QQCCMMVVGGTT
1150  最近まったくいいところのない居眠りです。
 HK社の製品で[UMP]という銃があると(某ゲームで)知ったのですが、どういう銃なのかよくわかりません。名前からしてSMGだと思うのですが、実在の是非も含めて教えてください。
居眠り将軍

  1. 実在します。詳細はH&Kの公式サイト等をご覧になればわかるはずです。
    http://www.hecklerkoch-usa.com/Pages/sub.html
    http://www.remtek.com/arms/hk/mil/ump/ump45.htm
    UMPとはユニバーサル・マシン・ピストルの略称で、H&K社が次世代のSMGとして発表したサブマシンガンです。45ACP、40S&W使用のモデルがあります。樹脂製の部分が多く、重量は約2kgと軽量です。また、分解も容易にできるようになっており、メンテナンス性も向上しています。また、ライト等の各種アクセサリの装着にも対応できるようになっいます。
    町田

  2.  UMP(Universal Machine Pistol)は、H&K社がポストMP5となるサブマシンガンとして開発した製品です。
     MP5シリーズはG3アサルト・ライフルをほぼそのまま小型化したサブマシンガンでしたが、UMPは外観や操作性をG36アサルト・ライフルに近い設計にしています。作動機構はMP5と異なりストレート・ブローバックで、クローズド・ボルトを備えて命中精度を確保しています。レシーバーや折り畳み式ストック、マガジン等の主要部品は現代銃らしくプラスチック素材で作られています。特殊部隊向けということで、ハンドガード下部とレシーバー上部に各種オプション装着用のピカンテニー・レールを標準装備しています。
     位置付け的にはポストMP5シリーズであると同時に、MP5シリーズが高価で手が出せない機関向けの廉価版といえます。
     UMPは、現代サブマシンガンとしては珍しく口径.45ACPで開発されましたが、その後.40S&Wと9mmX19のモデルも追加されています。9mmモデルのマガジンはMP5のものにそっくりです。

     形状等はH&K社のHPでどうぞ↓
     http://www.heckler-koch.de/html/english/behoerden/02_submachineguns/02_02_index.html

     H&K社のMP5シリーズは、その高い命中精度等が評価されて特殊部隊分野において大ヒットしましたが、高性能の反面、サブマシンガン用の作動機構としては大袈裟と言えるローラー・ロッキングを備えているため、単価が高くなる等の問題も抱えています。そこでH&K社は、1980年代にMP5よりも廉価なサブマシンガンの研究を開始し、ローラー・ロッキングを廃してブローバック作動とした試作サブマシンガンを開発しました。が、公用関係者の大部分がMP5に関心を示していることや、同じ9mm口径でハードウェアの性格が異なる2種類のサブマシンガンを同じ営業分野に出すのは営業上問題がある等の事情により、この試作サブマシンガンは日の目を見ませんでした。
     その後、米軍特殊部隊から、Mk23 SOCOMピストルの開発と前後して口径.45ACPのサブマシンガンの開発要求が出され、H&K社は先のブローバック式試作サブマシンガンの開発データを活用してUMPを開発しました。
    ブラック・タロン

  3.  さっそく見て参りました。
     UMPは三点ではなく二点制射なんですね。45口径弾は威力が強いからなのでしょうか。
     的確なご回答、有り難うございました。
    居眠り将軍


Back