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1326 警察官の装備している銃はは38口径の回転式拳銃ですが、
ベレッタやグロックなどのオートマチック拳銃を採用しないのは
なぜでしょうか?威嚇射撃以外に使用しないのであれで十分なのでしょうか。
最近物騒な事件が多いのでMP5くらいのサブマシンガンを装備していても
いいと思うのですがどうでしょうか。銃以外にも警察官の装備は十分と
いえるのでしょうか?
ヘルダイバー

  1. 薬莢が排出されちゃうからじゃないでしょうかね
    SUDO

  2. >警察官の装備している銃は38口径の回転式拳銃ですが
    たしかに、制服警官のほとんどは38口径の回転式拳銃ですが、私服警官の一部はSIG230(32ACP)を装備しています。ここでヘルダイバーさんの言われている警察官とは、制服警官のようなので、そう解釈したうえでの解答です。
    >ベレッタやグロックなどのオートマッチク拳銃を採用しないのはなぜでしょうか。
    私個人の考えとしては、
    1 38口径のパワーが十分であること。
    2 今まで、リボルバーに慣れた警官がオートマチックに慣れるまでには時間も手間もかかる。その手間をかけてまでオートマチックにする必要がない。
    3 リボルバーの方がオートマチックに比べて暴発しにくい。ということは、安全性が高い。
    こんなところです。
    >最近物騒な事件が多いのでMP-5くらいのサブマシンガン装備していてもいいと思うのですがどうでしょうか。
    これも私個人の考えで申し訳ないのですが、いくらなんでもそれは過剰装備だと思いますよ。物騒な事件といっても、アサルトライフルやサブマシンガンを持ったテロリストや犯罪者がうろうろしているわけじゃないんだし。

    BN-2

  3. >SMG
    アメリカでも普通の制服警官が気安く自動火器を扱っているわけじゃないですよ。以前ロサンゼルスでドラムマガジン付き AK47 抱えて全身防弾スーツを着込んだ二人組みが銀行強盗やったとき、SWAT出動が遅れてLAPDが拳銃とショットガンで応戦する破目になりましたが全く歯が立たず、それ以降パトカーのトランクに AR-15 を装備するようになりました。逆に言えば、アメリカ屈指の銃犯罪多発地帯であるLAさえこれほどの事件がない限り警官に自動火器は供給されていなかったのです。
    ささき

  4. 現在の制服警官の装備している拳銃がニューナンブなのかその他の拳銃
    なのかは全然知りませんが38口径の回転式拳銃でも当たり所次第では十分
    殺傷能力があります。覚醒剤などの薬物で感覚がマヒしていれば別ですが
    至近距離からの発砲は相当にビビリますよ。
    不審船で有名な海上保安庁などは相手が工作員やヤクザ相手となるので
    相応の武装としてショットガンや自動小銃を持っていますが普通の警察官
    の場合はSATや機動隊でも無い限りサブマシンガンなどは必要ない
    はずです。一応警察は犯人逮捕が目的ですのでいくら相手が凶悪犯であれ
    サブマシンガンなんぞを使用すれば射殺してしまう恐れも出てくると思いま
    す。むしろ装備として充実させるのなら様々な弾種のあるグレネードランチ
    ャーやショットガンまたは狙撃用として軍用ライフルを常に配備するのが
    得策と思いますが。
    幻雲

  5. 法律の専門家ではありませんが、警察比例の法則というのがあり、あまり過剰な警察の武力行使はこのましくないという原則があるようです。
    (日本だけではないとも聞く)
    日本警察の大半が口径38リボルバーだったのは現在までこれで充分という判断が
    あったのでしょう。
    たしかに世の中が物騒になったために、暴力団対策担当の刑事には一部S&WM3913などの自動拳銃が配備されるようになっていますが、制服警官の拳銃に関しては、現用制服上着の下に隠しやすい(制服の構造がそうなっている)ことから自動式の導入も検討されたこともあったと聞いていますが、装備量が膨大なことや上記の原則との兼ね合い、多数の警官に再訓練を施す必要があることからいまだに回転式の方が主流となっているようです。

    尚、SATにはMP5が装備されてると言われていますが、機動隊にも1300丁ほどの自動小銃もしくはSMGが導入予定だそうです。

    去年、ドイツ、フランス、スイス、イタリア(他にオーストリア国境とオランダの空港を通過)と通過しましたが。
    SMGを持っていた警官を見たのはローマで一人だけでした。
    (それもVIP参加のパレード直後)
    これは国際テロ前の話ですので現在は重装備で警備してると思いますが、空港(重要警備対象と思う)をいくつか経由しても「普段」はこんな状態みたいです。

