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1320 かねがね疑問なのですが、初速の定義について教えてください。
砲口からの砲弾先端、重心位置、弾帯、弾底までのある距離と通過時間から算出
するのでしょうか?
それとも、ある存速の変化率から類推するものなのでしょうか?
くだらない質問ですがよろしくお願いします。
蛭子

  1. ちょっと昔は箔とか線的によるゲート式じゃなかったかな。
    今はそんな面倒なことはしてられないんで、出来る限りドップラーレーダーで終了。
    sorya

  2. 1311で誉さんが書かれているように、初速というのは砲口を出た直後の速度です。ただ測定法の問題などもあるので、砲口の先、少し離れたところでの値になります。

    Soryaさんの言われる線的と言うのは、砲口の先に一定の距離をあけて二本の電線を張っておき、発射した弾丸がそれらを切る時間差から弾速を求めるものです。
    石垣

  3. 極東某国 次A隊の教範より
    初速とは−−−「弾丸が銃口を離れた時の速度を意味し、それ以降に弾丸の有する速度は存速という。
    一般に弾丸の速度を測定する場合、直接初速を求める事は困難であり、通常銃口前何メートルか離れた地点で測定される。
    銃口における速度をV0、銃口前20mにおける速度はV20とする。
    弾丸の速度を求めるためには、弾丸がある2点間を通過するに要する時間を測定する事により求める。」

    ヨーロッパのとある軍用オートの出荷検査データーを見た事が有りますが、
    IV12(Initial Velocity at 12m)として、測定−良否判定していました。

    初速とは、奥深い物です。
    軌跡の発動機?誉

  4. 戦車砲の場合、以前はスカイスクリーン方式といい、数十メートル前に2箇所の電波スクリーンを作り、その2点(2面?)を弾丸が通過する速度から初速を割り出していました。
    現在は、砲身の直下にドップラーレーダ置いています。(測定位置は数十メートル前になります。)

    以上は実際の砲弾の速度を測りますが、初速とする場合は、装薬温度、大気温、空気密度、砲腔磨耗などを基準となるものに換算して割り出します。
    はいどーも

  5. あ。うー。。。

    >>はいどうも氏
    「スカイスクリーン」は電磁波は電磁波でも「可視光」の電磁波なので…(笑)。
    所謂光電管式ざます(最近はアバランシェフォトダイオードが多い)。
    計測確度が天候によって左右されるので、あれだけデカイ(=開口が大きい)のです。
    個人的にはスカイスクリーンは嫌い(笑)
    sorya

  6. MSI社のスカイスクリーンのことだとするとそのゲインは、口径と射線までの距離で
    調整します。(要取説)
    設置は可能であれば射線の真下ではなく、射線を挟むようにスカイスクリーンと照
    明された壁板を横位置に配置すると比較的天候の影響を減らせるでしょう。
    また検出原理から射線と直角に向ける必要があります。
    ちなみにドップラの計測において、射撃時に発生するイオンが10GHz帯への影響を考
    慮する必要はあるのでしょうか?


    ROMライター

  7. 10GHz帯にする必要性は?(笑)市販品の奴は大体1GHz程度だったと記憶してるよ。

    因みに言うと、あんま気にする必要がないです。(小数点以下3桁%を計測するならともかく)安物使ってなければ、まず大丈夫。

    厳密なことを言うと、燃焼ガスによって空間の誘電率が変化するので、その辺を注意する必要があるでせう。

    いずれにしても、一般的Ballistic Range用ドップラー式速度計測系は差分式の計測原理を用いていないので、レンジ長さえ問題なければ、データ欠損部分が一部で
    済みます。

    今の方式だと自己干渉方式ではなく、基準波長を取得電磁波と混合する、所謂ヘテロダイン式のビート信号検波を用いているからね。
    sorya


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