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1166 自動小銃を狩りに使用するとしたらその性能はどの程度のものなの
でしょうか。(スコープは使用しないものとして)
また、作戦中に何らかの必要が出た場合に兵士が狩猟を行うことは
あるでしょうか。
トラバント

  1.  性能というか、半分以上は照準器の調整&射手の技量の問題だと思いますが(笑)。
     自動小銃だからといって狩猟に使えないなんてことはまったくありません。世の中にはセミ・オートの狩猟用ライフルなんてゴロゴロしてます。ただ、獲物に応じた弾の選択は必要ですが(これは狩猟用ライフル全般に言えること)。

     軍隊において、森林地帯等での作戦行動で、食糧の配給を受けられない&携行糧食もない場合、狩猟等で自然の食糧を確保するのは当然のことでしょう。ただ、その場合にライフルを使うかどうかは状況によると思われます。

     ちなみに、アメリカでは第2次大戦末から、不時着した航空機パイロットが食料として小動物を獲ったり自衛するための銃器を開発してきました。最初、M1911A1ピストル用に.45口径の散弾を支給してテストしましたが、拳銃弾では小動物猟にも自衛用にも低威力なため、.22ホーネット弾と.410ゲージ散弾を使用する民間用の上下二連式ライフルを『サバイバル・ライフル』として採用しました。
     その後、.22ホーネット弾を使うM4、AR-5A(共にボルト・アクション)、.22ホーネット弾と.410ゲージ散弾を使うM6(上下二連式)といったサバイバル・ライフルが開発されました。このうち、M6は後に民間向けに再生産されています。また、AR-5Aは量産されなかったものの、プラスチック製ストックの中にレシーバーと銃身を分解収納するというアイデアを採用しており、後に民間向けに開発される口径.22LRのセミ・オート・ライフルAR-7の原型となりました。
    ブラック・タロン

  2.  狩猟の形態にもよりますが、野生獣は警戒心が強く一発目の銃声で逃げ出してしまうので装弾数や速射性より一発のパワーと精度、銃を抱えて山野を歩き回っても邪魔にならない軽量さが要求されます。比較的近距離での制圧火力を重視して設計された軍用自動小銃は、あまり狩猟に向くとは思えません。
     自動小銃には 5.56mm 級と 7.62mm 級の二種類がありますが、前者の小口径高速弾は狩猟世界で「バーミント」と呼ばれる小動物用とされています。大型獣を倒すにはパンチ力が不足なのです。7.62mm 級ですと鹿くらいはこなせるでしょうが、それでも本職のビッグゲーム・ライフルに比べると心許ない感じです。
    ささき

  3. 御回答ありがとうございます。
    この質問の後に手元にある小説を読んでますと戦闘機のパイロット
    が不時着して食料を得るために鴨撃ち用の弾を拳銃で発射(?)する
    シーンが出て来ました。
    自動小銃も専用のライフル銃に及ばないとはいえ動物を仕留めることは可能
    なのですね。
    トラバント

  4. トラバントさんが納得してしまいましたので、後から言い難くなってしまいますが−−−

    ささき氏の解説に補足して、ハンティング用ライフルの特徴、必然を下記に示します。
    ・ある意味では、軍用小銃はもとより、対人狙撃銃より、命中精度が必要です。
    熊等の大型獣以上になると心臓や脳等の急所を当てなければ、半矢になり、非常に危険だからです。
    急所ポイントを狙うには、軍用小銃のピープ,Vノッチアイアンの両サイトは照準精度が不足し望遠スコープは必然です。
     その代わり、遠射性能は必要では有りません。せいぜい200m程度の射距離です。
    ・自動連発の必要は、あまり有りません。むしろ弊害と言われています。
     狩猟の基本は、一発で獲物を仕留める事です。 次弾がすぐ撃てると思うと、一発必中の心が揺らぐそうです。
    ・超大型獣をハンティングする場合、相当な強装弾が必要で、銃の構造は丈夫でなくてはなりません。
    ・ハンティングする場合、ハンターは、その時々によって、弾種,メーカー、或いは,自前リロードをします。
     つまり、弾の性能(ガス圧や反動)が常に一定では無い、或いは安定していません。
     よってガス圧作動&反動作動&ローラーロッキング方式を含めて、自動銃の安定した作動は保証出来きません。
     軍隊では、常に同一性能(規格)の弾が供給されるので、自動銃が成り立つのです。

