QQCCMMVVGGTT
1522 六月二日の朝刊に”緊迫の印パ情勢”と題された記事が載ってました。これに”一日、インドのジャム・カシミール州で軍用車に乗って警備にあたるインド軍兵士(ロイター=共同)”の写真がくっついてたのです。で、この兵隊さんが上から箱弾倉を差し込むタイプの軽機関銃を構えていました。
インド軍はいまだにそんな古臭い銃使ってるんでしょうか?火器がたりないので倉庫の奥で眠っていた旧式をひっぱりだしてきたとか?
颶風

  1.  写真は見てないんですが、上から箱マガジンを装填する軽機関銃ということは、イギリス製のブレン系列の軽機関銃でしょう。インドは旧イギリス植民地であるためか、イギリス軍に準じた小火器体系を採用しています。
     ブレン軽機関銃は、旧チェコスロバキアの傑作軽機関銃Vz26系をイギリスのエンフィールド造兵廠がライセンス生産したものです。.303ブリティッシュと7.92mmX57の2モデルが生産され、前者はイギリス軍および同植民地軍で分隊支援火器として使用され、後者は中国等に輸出されました。
     第2次大戦後、イギリスではブレンを口径7.62mmX51に改修し、L4A1〜A7までのモデルが開発されました。80年代に起きたフォークランド紛争でも、イギリス軍はブレンL4A4を分隊支援火器として使用しています。また、インドを含む旧イギリス連邦国でも同様な改修が行われたということなので、インド軍のブレンも7.62mmX51の可能性があります。マガジンを見れば判別できるかも・・・(ブレン.303モデルの弾倉は薬莢のテーパーが大きいため思いっきりカーブしている)

     なお、現在のイギリス軍では歩兵ライフルの5.56mm化に伴ってL86A1ライト・サポート・ウェポンが分隊支援火器となったため、今もブレンが使用されているかどうかは情報不足で不明です。一部の特殊部隊等ではまだあるかもしれません。
     インド軍の制式小火器は、ライフルが1A1(FN FAL。7.62mm)または国産のINSAS(5.56mm)、汎用機関銃がFN MAGですが、分隊支援火器については情報不足で不明です(INSASに分隊支援火器型ってあったかな?)。どこの国の軍隊でも、予算や配備優先順位等の都合により部隊の装備にバラつきが見られるのは珍しいことではないので、インド軍の辺境部隊にブレンが生き残っていても不思議はありません。
    ブラック・タロン

  2. そういえば今月号のアームズマガジンかGUN誌のどちらかにインド軍の兵器展示ショーのレポートがあり、そこにブレン軽機のような火器の写真がありましたので一度見てみればいかがですか?
    河内っこ

  3. 私の他にも見た人いましたか・・・(汗)
    私はテレビで、どちらの陣営のかは忘れましたが掩蔽壕の中から機関銃を撃っている兵士のVTRを見ました。壕内は暗くてシルエットしか見えなかったのですが機関銃から上に突きだした大きなマガジン・・・まさか、とは思いましたが(笑)
    そういえばアフガンでの対テロ作戦が行われていたときにもタリバン兵やパキスタンの治安維持兵がリーエンフィールドライフルを所持していてVTRが良く流されましたね、どうやら彼の地には旧宗主国の兵器がまだ大量にあるようです。
    紅葉饅頭

  4. >3
    コンバットマガジン誌の方に掲載されていました。
    「IB軽機関銃」だそうです(I=インド、B=ブレン、か?)。
    yuji

  5. 4の中の
    ”>3” は ”>2” に訂正します。すいませんでした。
    yuji

  6. あらら・・・。三大銃専門誌の内、二つも書いたのに両方はずれるとは・・・。
    河内っこ

  7.  ブレンを長々使い続けたことといい、L86をわざわざ採用したことといい、英軍はSAWに関する感覚が米軍とはちいっと違うみたいですな。
    居眠り将軍

  8. >コンバット誌のインド軍兵器の記事
     にょ、本屋行ってる間に先越されましたね(^^ゞ(笑)
     記事で紹介されていたIB軽機関銃はまんまブレンM4A4の外観ですな。一緒にINSASライフルの分隊支援火器版も掲載されてました。イギリスのL86A1に相当する存在というわけですね。しかし、INSASに寒冷地での作動不良が取り沙汰されてるとは・・・

     L86A1やRPK等のようなアサルト・ライフル拡充型分隊支援火器の利点は、歩兵ライフルとほぼ同じ操作性で扱えることと、ある程度の部品互換性が保てることです。他方欠点は、ブレン辺りもそうですが装弾数や連続射撃の面で機関銃型に比べて劣る点でしょう(装弾数に関しては多装弾マガジンを標準としている製品もあるが)。結局はその国の軍隊の運用思想等によって決まる問題ですね。
    ブラック・タロン

  9. 1.ちょっとタイミングが遅かったですが、インド陸軍小火器解説コーナー
       http://www.bharat-rakshak.com/LAND-FORCES/Army/Inf-Weapons.html

    2.特に”INSAS”ならここ。 ”INdian Small Arms System ”て言うくらいだから、LMGタイプの存在も当然。
       http://www.bharat-rakshak.com/MONITOR/ISSUE1/br-mon6.html

      >8.INSASに寒冷地での作動不良が取り沙汰されてる〜
      銃だけの責任とも言い切れません。 弾薬の方も?? あの気難しい5.56mmX45を、
      NATO非加盟国のインドが、何処まで物にして国産化しているかです。

      >8.ブレン辺りもそうですが〜
      ワンタッチで銃身交換可能のブレンを、アサルト・ライフル拡充型分隊支援火器と同列には、出来ないと思います。
      銃重量、連続射撃耐久性も含めて、ブレンは本格的軽機関銃です。

    軌跡の発動機?誉

  10. >7
    なにやら「長いベルト式弾薬をずりずり引きずっていたんじゃ小銃手と一緒に前進できんじゃないか。」みたいな思想が連綿とあるという話を聞いたことがあります。
    SAW


Back