QQCCMMVVGGTT
1137 食肉用の家畜を殺すには、専用の銃が使われているそうです。
鳥ならともかく、牛などにはそういうものが必要になるのでしょうが、それが
どういうものなのかがわからないのです。
その仕組みや使用弾薬、法の上での扱われ方(猟銃と同じではないでしょうが、
無許可でいいとも思えません)など、ご存知の方がいらっしゃいましたら、お
教え願いたいのですが。

きめら

  1.  家畜を屠殺するための銃は『と殺銃』として銃刀法で定義されています。原則として事業所に対して所持許可が出されるようです。

    *銃刀法第4条(許可) *抜粋
     次の各号のいずれかに該当する者は、所持しようとする銃砲又は刀剣類ごとに、その所持について、住所地を管轄する都道府県公安委員会の許可を受けなければならない。
    (第1項)狩猟、有害鳥獣駆除又は標的射撃の用途に供するため、猟銃又は空気銃を所持しようとする者
    (第2項)人命救助、動物麻酔、と殺又は漁業、建設業その他の産業の用途に供するため、それぞれ、救命索発射銃、救命用信号銃、麻酔銃、と殺銃又は捕鯨砲、もり銃、捕鯨用標識銃、建設用びょう打銃、建設用綱索発射銃その他の産業の用途に供するため必要な銃砲で政令で定めるものを所持しようとする者
    (第6項)狩猟、有害鳥獣駆除、と殺、漁業又は建設業の用途に供するため必要な刀剣類を所持しようとする者

     ちなみに、上でも書いていますが、銃刀法による所持許可が必要な『産業用銃砲』としては、と殺銃の他、麻酔銃、救命用信号銃、捕鯨砲(世界的なショットガン・メーカーとして知られる高知のミロク製作所は、捕鯨砲の製造でも知られる)、建設用錨打銃(壁等に錨を打ち込むための器材)等があります。あと、職名は忘れましたが、空港でバードストライク対策として空砲銃で鳥を追い払う仕事があり、これも銃刀法による所持許可を要します。
     また、国際的または全国的な規模の運動競技会で号砲に使用する空砲銃(学校の運動会で使うような紙火薬銃ではなく、専用の空砲弾薬を使う)も、銃刀法による所持許可が必要となっています(同法第4章第5項)。

     と殺銃のメカニズム等については資料が見つかりませんでした(;^_^A ネットで調べてみると『ボルト式無痛と殺銃』というのが出てきましたが、どういう代物かはわかりません。
    ブラック・タロン

  2. 補足 
    ”屠殺銃” ”家畜銃” ”動物の安楽死” 等で ウェーブ検索すれば、それなりに情報が得られます。
    2〜3紹介します。私達の食生活とは、深い関係が有るんですが−−−解説は遠慮します。

     http://biz.nifty.ne.jp/LAVA-net/PMNewsJ/2000/00-07/00-07-04.html
     http://www-miya.ics.es.osaka-u.ac.jp/wakamiya/ARKold/activity/keimo/euthanasia.html
     http://www.marubenishiryo.co.jp/Shiyo/Broiler/BroilerMeat.htm

    軌跡の発動機?誉

  3.  そう言えば、小説か何かで屠殺銃が出てくるシーンがありました。
     それによれば、家畜の頭に被せる帽子のような形をしていて、丁度眉間を打ち抜けるような位置に弾丸をセットできるようになってるそうです。で、使用弾薬は、専用の物ではなく、ショット・ガンで普通に使われる物を使います。
     ただ、出典が小説なんで、本当に正確かどうかは分かりません。しかも、肝心のタイトルを忘れてしまったし。たしか、両親を失った主人公が、養子になった牧場で、家畜が屠殺されるのを見てショックを受けるシーンで登場してました。
     『羊たちの沈黙』かな〜?
     何かアヤフヤなレスですいません。
    ツカドン

  4. みなさま、回答ありがとうございます。ある意味、我々の生活も近い位置にある
    と殺銃ですが、どういうものなのか、あまり知られてはいない道具ですよね。
    銃刀法での扱われ方、と殺に対する考えなど、とても勉強になりました。
    使うのは、ショットガン用の弾薬でしたか。日本では、一番入手しやすい弾薬だ
    からでしょうかね。わたしの地元では、林に入ると薬莢がよく転がっているくら
    いですから。

    きめら

  5.  いやはや、ボクの適当なレスが役に立ったなら幸いですが。
     しかし、世の中にはヘンテコリンな銃が色々とあるようです。ボクも、前々から気になってました。
     例えば、サメ撃退用ショットガン。棒の先にショット・シェルを収納する銛みたいな銃とのこと。他にも、化石や地層を調査するためのショット・ガンがあります。地面にショットガンを撃ち、その反響で地面の中を調べるとか。
     けど、そのいずれも写真を見たことがないんです。魚類や地学の本で、こんな物を使ってるんですよ、とサラリと紹介されてただけでした。本題からは外れてますからね。
     でも、ボクのような人間には気になって気になって仕方ありません。こーゆー変わり種の銃だけを集めた本って、ないんですかね?
    ツカドン

  6. ゴミレスです。
    ツカドンさんの仰る小説は『羊たちの沈黙』で間違いないでしょう。
    レクター博士がクラリスの過去を聞き出すシーンですね。
    如水上等兵

  7. 更にゴミレスです。
    >5.化石や地層を調査するためのショット・ガンがあります。地面にショットガンを撃ち、その反響で地面の中を調べるとか。
    「ジュラシック・パーク」の最初のあたり(化石発掘シーン)で出てました。ショットガンというより削岩機のような感じでしたが。
    epitaph


Back