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1783 すいません。
ここでいいのかわかりませんが一応武器が関係してるということでここに投稿します。
以前帝国陸軍が重機関銃で狙撃を行っていたという話を聞いたのですがそれは本当なのでしょうか。
いくらなんでもそんなことはないと思うのですが教えてください。

倉本

  1. >ゴミ
     ベトナムの海兵隊員もM−2重機関銃で狙撃を行っていた事があります。
    ooi

  2. 狙撃といっても重要人物をライフルで狙う、というのが狙撃ばかりではありません。第2次世界大戦では敵軍の拠点を破壊するのに重機関銃が使われたようです。
    大口径の機関銃ならライフル弾を撃つよりもはるかに効果があるので、山の向こうの拠点の破壊などに使われたようです。
    ぽっぺん

  3.  旧日本陸軍の重機関銃(特に3年式と92式)は一種の『遠距離狙撃用ショットガン』的な使い方だったとする資料本が一部にあります。それによると、3年式重機関銃から採用された三脚架には銃身の縦・横方向の動きを固定できる緊定桿という2つのレバーがあり、これによって銃の照準軸を固定することで、一連射数発分の着弾点を照準軸を中心に小さい散らばりにまとめられたのだそうです。この三脚架は3年式重機関銃の増口径改良型である92式重機関銃にも使用され、その命中精度は米軍も警戒していたそうです。
     ちなみに92式重機関銃には最大6倍率の照準用スコープが用意されていました(3年式にスコープがあったかどうかは不明)。遠距離に対する射撃と夜間射撃の補助が主な目的だったようです。

     1で挙げられているベトナム戦争時のブローニングM2重機関銃による狙撃のように、戦後も重機関銃を狙撃的用途に使った例がいくつか見られます。
     1982年のフォークランド紛争では、アルゼンチン軍は陣地に据え付けたブローニングM2を使ってイギリス軍部隊を単発で狙い撃つ戦法を多用しました。12.7mmの長射程を生かして7.62mm級小火器の射程外から仕掛けられるこの攻撃に英軍は苦戦を強いられたそうです(その後ミラン対戦車ミサイルで敵重機関銃陣地を射程外から粉砕する戦法を用いて対抗)。なお、この戦訓を一つのきっかけとして登場してきたのが今日のアンチ・マテリアル・ライフル(大口径対物狙撃銃)です。
    ブラック・タロン

  4. 「狙撃」といっても敵地奥深くに潜入して要人暗殺するような話ではなく、「弾幕射撃」の反語としての「狙撃」というニュアンスではないでしょうか?
    ささき

  5.  えー、さきに書き込まれてしまいましたが。
     おそらく、かなり遠距離(1000メートルぐらい?)の敵兵を数発の点射でねらい撃つ、というものだったはずです。
     重機は重量もありますし、三脚で固定されていますから、単純に命中率だけいえばライフルよりはるかに上ですね。
    居眠り将軍

  6. 日本陸軍に限らず、三脚に据えた重機でもって遠距離目標を点射で狙撃するという用法はごく普通なものだと思いますが。
    まなかじ

  7. はじめまして
    拙の祖父がよく「敵機を狙撃する」という表現を使っています。
    詳しく聞いてみると「よくねらって確実にあてる」というような意味だそうです。
    一寸違うかもしれませんが、参考までに


  8. なるほど一般にイメージするところの狙撃じゃなくてただの遠距離射撃の一種なんですか。
    普通の人が狙撃といって思い浮かべるのは見えないところに隠れて一発で敵を仕留める射撃法ですけどそういうのとは違うんですね。
    いくら帝国陸軍でも重機関銃でそんなことはしませんよね。
    倉本

  9. >8
     見えないところから狙う間接照準も日本軍重機関銃はやってます。
    SUDO

  10. >3
    泰平組合カタログには3年式重機に九三式眼鏡照準具を載せた写真があります。
    しかし一般の3年式重機には機関部にマウントベースが見当たりませんので、
    九二式重機&照準具の制定後に改造されたものかも知れません。。。
    papanambu

  11. 射撃の下位概念たる狙撃は、「よく狙って撃つ」の意なので、機銃の「薙射」と区別するために使っていたのではないでしょうか。連射ではなく、当然に点射となり、旧軍歩兵の標準は3点射。旧軍歩兵重機の実際の運用は、点射による狙撃が主で、薙射は雲霞の如く敵が突撃肉薄してくる場合や、逃走する敵大部隊に追討ちをかける場合、など、あたるをさいわい、と云う時に使用しますが、そういう機会に恵まれるのは稀だったのではないでしょうか。
    重機射手の訓練では、3点射による、でんでんでん、でんでんでん、という標的「狙撃」に重点が置かれ、無闇に撃つと、助教に「誰がそないに仰山うてーゆーた、あほんだらー」と怒られたとは体験者のお話です。的に当てるのが上手いと、小銃射撃優等章と同じく機銃射撃優等章のメダルをくれて、いろいろ得をしたそうです。
    なにしろ彈丸は大きいし、フルオートだし、射程は格段に長いし、御神輿みたいな四本足の銃架で安定しているし、眼鏡までついていて、ついでに標的を指示する銃長やら給彈手やらもいて、いざという時には、わいわいと機銃・器材・彈薬一式を馳歩で運んでくれるから、至れり尽せりです。日本軍の重機を見ると、敵はさっさと逃げてしまったと云われているのも、むべなるかなです。
    あるめ

