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1770 下の方で似たような質問が上がっているので便乗質問です。
小口径の火縄銃などの火砲などは、不発の際ひっくり返してトントンやって
不発弾と燃えなかった火薬を取り出していたのだろうと想像されますが、艦
砲や攻城砲などの大口径砲は、どうやって不発弾を取り出していたのでしょ
うか?
後装式の砲なら簡単に出来そうだとは思うのですが、前装砲の場合がわかり
ません。
それと、大口径砲が下を向いてしまった場合、弾が転がり出てしまうのを防
ぐ工夫なども知りたいです。
特に艦砲は波のうねりで砲身が下方向へ向くことが多々有ったでしょうが、
戦闘途中なのに「砲身がうねりで下を向きそうだから装填止め」なんてこと
を出来るとも思えません。
こういった場合は一体どうしていたのでしょうか?
色々検索や資料を当たってみましたが、こういったことに言及している物を
見たことがありません。
LEO

  1. これまた小説ネタゆえ控えておりましたが、

    1.不発の場合、点火口から無理矢理新しい点火薬を流し込み、再点火。(ほんとかい?)

    2.転がり出さないように「おくり」を詰めます。ぼろのフェルトの丸い蓋みたいなもの、または本当のぼろ布の塊など(こちらは、その手の話の常識のようですが?)
    タンジェント

  2. タンジェントさんに続けて、私からもレス。

    1.小火器の場合。
      火縄銃、フリントロック銃、パーカッション銃 何れに於いてもマズル・ローダー(前装式)の銃が不発の場合、
      ひっくり返してトントンやってみるでしょうが、出て来ない事の方が多いでしょう。(理由後述)
      その場合は簡易分解して銃身を取り出し、銃口と反対側、つまり銃身後端に備わる尾栓ねじ(ブリーチプラグ)を
      外して火薬と弾丸を取り出します。

    *出て来ない理由: 発射薬と弾丸は、銃口から挿入後、”和名:カルカ,ローディングロッド”などの
     長さ1m以上の棒状の物で、強く圧填されています。 又、この当時、銃腔内径と弾丸外径はスカスカですので、
     手扱い、射撃操作、等で、銃口が下向きになった時に弾丸が転がり落ちない為、及び ガス漏れ防止として、
     弾丸をパッチ(皮、布 等)で包んでから押し込んでいたからです。


    2.大砲の場合・・・・私の専門外ですが!
      前記鉄砲の様に、尾栓ねじ(ブリーチプラグ)を持つ構造の大砲は、あまり見聞しません。
      強度上の問題が有ったからからなのでしょう。

      又、大砲の運用性格上、水平以下の射撃や指向はあまりせず、常にある程度の仰角を持って設置或いは、
      射撃操作しますので、前記鉄砲の様に、下向き転げ落ち防止用に弾丸をパッチで包む事も聞きません。
      この事は、不発処理時 下向き又は、砲を逆さまに持ち上げれば、弾丸と発射薬がころげ落ちる事を意味します。


    以上は、銃・砲腔内にライフリングが切られていない、スカスカ滑腔砲+球弾との組み合わせの場合です。
    (この当時の銃腔内径と弾丸(球弾)外径がスカスカの銃・砲身では、もろBalloting ものでしょうね。)


    軌跡の発動機?誉

  3.  追加です。11/25、26と、行ないが悪かった所為か、アクセスできませんでした。
     大砲で不発があった場合、当時の前装砲には火薬抜きの為に専用のねじり棒(ウォーム:コルク抜きに似ているが、二重)が用意されていました。これでおくり(俯角をとる場合には砲弾の前にも詰めます。)をとりだし、俯角を大きくして弾丸を転げ出させ、その後おくりと火薬を薬包ごと引きずり出したようです。
     薬包が不足の場合、専用のシャベルのような装填棒で火薬を直に詰めていることがあり、その場合かきだしたり洗い出したりするようです。
     なお、前装砲の場合、火薬の入る薬室と弾丸の入る砲腔終端の間には、くびれと言うか出っ張りがあり、傾けた程度では火薬は出てこないようです。
    タンジェント


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