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1592 とある本でフランス人の傭兵が「FA-MASは戦場に持っていくような銃ではない。」といっていましたが、実際、プロの間での評価はどのようなものでしょうか.あと、関係ないのですが、カービン銃とサブマシンガンの威力の差がどの程度なのか教えてください.お願いします。
かみはら

  1. >FA MASは名銃?
     FA MASの使用上の評価については情報不足ですが、構造面で個人的に気になる点。
     過去のMP5関係のスレッドで何度か出ていますが、G3系のディレード・ブローバック(ローラー・ロッキング)は弾の品質によっては作動が安定しない傾向があり、5.56mm弾のような高腔圧の高速弾には向かないとされています(故にG36ではオーソドックスなガス・オペレーションを採用)。FA MASはG3系とは構造が異なるものの同様にディレード・ブローバックを採用しており(ボルトメカに組み込まれたカムによって開鎖を遅らせる)、5.56mmX45弾のような小口径高速弾を使用して作動等が安定しているのかどうか気になるところです(つってもフランス軍仕様の5.56mm弾の性能は手元に資料がないんですが)。あと、いくつかの専門誌でも言われていますが、照準線が短いブル・パップ形式でありながら金属照準器が標準となっている点も欠点とされています。
     今のところFA MAS系はフランス軍および旧フランス植民地・委任統治領だった国の一部(ジブチ、ガボン、セネガル、レバノン)とアラブ首長国連邦等で採用されているくらいなので、成功作と呼ぶには少々力不足といえるか?

    >カービンとサブマシンガンの違い
     両者の違いを大雑把に言うなら以下の通りです。

    ・カービン=ライフルの銃身を短縮したもの。基本的にライフル用弾薬を使用。
    ・サブマシンガン=拳銃用弾薬を使用するセレクティブ・ファイアの小型カービン。

     基本的にライフル用弾薬は拳銃用弾薬の倍以上のパワーを持っており(拳銃弾を引き延ばしたような代物である.30カービン弾でも9mmX19の2倍近い)、両者を威力で比較するのは、少々乱暴な例えですが『金槌とピコピコハンマーのどちらで叩かれた方が痛いか?』と訊いているのと同じです(笑)。
     もっとも、用語としての両者は事実上混用されている状態なので注意が必要です(ライフル弾使用の小型ライフルをサブマシンガンと名付けているメーカーもあるし、サブマシンガンをセミ・オート化した民間向け製品をカービンと名付けているメーカーもある)。
    ブラック・タロン

  2. >とある本
    宜しければ、題名や著者等を教えてください。

    元フランス外人部隊の毛利元貞さんはFA-MASについて次のような評価をしています。
    「弾倉が後方に位置するだけに、銃身が自動的に延長されることになる。これがまた、命中率を向上させることにつながった。反動も少なく、力のない女性でも扱える自動小銃だ。全長も約75センチと小柄で、短機関銃並の大きさしかなかった。コンパクトでいて、圧倒的な火力を誇る火器は、行動の限定される市街戦に最適である。
    少なくともアメリカ軍が使用しているM-16自動小銃や旧ソ連のAK突撃銃よりもいい。事実、近距離でフルオートで撃っても、ミスなどはほとんどなかった。
    また、グレネードランチャーとしても、きわめて効果的だった。対戦車グレネードを距離100メートル、対人グレネードを距離360メートル彼方まで正確に発射することが可能だ。
    FA-MAS本体には2脚が標準装備されているので、地面に設置すれば、陣地戦では軽機関銃の役割も果たす。さらには各種スコープの装着も可能だ。こうすれば、距離200メートルまでの近距離であるなら高性能の狙撃銃に変身する。
    そのうえ、この自動小銃は射手が右利き、左利きのいずれにも対応できる優れものである。自動小銃の多くは、右利き専用に製造されている。コスト削減と大量生産を行うためだ。そのため、左利きの人間が射撃した場合、目の前を空薬莢がよぎっていく。しかしFAーMASでは、ボルト内の部品を組み替えるだけで、簡単に左利き用に変わる。当然、撃った俳莢は、自動的に左側面に排出する。
    銃本来の発射機能もセミオート、フルオート、3発バーストと画期的だ。現在では世界各国の自動小銃に組み込まれているが、当時では最先端をいくものであった。
    このような画期的な自動小銃であるにもかかわらず、驚いたことに部品も少ない。
    しかし、FA-MASにも1つだけ欠点が存在した。ブルパップ方式だけに、バヨネット戦では弾倉が邪魔になってしまい、扱いにくいのである。また、銃剣自体も少々短かすぎる。材質がプラスチックという点も不安の材料であろう」

    このような評価です。
    BN-2

  3. >2
    たぶん「傭兵のお仕事 高部正樹著」だと思います。
    常光

  4. 「また聞き」の噂話の類ですが、湾岸戦争に持っていった FA-MAS は懸念された故障も少なくおおむね好評だったそうです。同じブル・パップでもイギリスの L86A1 は故障続出だったそうですが。

    >カービンとSMGの威力差
    別館GUN誌による強化コンクリートブロックへの射撃試験では
    22LR(射的競技で使うタマ) キズがついた
    38Spl(おまわりさんのリボルバー) ヘコミが入った
    45ACP(コルトガバメント, トンプソンSMG) 亀裂を入れた
    9mm PARA(多くの拳銃・SMG) 片面を辛うじて貫通
    5.56mm NATO(M16 ライフル) 両面を軽々と貫通
    7.62mm NATO(M14 ライフル) ブロック一個を真っ二つ
    という位の威力差として表現されていました。但し拳銃弾(特に 45ACP のような重量低速弾)は貫通力が低い代わり、柔らかいものを破壊するパワー(ストッピングパワーとも呼ぶ)に優れる特長を持ちます。
    ささき

  5. >カービンとSMGの違い
    そんなに威力の差があったんですね.オートマグIIIは相当ムチャしてるんですね.