  12. >見えないところから狙う間接照準も日本軍重機関銃はやってます。

    すいません。
    見えないところから撃つというのは間接照準のことじゃなくて。
    カモフラージュして姿を見えないようにして撃つという意味です。
    倉本

  13. >12
     それは普通の歩兵の小銃射撃では?
    SUDO

  14. >13
    普通の歩兵の小銃射撃とはまた違うんですよね。
    あれはある程度ひきつけてから撃ちますしあたらなくても弾をばら撒くことに意味があります。
    そうじゃなくて遠距離で姿を隠して見つからないようにして一撃で敵を仕留めるのが狙撃だと思います。
    倉本

  15. >14
    >遠距離で姿を隠して見つからないようにして一撃で敵を仕留めるのが狙撃だと思います。

     常識的に擬装したり遮蔽物に篭り、場合によっては樹木線の裏等の見えない場所から間接照準をする機関銃が、1000mの距離から一撃必殺で射撃するのは、それとは異なると仰るのですか?
     遠距離で姿を隠して一撃必殺は日本軍重機関銃のオハコですよ。

     あるめさんが述べられたように、狙撃とは「狙って撃つ」行動です。
    http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/dict_search.cgi?MT=%C1%C0%B7%E2&sw=2
     一般のも何も、日本語としての狙撃はこういう言葉です。
     軍事的には、更に踏み込んで「遠距離で」とか「隠れて」とかの要素が入りますが、それは「狙って撃つ」為の方法論だったり、「狙って撃つ」効果を最大限に発揮させるための方策であって、「狙って撃つ」行動そのものではないし、当然ですが、方法論も方策も一つではなく、一般的でも何でも有りません。
     倉本さんがもたれてるイメージは、狙撃兵・狙撃手であって「狙撃」行為ではないんです。
    SUDO

  16. 確かに日本語の意味としてはそうなんでしょうけど。
    普通は狙撃と言ったら狙撃兵・狙撃手の行う射撃法のことを思い浮かべませんか。
    私が言いたいのはそういうことなんですが。
    倉本

  17. >15. SUDOさん。一般的な解釈として、機関銃による狙撃と、狙撃銃(Sniping Rifle)による狙撃を同一視するのは無理があります。というより、これらは区別して扱うべきものです。倉本さんはそのことを仰りたいのではありませんか?
    もう一点。機関銃による間接照準は実際の射撃手順を調べてみると判る通り、何らかの照準修正を伴うもので、"一撃必殺"と呼べる射撃法ではありません。
    また、SUDOさんは日本軍重機関銃の射撃精度を"1000mの距離から一撃必殺"と高く評価しておいでのようですが、例えば92式7.7mm実包の1000m射程における弾道の落下高は20m+、先に"狙撃"(Sniping)に用いられた実例があるとして挙げられた.50M2実包の、同じく1000m射程における落下高3mに比して著しく大きく、気温や風向・風速の影響を顕著に受けることが推測できます。SUDOさんが日本軍の重機関銃が1000mから一撃必殺と仰る論拠はどこにあるのでしょう。宜しければ御教示ください。
    みなと

  18. >17
     落下高という数値は私は知識が無いので何ともいえませんが、日本陸軍の村田連発銃の1000m射程における弾道最高点は11mであり、命中界は30〜47mであった事は知ってます。このスペックで散布界は39.5mですから、照準が正しければ、ほぼ確実に対象にヒットするでしょう。
     恐らく弾道落下高とは、弾道最大高さと似たような数字でしょうから、それから20mでの命中界を求めると、対人で20m程でしょう。散布界が村田銃よりも悪いとは思えませんが、同規模の傾向だとするなら、この落角での想像散布界は50〜60mでしょうか。
     単純計算で3発放てば、散布界と命中界の中に対象が入ると思いますが、間違いがあったら、是非お願いします。

     間接射撃に関してはご指摘のとおりですね、すいません。
    SUDO

  19. >SUDOさん 度々御手数ですが散布界/命中界の用語の定義、教えていただけますでしょうか。散布界とはこの場合、射程1000m
    に設置された目標に向けてn発発射された弾丸の、水平面に於ける着弾点を包絡する楕円内部を差す用語でしょうか?単位がmとは
    楕円の長径を差しているのですか?

