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1386 帝政ロシア軍とソ連軍で使われた、モシン・ナガンライフルについて
調べていますが、小火器について基本知識が欠けているため、なかなか
上手い具合にいきません。
たぶん大量に作られ、周辺諸国でも使われたとは思うのですが、特に
騎兵用の(おそらく)小型のバージョンについて知りたいと思っています。
この銃について紹介されたサイトや資料、またエピソードなどありましたら
(他国の銃に比べてどうだったかとか)ぜひご教授ください。
まるき

  1.  モシン・ナガンM1891については、手元に詳細な資料がないのですが、採用当時はロシアでは大量生産ができず、フランスやスイスに生産を依頼したそうです(第1次大戦中にはアメリカにも発注された)。
     口径7.62mmX54R、全長約1.3m、重量約4.4kgとのことです。

     派生型として、短縮型のM1891/30と、それをさらに短縮したM1944カービンがあります。M1891/30は1930年頃から第2次大戦初期まで使用され、倍率3.5倍のPUスコープを備えた狙撃銃モデルもありました。M1944カービンは折り畳み式のスパイク型銃剣を銃口下部に備えています。
     M1891/30のスペックは資料不足で不明ですが、M1944カービンは全長101cm、重量約4.04kgとのことです。
     M1891/30PU狙撃銃とM1944カービンは、ベトナム戦争でもベトコンが使用していたと聞きます。

     なお、モシン・ナガン・ライフルの使用弾薬である7.62mmX54R弾は、リムド薬莢(薬莢の底の縁が薬莢の径より出っ張っているもの)を使用する古い弾薬ですが、現在もPK/PKM汎用機関銃やSVD狙撃銃(ドラグノフ)の弾薬として使用されています。
    ブラック・タロン

  2. モシン・ナガンM1910カービン 全長:1016mm 重量:3400g
    モシン・ナガンM1938カービン M1910をM91/30に準じて改良した型
                   全長:1016mm 重量:3455g 
    モシン・ナガンM1944カービンについては上に書いてあるので省略。
    以上は ごま書房「世界の銃器」床井雅美著 より抜粋です。 

    KI-100

  3. まるき さんは、御自分で ”mosin nagant ” のキーワードでインターネット検索してみましたか?

    1.とりあえず、モシン・ナガン ライフル 専門のHPを紹介します。
        http://www.mosin-nagant.net/

      このHPは奥が深すぎて、悩んでしまうかも知れませんね。 全て閲覧するだけで1日かかるでしょう。
      >.周辺諸国   の各バリエーションも仔細に解説しています。
      弾薬マニアさんなら、7.62X54R 弾の解説だけでも、感激ものです。
      (世界中の7.62X54R の系統を説明しています。)

     もっと、軽いモシン・ナガン ライフル のHPが有ると良いですね。 探してみてください。

    2.珍しいところで、機関部分解図のHPを紹介します。 ちょっとタイプが古いかな!!
        http://www.urban-armory.com/diagrams/moisinna.htm

    3.>.他国の銃に比べてどうだった
      7.62X54R弾は、WWI〜IIを通して、各国の小銃弾のなかで、もっとも威力があり(強装弾)、
      銃そのものの命中精度は、並のものでしたが、比較的重弾頭(約12g)のおかげで、遠射性が利きました。
      それを考慮したのでしょう、照準器は旧式なタンジェントタイプですが スケールは、2000m迄刻まれていた様です。

    軌跡の発動機?誉

  4. お二方とも、ありがとうございます。
    あまりに恥ずかしいので言いづらいのですが、ナガンの綴りに“t”があるとは知りませんでした… nagan で検索かけてもヒットしないはずです(恥

    本当に小火器についてはこの程度の知識しかないので、いい勉強になりました。ご紹介のサイトはゆっくりと拝見したいと思います。
    ありがとうございました。
    まるき

  5. 連打すみません。
    恥ついでにもう伺ってしまいますが、タンジェント…とはなんでしょう?
    旧式、とあるからには対する“新式”の何かが存在するのでしょうか? そもそも鉄砲、小銃の照準のやり方そのものがよくわかっていません。今回のお教えで拳銃のように照門と照星だけではないのだと、理解は出来ましたが。

    たびたびすみません、よろしくお願いいたします。
    まるき

  6. >5
     タンジェント・サイトはリア・サイト(照門。後部照準器)の一種です。
     現在の拳銃等で多く見られるリア・サイトは、標的までの想定距離が一定に設定されており、調整の利かない固定式です。これに対し、タンジェント・サイトは、サイトの台座が傾斜面となっていて、標的までの距離が数段階に分けて目盛りとして刻まれ、その距離に応じて台座上の遊標を前後にスライドさせて高さを調整します。
     モデルガンのものですが下のページが参考になると思います。

     http://isweb34.infoseek.co.jp/play/y_hayama/gun/oldgun/mauzer.htm

     第2次大戦までの歩兵用ライフルやサブマシンガン、自動拳銃で使用されていましたが、現在ではAKシリーズ等で使われているくらいです。本来は長距離を狙うライフル弾用のサイトであり、射程距離の短い拳銃弾用としては大袈裟な機構です。


     銃器の照準方法ですが、拳銃・ライフル等を問わず、基本的にフロント・サイトとリア・サイトを標的に重ね合わせて狙う2点照準です。ショットガンだと、フロント・サイトとリア・サイトの間に補助的なサイト(何て言うんだっけ?)を備えて3点照準とするものもあります。
     タンジェント・サイトについて調べていたら下のようなページを見つけました。サバイバルゲームのページですが、照準方法に関しては実銃も概ね同様です。参考までに・・・

     http://www2.odn.ne.jp/~cdh17500/SabageLab/SabageLab010.htm ←ライフルの照準方法
     http://www2.odn.ne.jp/~cdh17500/SabageLab/SabageLab050.htm ←ハンドガンの照準方法
    ブラック・タロン

  7. ありがとうございます。これでゆっくり眠れそうです。
    まるき


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