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質問なのですが最近の軍隊ではどんなタイプの鉄帽(ヘルメット)が普及 しているのですか。 やはり今もヘルメットは重いものが主流なのでしょうか。 幻雲 |
1/耐弾性樹脂を使用
昔はヘルメットと言えば鉄製でしたが、最近は合成樹脂製が主流です。防弾ベストの素材として知られるケブラーやスペクトラの繊維を数十枚重ねて固めたものです。本来ヘルメットは砲弾の破片等から頭を護るのが目的ですが、ケブラー等の樹脂製ヘルメットは耐弾性も考慮しているといえます。
2/フリッツ・タイプ
もう一つの流行は、耳や後頭部を深く保護するヘルメットの形状です。旧ドイツ軍が使ったM35/M42ヘルメットに形が似ていることから『フリッツ・タイプ』と呼ばれます。後頭部や耳の保護のほか、避弾性も考慮されています。
とりあえず手元にデータがあるヘルメットを2、3紹介します。
*PASGTヘルメット(米軍他)
現在の軍用ヘルメットのトレンドの元祖とも言える、米軍の現用ヘルメット。1983年のグレナダ侵攻作戦の頃から使用されています。また、米軍の影響を受けた韓国や台湾などの海外軍や、米警察のSWAT等でも使われています。AK47の7.62mmX39弾をストップできるだけの耐弾性能があるようです。軍用規格はケブラー製ですが、スペクトラ製のものもあるようです。重量データは手元にありません(;^_^A
プラスチック製のレプリカが日本でも多数売られており、一番馴染み深いヘルメットではないでしょうか。
*88式鉄帽(自衛隊)
陸上自衛隊が80年代に導入した現用の個人装備『戦闘装着セット』のヘルメット。鉄帽と呼ばれていますが、ケブラー製でフリッツ・タイプです。米軍のPASGTヘルメットを参考にしていると思われますが、両側の張り出しが浅い等、形状はかなり異なっています。3自衛隊のほか警察でも使われているようです。重量データは手元にありませんが、持ってみると結構重いです。
トイガンメーカーのキャロットが限定でプラスチック製のレプリカ『キャロッパチ』を製造したことがあります。
*Mk6スクリムド・ヘルメット(英軍)
イギリス軍の現用ヘルメット。こちらはフリッツ・タイプではなく、半分に切った卵のお尻の側のような丸い形状をしています。スクリムドとは『ぶった切り』という意味の英語だそうですが、スペルがわかりません(;^_^A 素材はケブラーに相当する化学繊維バリスティックス。北アイルランド治安部隊で最初に使われたようで、85年頃から英軍に普及していったようです。重量は1.43kgです。
*イスラエル軍ヘルメット
イスラエル軍の現用ヘルメット。元々空挺部隊用ですが一般歩兵にも普及しているようです。フリッツ・タイプではない丸い形状ですがケブラー製です。距離13mから9mm弾を止める性能があるそうです。重量は約1.36kgです。
この他、ドイツ、スイス等でもフリッツ・タイプのケブラー製ヘルメットが使われていますが、これらに関しては資料が手元にありません。
ブラック・タロン
やはりヘルメットは樹脂製のほうが多いのですね私も先日田舎に行った
際に昔の鎧甲(おそらくレプリカ)を着る機会がありまして興味が
あったので着てみましたが重かったです(笑)
鎧とかは長時間身に付けるものですから軽いことにことたことはない
という事が実感出来ました。
幻雲
なかったかな。
たしか、JCGも使ってはずですし、米軍基地の日本人ガード
マンも米式でなくて88式の方をかぶっているようです。
(TVニュースの画像による。)
SAW
そういえば88式には3サイズ(L・M・S)あったように記憶しています。
ゴミ。怪獣映画等に出てくる自衛隊員はほとんどエキストラですが、戦闘服は自衛隊迷彩なのにヘルメットがPASGTだと興ざめします(笑)。ヘルメットカバーかけてると区別付きにくいけどね。
『ガメラ2』の札幌のシーンで、地下鉄構内に突入した陸自普通科部隊は88式を被ってました。陸自から貸し出されたのでしょうか。
ブラック・タロン
ブラック・タロン
いつも、お世話になっている FASにありました。重さは、サイズによって3.1〜4.2 ポンドだそうです。
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/pasgt.htm
英軍、MK6 Helmetの写真は、これ。左の物。
http://www.camo.co.uk/hat515.htm
英軍のヘルメット色々。
http://www.np-aerospace.co.uk/htm/combat/combat.htm
軌跡の発動機?誉
当初大中小の3サイズありました。最近、特大ができたようです。
88式鉄帽の重さ
どっかで見た記憶があるけど1キロ弱だと思った。以前の鉄帽の66式鉄帽(米M1鉄帽と同じ基本設計、材質を日本で変更したもの)よりも軽くなっている。(サイズ「中」で約20パーセントの軽量化になっているそうです)
また、重心位置を低くすると共に欧米人との頭の形の違いを考慮して日本人にあった形(上から見ると円形に近い。米軍のものは前後に長い楕円形)とすることによって負荷を軽減
88式鉄帽の材質
FRP(アラミド繊維)
ちなみに、アメリカ:同様、フランス:FRP(ガラス繊維)、韓国:FRP(ナイロン)のようです。
なぜFRP製なのに「鉄帽」?
品名選定に当たって「新鉄帽」でよいのかと、内局、陸幕等の関係者が知恵を絞ったがいい名称が浮かばず、最後には、コンクリート製でも「枕木」、緑色でも「黒板」と世間で呼んでいるように、名称が歴史を語り、そして馴れ親しんできたものであればよいのでないか。との判断で「88式鉄帽」に名称が決定したそうです。
はいどーも
88式鉄帽、防弾防刃救命衣、64式小銃、盾(ジュラルミン
と思う。)を装備して警戒にあたっています。
あるいは、同管区の特警隊員かもしれませんが。
SAW
現在日本国内も厳戒態勢といってよい状況で、米大使館などには警視庁の警官が警備に当たっていますが、彼等のかぶる薄グレー色のフリッツ型ヘルメットは88式鉄帽でもなし、PASGTヘルメットでもなし、日本警察独自のもののようです。(警視庁専用?)
あのヘルメットの詳細や、なぜ88式鉄帽を採用しなかったのかなど知っている方はいるでしょうか。
「防弾能力に不安がある」或いは「自衛隊と同じものなど使えるか」といった具合なのでしょうか。警察は、以前の鉄ヘルメットも自衛隊の66式を使わず、西ドイツ国境警備隊のものを輸入していたらしいです。
閂