当然出て来るでしょう。 Sparrowさんの、こういう発想が大事なんです。
補足2.(以下 超GUNフリークのみ理解してください。)
1.410ケージ(フォアテン)は、あえて申せば67番。そして20〜30年前は、
日本固有として、7.6mmと言う散弾銃口径もありました。 両方共、今は死語。
2.散弾銃はその用途により、チョーク(絞り)が異なり、つまり同じ番径の銃でも銃口径(内径)が違ってきます。
では、12番−−>18mm、410inの意味は?
砲底面(ブリーチフェース)より、9in(229mm)の位置で計測した内径寸法。
と、決められています。弾が飛び出る銃口部内径ではありません。
以上 おせっかいな解説でした。
軌跡の発動機?誉
>しかし、近い将来OICWが成功した暁には、「この20mm弾を、もっと安価で軽便な銃でも、使用したい。」
> という要求や発想が当然出て来るでしょう。 Sparrowさんの、こういう発想が大事なんです。
案外単純な単発の発射機が開発されて、M16シリーズの銃身の下に取り付けられたりしてね。
便利少尉
>案外単純な単発の発射機
やっぱり安直にバネですかね(笑。
ああ、久しぶりの書き込みなのにゴミだな、こりゃ。失礼しました〜
まぐまぐマグロ
M203の20mmグレネード版ですよね〜(笑)
40mmグレネードのアドオン型ランチャーの連発化は試作止まりに終わっているが、20mmならある程度の連発化が可能かと思われます。
でも、ここで問題が一つ。わしは以前から『OICW=SPIWの二の舞』という危惧を抱いているが(苦笑)、今後、M16+M203のようなアサルト・ライフル+アドオン式20mmグレネード・ランチャーの組み合わせが登場した場合、OICWはこれに勝てるのか?
ブラック・タロン
epitaph様に教えていただいた、H&Kのホームページにいってまいりました。
写真を見たところ、20ミリグレネード用のバレルにライフリングが…。
40ミリグレネードと同じで旋転はライフリングに拠らないものだと思っていたのですが、これではショットガンでは発射不能ですね。
ショットガンから発射できれば、直接(直撃?)信管しか使用できなくても安価で連射性の高い火器になると思ったのですが、やはり無理なようです。
OICWの廉価版としては、FNがF2000というアサルトライフルを開発したようですが、そうなるとOICWはどこへいってしまうんでしょうか。
Sparrow
OICWの20mmグレネードの開発で一番の難点となっているのはエアバースト機能だと聞いています。
先々月の床井雅美氏の講演会で床井氏が話されていたのですが、OICWとFN F2000を比較すると、OICW(現行試作品)はグレネード・ユニットを外してしまうと製品としては不完全になってしまいます。一方、F2000はグレネード・ユニットがなくてもライフルとして使用可能です(多少不格好にはなるが)。
20mmグレネードという新機軸を盛り込んでいるOICWに比べ、従来の40mmグレネードを利用したF2000の方がシステムとしては単純といえるでしょうか。
ブラック・タロン