    SAW

  6. 最近の警官には、防刃衣を着用されている方が多いようですが、軽量な防弾防刃位の開発や、外国の警察が採用しているような催涙スプレーやスタンガンなども装備した方がいいかもしれませんね。
    銃の使用基準が緩和されたとは言え、やはり外国のようには撃てない場合があると思いますしね。
    なによりも警官の生命も保護する必要がありますからね。
    SAW

  7. この話は今月号の月刊GUN誌で“警察の銃器”として特集が組まれていますので
    ご興味がありましたら一読されることをオススメします。
    で、その中から新型オート拳銃採用の手順について抜粋・・・
     1993年の秋に、警察庁内部に「拳銃銃種選定委員会」が設立、新型拳銃の選定を開始。同委は@ワルサーPPK(,32ACP・、380ACP)ASIG/ザウエル P230(@に同・9ミリポリス)Bミネベア(国内の銃器メーカー)(?)それにヘルダイバーさんが仰るCグロック17(,38)D独H&KのP7M8(,38)
    備考E噂にすぎませんがベレッタM92Fも有ったとか。
    小解説:,32ACP・7,65×17 威力が低い=反動が低いので街中で撃つ    ため必中が是とされる警察の銃に適正良。
        
        ,380ACP・9×17 別名9ミリクルツ、9ミリショートなど。名    前の通り9ミリパラベラムの短小版。,32に近い特徴を持つ。
      
        ,38・9×19 別名9ミリパラベルム(欧州)・9ミリルガー(米     国)欧州では古くから軍用拳銃弾として定着、現在は世界の軍用制式オー    ト拳銃弾として利用されている。殺傷力大→治安維持用途?

    閑話休題。
    一時は38口径のP7M8が実績・性能などから有力な候補となった。 が、9ミリは前述の通り殺傷能力がきわめて高く。警察官が街中で発砲したとき市民を巻き込む危険性を考慮。国産拳銃は非採用、グロックも同上の理由で。PPKはSP用として223ちょうが既に使われていたが、その中で装填不良がおこりこれも不採用。自衛隊が9ミリ拳銃(SIG/ザウエル P220)ですでに社からライセンスを購入し、P230の特許料低下可能、技術指導も受けやすいなどの理由も相まってP230が採用されました。 

    長くなりましたが最後に、あなたが町の平和を守るお巡りさんであったとして、“撃ったら相手が確実に死ぬ銃”と“無力化だけを行い、致死性が低い銃”どちらを選びますか? と言うところじゃないでしょうか。    
    紅葉饅頭

  8. >6
     警棒では対処できないが拳銃を使用するには至らない状況用として、東京や大阪で繁華街を警邏する警察官にペンタイプの催涙スプレーを持たせる案が新聞で伝えられたことがありましたが、その後どうなったんでしょうね?

    >7
     Gun誌の今月号はまだ未見ですが、警察の銃器特集は、どうも同一ライター(大井川武知氏)による過去の警察拳銃の記事の寄せ集め+αみたいな感じがしますね(苦笑)。とりあえず買う予定ですが・・・

     日本警察が採用したSIG/ザウェルP230ですが、口径は従来通り?.32ACPでした(Gun誌の過去の記事では.380ACPになるのではという推測があったが。ちなみに、P230は当初9mmウルトラ=9mmポリス、.380ACP、.32ACPの3種の口径オプションが用意されていた)。しかも、本来備えていない手動式のセフティ(安全装置)を追加した特注モデルです(他にグリップ下部に吊り紐を付けるランヤード・リングを追加)。この手動セフティはハンマーダウン状態で作動し(つまりコック&ロックではない)、押し下げてオン、押し上げてオフとなり、スライドロック機能も兼ねます。恐らく携帯時の安全性を重視した結果でしょう。デコッキング・レバーとは別パーツですが、グリップした右手の親指で操作できる位置にあるので、実用上の問題はありません。
     元々P230は内蔵の自動安全機構(AFPB)を充実させて手動セフティを廃したのがウリのモデルであり(P220系と同様)、それにわざわざ手動セフティを後付けで備えさせるのは、見方によってはムダで無意味とも言えます。依頼を受けたSIG側も必要のない機能と考えていたようです。もっとも、その後SIGでは、アメリカ市場向けにこの手動セフティ付きP230(.32ACP、8発+1)を限定的に販売しました。
     日本警察では、P230は私服警察官に配備されています。
     この手動セフティ付きP230については、Gun誌で二、三回レポしているほか、KSC社がガスガンとして販売しているので(セフティの内部機構は実銃とは異なる)、どんな外観かはすぐにわかると思います。

