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知り合いとチャットしてて出た疑問なんですが、ガス・オペレーション式の機関銃(ベルト給弾型)はなぜ銃身の下にガス・シリンダーが付いているのでしょう? 給弾機構との兼ね合いでしょうか? ブラック・タロン |
- >.質問者 給弾機構との兼ね合いでしょうか?
ブラック・タロン さん すでに解っていらしゃいますよ!
ガス圧作動方式機関銃においては特殊な例を除いて、ベルト給弾&上方BOXマガジン式は、給弾機構の配置関係の為、
ガスピストン&シリンダーを銃身下に配置します。
仮に、銃身の上側に持って行き、給弾機構を銃下部に配置したとしても、撃ったケース&リンクの排莢処理が
ややこしくなるので、ほとんどの銃メーカーがその方法には手を出しません。
・以外にも、世の中の機関銃の半分は ”ガス圧作動”方式ですが、残り半分は”反動(RECOIL)”方式です。
後者の方が、比較的構造もシンプルで、ガスピストン&シリンダーの事を考えなくてよいのです。
*特殊な例---AR-10のLMGタイプ試作品。 M16でも、これ試作したっけかな?
Web上で、見つからなかったので、画像掲示板2に これの写真UPしました。
でも、革新的発想を持つ Stoner氏も、うまくいなかったんでしょう。
後の自信作Stoner63 ウエポンシステムでは、アサルトライフル&カービンタイプは、上側ピストンですが、
ベルト給弾の軽機関銃タイプは、下側ピストンの配置にしているんですね!
http://www.securityarms2.com/20010315/galleryfiles/0000/68.htm
http://www.securityarms2.com/20010315/galleryfiles/0000/65.htm
http://www.securityarms2.com/20010315/galleryfiles/0100/164.htm
http://www.securityarms2.com/20010315/galleryfiles/0000/69.htm
しかしながら、人間の発想は無限の可能性を持っていますから、上のAnsQ1168例、MINIMIの様に
あっと驚くギミックで解決されるかも知れませんね。
軌跡の発動機?誉
- ブラックタロンさんなら既にご存知でしょうから蛇足となりますが、給弾機構との干渉を回避する為ガスシリンダーの配置を上下逆にした著しい例は、AKシリーズと類似した機構を持つPK/PKMですね。 又、成功を収めたガス圧作動式機関銃の多くはZB-26の影響を受けていますが、これらはガスピストン基部の排莢用の穴など共通の特徴を有しています。
みなと
- >2.PK/PKM ちょっと補足。
軽機関銃化(おっとGPMGだった)するにあたって、オープンボルト・ファイアー方式にしています。
弾薬も、7.62X39 M43 ではなく、7.62X54R 1908 フルロード弾ですね。!
~?誉
- 機関銃の給弾/排莢機構についてはまだまだ理解が足りないのですが(爆)、わしの認識通りで合っていたわけですね。ご回答ありがとうございます(_ _)
最初にチャットでこの話をしたとき、銃身交換の都合かとも考えたのです(^^ゞ でも、前に引っこ抜くなら関係ないしなぁと思い直した次第。
ガス・シリンダーを上にしているガスオペ式の軽機関銃といったら、アサルト・ライフルの大型版(RPK、L86A1、LMG36、FALO等)かウルティマックス100等しかないですね。しかもこれらは下方マガジン給弾だから論外。
そーいえば、G3およびHK33をベルト給弾の軽機関銃にしたHK21やHK23という銃がありますな。これらはガスオペではないですが、銃身上部のガイド・チューブをそのままにしてベルト給弾の機構を組み込んでいますね(アダプターの付け替えでマガジン給弾にもなる)。そのせいか、リンク排出口は排莢口の下にあります(大抵の機関銃では排莢口の上にあったと記憶)。気になるのは銃身交換ですが、HK21やHK23はハンドガードの右側から銃身を引き出す構造になっているようです。
PKシリーズはリムド弾である7.62mmX54R弾を使うため、給弾機構が少々複雑になってしまう弊害を抱えていますが、西側の汎用機関銃に比べて軽い重量(西側が大体10kg前後なのに対し、PKは9kg、PKMは8.4kg)等が高く評価されているようです。
ブラック・タロン