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1385 こんにちは
前に、確か795だったと思いますが、国内で鹿を撃つ場合308WINや30-06でもオーバーパワーだけど、猪が出現した場合を想定して308や30-06に落ち着く。とありましたが。ハンターの方々はターゲットにより、銃や弾薬を使い分けているのでしょうか。それと、ヒグマを想定した場合、適切と思われる銃、弾薬はどんなものになるのでしょうか。参考になる文献がありましたら、その本の事も教えていただきたいのですが。
東久爾

  1. >過去ログ795
     それわしが付けたレスですね(^^ゞ(苦笑)

     狩猟においては、標的に応じた銃や弾薬を使用するのが基本です。ご覧になった過去ログにもあったと思いますが、大型獣相手に不適切な威力の弾を使ってしまうと、仕留めるどころか扱いの面倒な手負いの獣を作ってしまう恐れがあります。逆に、小動物に大口径のマグナム弾など撃ち込んでは粉々になってしまいます。
     肉を得ることが目的のハンターの場合、最低限の威力と回収率のバランスで口径を決めるそうです。散弾でもライフル弾でも、被弾した部分の肉は内出血や摩擦熱による組織破壊を起こして食えなくなるので、一発で確実に息の根を止められて、且つ肉の損傷ができるだけ少なくなる威力の弾をチョイスすることが重要というわけです。

     ショットガンの狩猟用散弾にも、標的に応じた散弾の粒のサイズが各種用意されています。シカやイノシシなどの大型獣用には、対人用としても使われるバック・ショット(直径約8〜9mmの粒を9発内包。日本では九粒弾とも呼ばれる)を使用します。キジやヤマバト用には5号散弾(直径3mm粒)、ウズラやタシギ用には10号散弾(直径1.75mm粒)、それ以下の小鳥猟用には11号(直径1.5mm粒)や12号散弾(直径1.25mm粒)が使用されます。なお、12号散弾はダスト・ショットとも呼ばれます(10、11号が含まれることも)。

    >クマに最適な弾
     アラスカに生息するグリズリー等の大型クマの話ですが、現地ではクマ用の銃として、.338ラプア・マグナムや.375H&Hマグナム等のマグナム・ライフル弾を使用するボルト・アクション・ライフルが主に使われるそうです。最低ラインは.30-06弾だそうですが、それでも『ベビー・ガン』の扱いだそうです。ショットガンだと番径12ゲージでバック・ショットやライフルド・スラグ(一発弾)が使われるようです。サイドアームはソフト・ポイントやホロー・ポイント弾頭付きの弾薬を装填したマグナム・ピストルが使用されます。
     これらの武器を想定対峙距離や出かける場所の危険度(クマの生息密度)に応じて使い分けるわけです。規制等で銃器が持ち込めない地域に向かう場合は、クマ除け用のスプレー(護身用催涙スプレーの大型版みたいなもの)等が使われます。

     余談。アメリカでは、6mmクラスの小口径弾薬を使用し、太い銃身と高倍率スコープを備えた『バーミント・ライフル』と呼ばれる有害小動物駆除用のライフルが発達しました。小動物を狙うため、競技用銃並みの命中精度が要求されるこのライフルは、後のベンチレスト・ライフル競技(委託台にライフルを据えて射撃するライフル競技)の原型となりました。
    ブラック・タロン

  2. 早速の回答ありがとうございました。そういえば友人が鴨撃ちに行くとき5号散弾を使ってましたね。熊を撃った事は無いそうです。(怖いから行かないといってましたが、家に上がってきたときは、観念する。といってました。)
    東久爾


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