QQCCMMVVGGTT
1344 一時SDIか何かでレーザーを使って、ミサイルを打ち落とすと言うのがありましたが、現実的にレーザー兵器が実用化されたとしたら、どのくらいの威力があるのでしょうか?
YF−23A

  1. 昔読んだ光文社の米ソ宇宙戦争と言う本にSDIの際に開発されたレーザー兵器のことが書いてありました。それによるとレーザーは飛んでくるミサイルの同じ場所に数分間当て続けることで熱をもたせ自爆させる程度のものらしいです。さすがにこの程度のものではミサイルに回転できる程度の力(バー二アなどで横向きの力を与える)で簡単に防御できるので使い物にならないと言われましたが出力を上げることを目指して開発は続けたようです。結果、無人標的機を撃墜することぐらいはできるものが実際に作られ、これをもとに弾道弾を撃墜するためのレーザーを現在も開発しているようです。何年か前にジャンボジェット機の胴体に装置を組み込み実研している様子を米軍が公開しCNNか何かで見た覚えがあります。
    名無し野空挺団

  2. これのことでしょう
    http://www.airbornelaser.com/
    液冷

  3. >ジャンボ機にレーザー

    http://www.airbornelaser.com/special/abl/abl.html

    ですね。上昇中のミサイルを狙うので、ペラペラの外皮を撃ちぬいて推進剤に引火させればいいわけ(焼き尽くす必要なし)で、そんなに威力は必要とされてないようです。イスラエルで試験中の陣地防空用対ミサイルレーザーも似たようなものかと。
    Schump

  4.  レーザー兵器を大気中で使用する場合、レーザーのエネルギーが大気に吸収されてしまい有効射程が短くなる欠点があります。今は技術進歩で改善されてるのかな?

     米軍では、イスラエルと共同で地上発射型レーザー兵器THEL(戦術高エネルギーレーザー)の開発を進めており、2000年6月に短距離ロケット弾(いわゆるカチューシャ・ロケット)の迎撃実験に成功しています。ヒズボラ等の反イスラエル武装組織が使用するロケット兵器への対抗手段として、イスラエルの国境地帯に配備する予定で、在韓米軍への配備も検討されているとのことです。

     なお、兵器そのものの破壊ではなく、敵兵やパイロットの目に照射して失明等の傷害を与えるレーザー兵器が各国で研究されていますが、1995年10月に『特定通常兵器使用禁止制限条約』の付属議定書として『失明をもたらすレーザー兵器に関する議定書(議定書IV)』が採択され、こうした目を傷害するレーザー兵器の使用が禁止されています。
    ブラック・タロン

  5. 回答をありがとうございます。ところで、仮にミサイルの外板がICBMアトラスのように、ナチュラルメタルであった場合に、反射によってレーザーの威力が低減すると言う事はあるのでしょうか?
    YF−23A

  6. 手持ちの資料が古いのしかなくて恐縮ですが、「別冊サイエンス53 特集 軍事科学II 最新兵器と軍備管理」日経サイエンス社、にICBMを撃墜するレーザー兵器の話があります。(元掲載は レーザー兵器、K.ツィピス、サイエンス1982年2月号)p21からの引用です。
    −−−ここから−−−
    レーザー兵器からの防衛 レーザー光からミサイルを、費用をかけずに防衛することができる。最も簡単な方法は、ミサイル表面が高反射率を持つようにしてほとんど光の吸収をなくすことである。別の方法として、レーザー光のエネルギーを散らしてしまうようなアブレーション膜でミサイルを覆ってしまう方法もある。ミサイル先端から、連続的に放出される流体膜を使っても同じ効果を得ることができる。また、ミサイル自体を回転させ、ビームエネルギーを広範囲に拡散させてしまうことも可能である。
    −−−ここまで−−−
    20年も前の話なので現在ではどうかわかりませんが、基本的にはレーザーの威力を低減させる方法はあるようです。
    epitaph

  7. どうも有り難うございます。レーザーも意外かつ単純な事で防御できるのですね。回答を感謝します。
    YF−23A


Back