     5でSAWさんが書かれたS&W M3913(口径9mmX19、8発+1)は、種類の多さで悪名高い(笑)米S&W社の4桁オートシリーズの一つです。日本警察では、私服警察官の中でも特殊な部署(薬物・暴力団取締関係、特殊犯捜査係等)に配備されているようです。納入に際しては例によってランヤード・リングを後付けしています。先日起きたNHK京都での立て籠もり事件の際に、出動した捜査員が持っていたという情報があります。

     あと、制服警察官の装備拳銃ですが、現在は国産のニューナンブM60に代わってS&W M37 Air Weight(口径.38スペシャル、5発)が納入されています。有名なM36チーフズ・スペシャルのバリエーションの一つで、アルミ軽合金製です。バトラークリーク(旧アンクルマイクス)のラバー・グリップを備え(元々のS&Wの仕様だっけ?)、これも例によって納入に際してはランヤード・リング装備等の調整を加えています。ただ、現場でのM37の評価に関しては結構悪評が聞こえてきます(苦笑)

     日本警察は戦後の再編成以来、アメリカからの貸与や購入、戦前使用品の流用等により、多種多様な拳銃を装備してきました。しかし、現在は、ニューナンブM60以外はM37、P230、M3913に集約しつつあるように見えます。
    ブラック・タロン

  9. 皆さんの解説読みました。
    >4.幻雲 さん 「一応警察は犯人逮捕が目的です」
    >5.SAWさん 「現用制服上着の下に隠しやすい〜ことから自動式の導入も検討された〜
       装備量が膨大なことや上記の原則との兼ね合い、多数の警官に再訓練を施す必要がある〜」
    >4.幻雲 さん 「一応警察は犯人逮捕が目的です」
    >7.紅葉饅頭 さん 「威力が低い=反動が低いので街中で撃つため必中が是とされる警察の銃」
      「無力化だけを行い、致死性が低い銃」

    この辺が、なかなかよろしいと思います。 ズバリ、そんな感じでしょう。

    ある物語。 フィクションです。
     「約10年前のK察官制服大変更時に、当時のK察庁長官(城○長官)が、中型オートマチックに変更する事
     を本気で考えていました。 (理由:↑>5.SAWさんの解説。)
     この人、大ドイツかぶれで(ドイツ駐在の経験有り)、本命としてワルサーPPKを強く押して来ました。
     長官には逆らえません。 名銃とはいえ、さすがに設計は数十年前の物です。
     実際に約200丁購入・試使用するも、惨憺たる結果に終わり、全国の制服警官の自動拳銃装備改変は、諦めました。
     (理由:↑>5.SAWさんの解説後編)」

     惨憺たる結果:1.操作不慣れによる ”暴発 ” ”落下事故” ”即応発射性低下”
            2.天下のワルサー製銃の品質低下。 そのくせ超高価  等。 
      ことわざ 「信ずる者は救われる。」

    軌跡の発動機?誉

  10. >手動セフティ
    ブラックタロンさんはわかってらっしゃると思いますが(^_^;)、これが有ると無いとでは心理的安心感が大きく違いますよね。またリボルバーより複雑なオート拳銃の教習について、チャンバーがどうしたハンマーコックがどうしたと言うより「撃たないときはセフティOFF」というのは教えやすくて覚えやすいと思います。

    >銃以外の装備
    警察の重武装化は犯罪者の更なる重武装化を招くだけという事がわかってきた(しかも犯罪者側は常に上手を行きます。麻薬組織から回収された武器には RPG や 14.5mm 重機までありました)ので、アメリカでは心理戦に長けた「ネゴシエイター(交渉者)」を養成し、立て篭もり事件などを銃撃戦なしで解決する方向を重視しています。日本でもこういう動きは研究していると思いますが、自動小銃を買うよりこちらに予算と人員を回すべきだと私は思います。
    ささき


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