    >ある本
    常光おっしゃってくださった本です.

    >2、材質がプラスチック
    というこよは「戦場で荒っぽく使うのには向いていない」って事でしょうかね.
    かみはら

  6. >5
    敬称が抜けました!すいませんでした!
    かみはら

  7. プラスチックだから荒っぽく使うのには向いてない、ということはありません。頑丈に作ればよいだけですし、金属だろうと作りが華奢だと荒っぽく使えません。例えばステアーAUGのプラスチック製弾倉などは、M16の金属製弾倉よりも頑丈だそうです。
    epitaph

  8. >1.フランス軍仕様の5.56mm弾−−−−断片的なデータ―を総合すると、

    ・5.56mmX45 TYP O(FRENCH)
     基本性能は、米軍M193 Ball 相当ですが、薬莢がスチール製&雷管は、ベルダンタイプです。
    弾頭はSS109相当では、有りません。 又、以外なんですが、正式なNATO規格弾ではない様です。
     (5.56mmNATO規格をフランス独自にアレンジしている。)
    ですから、正式な呼称としては、仏製の5.56mmX45 に”NATO”の表示は付かない様です。島津藩マーク無し。

    >7.プラスチック〜頑丈に作ればよいだけです
    口で言うのは簡単だけど−−−高温・低温強度、耐衝撃性、 耐クリープ、耐油性、耐光性(紫外線劣化)、
    薄肉時の強度、加工性(成形性) 等々 をクリアしなければなりませんし、以外にも、プラどおしの部品摩擦係数は、
    結構大きいです。(滑りにくい)
    実銃メーカー各社は、トーイガン(プラ・モデルガン、エアソフトガン) と同一レベルでは、製作していないと思います。

    軌跡の発動機?誉

  9. >例えばステアーAUGのプラスチック製弾倉などは、M16の金属製弾倉よりも頑丈だそうです。

    月刊Gun誌で、フォード・バンのフロント・ホイールでM16用30発マガジン、AUGマガジンをそれぞれのタイヤで轢く実験をしていました。(車重量は2.18トンです)
    結果、M16用マガジンは中央がへこみファーロアが動かずジャンク化しましたが、AUGマガジンはなんともなかったようです。

    しかし、誉さんの仰るように、プラスチックで頑丈に作ろうとするとかなりの工夫が必要になってきます。
    AUGは殆どがプラスチックにもかかわらず、重量が3.6kgありますから。
    BN-2

  10. >8:5.56mmX45弾フランス軍仕様
     独自規格弾(外寸はNATO弾と同じ)というのは知ってましたが、性能的にはM193に近い弾らしいということですね。勉強になりました(^^ゞ
     ちなみに、輸出用のFA MAS G1&G2はNATO弾仕様となっています。どちらにしても、FA MASのディレード・ブローバック・メカとの適合性は如何に?(この手で試射する機会があればいいんだけどね〜←笑)
    ブラック・タロン

  11. >9.マガジンをそれぞれのタイヤで轢く実験をしていました〜
    昔の筆箱CM、「象が踏んでも壊れない」を思い出しました。
    あの筆箱は、ポリカーボ製で、機械的強度は、バッチリですが、耐油性(鉱物系の油)に問題残すはずです。

    >10.
    私としては、ディレード・ブローバック=何でもダメ とも決め付けません。
    MASのディレード・メカは、部品点数が僅かで、一見GOODですね。
    H&K・ローラーロックにしても、MASにしても、フルロックではなく、ハーフロック(半閉鎖)と言われ、
    弾丸が銃口を離脱前に、ボルト(遊底)が後退を始めます。
    薬莢内部に残留高腔圧が残っており、チャンバー内壁に張り付いたままの状態で、抽筒しようとすると、
    薬莢切れを起こします。  その為、MASのチャンバー内壁にも、フルート溝が有ります。
    ボルト後退作動力に、ピストン(ガス圧)やリコイル(反動)を使用しないのですから、フルロック後、
    すなわち、ガス圧が下がった後ににボルトを後退させる動力がありませんから、やむおえず、
    ハーフロック(半閉鎖)・包底圧利用としています。
    ハーフロック(半閉鎖)は、発射ガスエネルギーを、少々無駄にしますので、フルロックの銃(例えばM16)より、
    H&K、MAS双方の弾丸初速値は、僅かですが低い値となっています。
    (M16A1:975m/s, H&K&MAS:920〜960m/s)
     
    仏国の5.56mmX45弾は、その辺の理由により、燃焼特性をNATO標準より、アレンジさせているかも知れませんね。
    早い話、MAS専用5.56mmX45 弾と言えるかも? 
    MASが、他国の5.56mm弾薬で、高温、低温環境中で、安定作動するのか興味あるところです。
     以上、私見でした。

    〜?誉

  12. プラスチックは金属に比べて歪みにくいですが割れる事があります。
    まぁそれにしたってそこまでなら耐えられる訳ですけど。
    例えば金属のマガジンをぶつけて変形させてしまっても、プラスチックならそういうことはなかなか無いでしょう。
    しかし、弾が入った重い状態で高い所から落下させてしまった場合、金属製なら歪み、凹みで済んでも、プラスチック製だと割れて弾をばら撒いてしまう事もあるかも知れません。
    そのあたりは自衛隊では嫌われるでしょうね。
    反ア企画


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