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1676  ごく初歩的な質問なのですが、P-90というサブマシンガン?のことですが
良い銃だということをきいています。(友達はインドアゲームで好んで使っています。)外国テロ訓練を見る限り出てきているのを見たことはありません。雑誌などでは、ペルー日本大使館での人質事件ぐらいです。
 実際のところ警察、軍隊などの特殊部隊の配備状況はどなのでしょうか。

  1.  FN P90は中東やアジア方面で軍事採用している国がいくつかあるようです。中東ではクウェート、オマーン、サウジアラビア等、アジアではインドネシア、タイ等が採用しているほか、南アフリカでもペルーをはじめいくつかの国で採用されたと伝えられているようです。

     防弾ベスト相手に9mm拳銃弾使用のサブマシンガンや拳銃では歯が立たないが、かといって5.56mmライフル弾のアサルト・ライフルは少々扱いにくい・・・そのギャップを補うことを狙って開発されたP90&5.7mm弾システムですが、今のところ現用のサブマシンガンや小型化アサルト・ライフルに取って代わる存在とはなり得ていません。その理由としては『弾薬系統が独自すぎる』『弾薬の性能に対する一抹の不安』等が挙げられるでしょう。現在の軍・警察の特殊部隊では、多少扱いにくくとも一般部隊のライフルと同じ弾が使えて威力・射程も大きい小型化アサルト・ライフルを装備する傾向が強く見られます。

     P90の性能等についてはここの過去ログで腐るほど出ているので改めては書きませんが、銃および弾のコンセプトはよくできていると思っています。しかし、どんなに銃&弾のコンセプトが綿密に練り上げられていても、それが現実の市場で即普及に繋がるとは限らないということですね。とは言え、P90はこのカテゴリーの銃器の中では成功している方と言えます。先発組の利でしょうかね。
    ブラック・タロン

  2. 別のところでも書きましたが P.90 は既存の銃器とかなり異なる、いわゆる人間工学的な斬新なデザインを採用しているため、その善し悪しはともかく公的機関にとっては「特別に取り扱い講習カリキュラムを組まなければならない」ことが MP-5 や M16 カービンに対する不利な材料ではないか、と思います。
    ささき

  3. 余談ですがサブ・マシンガンをピストルの弾丸を使用する兵器と規定するなら、
    P90はサブ・マシンガンといえず、メーカーもサブ・マシンガンと区別する為に
    名称を「FN P90 PDW(パ−ソナル・ディフェンス・ウェポン)」としました。
    ベリアル

  4. ただP90が売り出された後に、同じ弾薬(5.7x28mm)を使用するハンドガンの
    Five-seveNが開発されましたので、結果的にP90もサブマシンガンになったとも言えましょう。

    便利少尉

  5. Five-seveN・・・
    知りませんでした。
    今度P90の弾丸を用いたハンドガンがあるか?質問するつもりでした。
    情報ありがとうございました。


    ベリアル

  6. うろ覚えなんですが、販売しやすいようにサブマシンガン
    という言い方をすることがあると、GUNかなんかに載ってた
    ような気が。
    SAW

  7. >3.4.5. 弾薬(5.7x28mm)
    厳密に言えばベリアルさんのお考えの通り、この弾薬は「けん銃弾」ではなく、「ライフル用短小弾」の仲間に入ります。
    米国内で良く用いられるWin社監修のカートリッジハンドブックに於いてもこの弾薬は、
    ”MilitaryRifleCatridge” のカテゴリーのところに記載されておりますし、ケース各部寸法より、
    5.56mmX45 を参考にしている事が解ります。
    この弾を使用させる ”Five-seven” ピストルが無理している物と考えます。

    もっとも、P90の使用方法は、正にサブマシンガン的ですね。 常にフルオート射撃を基本とし、
    交戦距離は50mを想定している様です。(対防弾ベスト貫通可能距離として!!)

    軌跡の発動機?誉

  8. >3〜7
     P90&ファイブ・セブン&5.7mm弾ファン(笑)として多少補足します。

     P90は超小型ライフル弾的な弾(5.7mmX28)を使用していることと、軍隊の後方部隊等の自衛用という当初の想定用途から、FN社ではPDW(Personal Defense Weapon)という独自のカテゴリーで呼んでいました。しかし、PDWというカテゴリー自体があまり馴染まれなかったこと、P90のスタイルや用法等が従来のサブマシンガンとそれほど変わらないこと、同じ5.7mm弾を使用する拳銃としてファイブ・セブンが開発されたことなどから、今は単にサブマシンガンと呼んで販売しているようです。
     ちなみに、P90は近距離での使用に特化することから、150〜200mを想定交戦距離として弾の性能を設計しています。

    >ファイブ・セブン・ピストル
     元々高初速・低腔圧の5.7mm弾は自動拳銃に使用してもショート・リコイルを使わずに設計できると考えられていましたが、全長等が拳銃サイズの銃に向く弾ではなかったので、ファイブ・セブンの開発と並行して弾頭を少し短くし弾頭重量を少し増やしました(これにより初速が当初の850m/秒から715m/秒に下がった)。しかし、それでもファイブ・セブンは中口径拳銃のようにストレート・ブローバックでは設計できず、スライドの後退タイミングを遅らせるディレード・ブローバックを採用しました。
     なお、ファイブ・セブンにはストライカー式変則ダブル・アクションと内蔵ハンマー式シングル・アクションの2つの撃発機構のモデルがあり、前者は手動セフティなし、後者は手動セフティ装備となっています。
     ファイブ・セブンの外観についてはFN社の公式HP(http://www.fnherstal.com/)をご参照ください。
    ブラック・タロン

  9. 5.7mm×28弾って防弾ベストは貫通するが人体は貫通しにくいということで、日本向きの弾だと思うんですけどね。
    507


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