    以上の理由により、2〜3のコマーシャルセミオートライフル(ブローニング&レミントン)を例外として、
    命中精度の良いフリーフローティングバレルの手動ボルトアクションライフル+スコープ が、現在でも主流なのです。

    又、弾種は、軍用であれば”ミリタリーボール弾”=貫通力と遠射弾道重視。
          ハンティングは、”鉛露出のソフトノーズ弾”= 獣体内に於ける破壊力重視。
    の相違があり、軍用弾で中大型獣に命中させても、見事急所に当たらなければ、半矢になります。
    ソフトノーズ弾でしたら、万が一急所を外しても、相当なダメージを与えられます。

    以上、狩猟関係の本や、その方面の雑誌等より得られる話です。

    さて、トラバントさんが想定する様な状況(食料欠乏?!)においては、以上の屁理屈なんか言ってられませんよね。
    皆でよってたかって何発も撃ち込んで、腹の足しにするしかありませんね!!!

    最後に、米国では、もとはM1ガーランドライフル用他、軍用の30−06弾(7.62mmX63)が
    中型獣、ディアハンティング(鹿狩り)に、もっとも最適な弾と言われている事を付け加えます。
    (当然、弾種は、ソフトノーズ弾)

    軌跡の発動機?誉

  5.  ゴミレス
     自衛隊第七師団に以前居た友人に聞いたところ、64式自動小銃ではヒグマを倒すには威力不足だそうです(多分、1発でという意味だと思う)。
    安井 賢一

  6.  ゴミ2。アラスカでは、クマを相手にするときのライフルの口径は.30-06が最低ラインだそうですが、それでも威力的には『ベビー・ライフル』とのことです。
    ブラック・タロン

  7. アフリカ
    以前に、アフリカ某国の軍隊が増えすぎた象の駆除を行っている映像を見たことがありますが、FALを多人数で撃ちまくって一群の象を射殺していました。
    多人数で撃ちまくれば非力な銃でも大型獣を倒すことができるようです。
    しかしこれでは「狩猟」というより「ト殺」いうべきかもしれませんね。
    又、数十人あるいは、数百人単位の部隊を派遣できる軍隊だからできることなのでしょう。


    ラオスかどこかで、グリーンベレーの隊員が行動中に虎をM−16で射殺した写真を見たことがあります。
    記事内容に関しては幾分記憶があいまいですが、倒れた虎のよこにたたずむ米兵の写真を見た記憶があります
    ので、とにかく虎を射殺した米兵がいたことは事実のようです。
    元グリーンベレーの三島氏も虎に遭遇したそうですが、じっとしていたところ虎は立ち去ったそうです。
    くだんの米兵も「狩猟」でなく「自己防護」のために虎を射殺したのかも知れませんが、偵察中には銃声が立てられない場合もあるのでどの時点で発砲するのか判断が難しい場合もあるでしょうね。


    SAW

  8. なくなった父の話です。

    1.戦時中インドシナ方面にいったそうですが、そのとき水牛の群れの暴走に蹂躙された
    機関銃陣地をみたそうです。もちろん全員死亡で、機関銃を撃ちまくった
    あとがあったそうです。

    2.その後現地の方の依頼で人食い虎の狩にいったそうですが、小隊全員に
    機関銃をもたせて、夜間光る目を目印に全員で一斉射撃したそうです.
    2弾倉分撃ってもまだ目が光っていたそうです。
    それでもこわいのでまた撃ちつづけたそうです。
    あとでわかったそうですが、虎は死んでも目は光っているそうでした。
    当然虎はずたずただったそうです。
    wittmann


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