    従来、小火器の命中率の評価はより簡単な試験方法が一般的に思います。 今回の話題に関連した試験データーとして、遠距離に
    於けるキャリバー50M2機関銃を含む狙撃銃各種の比較評価レポート(米アバディーン兵器実験場、1953年12/2〜1954年6月20日)
    が手許にあるので、一部引用してみます。1000ヤード(914.4m)先に設置された8'x 8' (2.44m x 2.44m)パネル、ここに設置された
    シルエット・ターゲットを標的としての試験です。
    M2重機、M3三脚架、M1テレスコープサイトを使用しシングルショット、50発射撃の結果8'x 8'パネル内着弾49発、シルエットターゲット内
    命中16発、平均垂直着弾間隔79インチ(2.0m)、最大水平着弾間隔75インチ(1.9m) こんな感じです。


    >弾道落下高 適当な訳語が思い浮かばなかったので適当な訳を付けました。"Ballistic Drop"、水平に発射された弾丸が
    所定の水平距離に達した際記録する落下量です。

    みなと

  20. >19
     命中界(もしくは危険界)は測距誤差の許容範囲を現す数値です。
     対象を飛び越えず、また手前に着弾しないで済む範囲を現した数値です。
     落角から逆算したところ、対人間では高さ1.5mの的を対象としているようです。
     また、この散布界は着弾範囲らしいですが、鉄砲に関してはよく判りません、垂直数値なるものもあるので、着弾は架空の的に対する範囲なのかもしれません。

    >弾道落下高
     ああ、なるほど、了解しました。
     それからなら、1000mまでの着弾時間も求められそうですね(1.58秒ぐらいですね)
     92式の初速731m/sだそうですから、存速は530m/sぐらいでしょうか?弾道最大高さを落下量の半分として約10m、命中界は凡そ80mぐらいと思われます(対象の高さ1.5mとして)
     これはあくまでも照準距離の許容誤差であり、照準の真中(狙ったところ)に弾が行くかどうかという精度とは異なります。
     またその精度(狙ったところに行く能力)は銃によっても異なるでしょうから、私にはなんとも言えません。

     銃では落下高は大事な要素だったんですね。対艦遠距離射撃の世界しか見てなかったもんで、測距許容範囲である命中界しか見てませんでしたが、銃器ですと、このあたりで戦闘照準が成立するか否かの分かれ目なんですね。勉強になりました。
    SUDO

  21. 旧軍の使用した「狙撃」と云う言葉の指す意味と、現在私共が日常使用している「狙撃」とは、相當にズレているはずです。
    SUDOさんの「狙撃」は、舊陸軍において使用された意味での「狙撃」であり、現在の基準から云えば「射撃」の範疇に入る事柄も当然に入っています。
    いま私達が一般に使っている「狙撃」は、舊軍の頭でいくと、選抜優等射手による「精密」「隠蔽」「隠密」小銃狙撃です。「狙撃」の概念のうちのごく狭い範囲しか指していないわけですね。実際には「狙撃」は射手に「標的をよく狙って一発必中の決心で射撃」する意図がありさえすれば、使用小火器の種類を問わず「狙撃」と呼んでさしつかえなかったのです。
    あまりに外国軍における狙撃兵の勇姿を映画などで見ているため、「狙撃」といえば、眼鏡附狙撃小銃で、敵から巧みに隠蔽された場所から隠密裡に精密必中射撃を行って敵の指揮者や火器射手、尖兵、觀測兵などを不意打ちに倒し、敵部隊の行動を混乱させ作戰意図を挫く「遊撃」輕歩兵のことに意味を限定してしまう傾向があるようですが、こと舊陸軍の世界においては、それは「狙撃」行動の一種であって、一般に「狙撃」と云えば、重機の精密点射を含む広い意味があったわけです。
    この辺の用語の使い分けが、現代軍事アタマの方とうまく整合していないのは、舊軍アタマのわたしには奇妙なことに思えます。舊軍の使用した言葉の用法が省みられないのはカナシイです。例えば、舊蘇軍の「狙撃兵聯隊」が実質的に「歩兵聯隊」であるにもかかわらず、何故「狙撃兵」という翻訳を充てて誰も文句を云わなかったのか(「ほー蘇軍の歩兵は全員が優等射撃手なのかー、まさかねー」ていどですんでいた)、あたりを考えると、「狙撃」の概念がかなり広いものであることが明瞭です。(まさか蘇軍の全歩兵が隠密隠蔽を事とする精密狙撃手から成っているわけがないのですから)
    あるめ

  22. >20. 対艦遠距離射撃の用語なのですね。ありがとうございます。勉強してみます。
    >21. 現代では狙撃というと一般には機材・技術ともに専門化の進んだ「Sniping」の訳語としての用法が定着してしまいましたからね。質問者の方の当惑も、無理もないことかもしれません。
    みなと

  23. ちょっと蛇足。
    陸関係の人達が小火器で使用する射弾散布の用語は、いくつか有ります。
    「半数必中界」「公算誤差」「公算躱避(こうさんだひ)」「命中公算}「被弾域」「中心弾着点」等々、
    それぞれが意味を持ち、お互いどおし関連しています。 各説明は、又の機会に!

    さて、口径8mmクラスの重機銃の1000m命中精度は如何なものか、参考例として毎度お馴染みの某国制式要綱を
    見ましょう。


     74式車載7.62mm機関銃・制式要綱
      http://jda-clearing.jda.go.jp/kunrei/i_fd/iz1988xb1004b.html

      (5) 精  度 射距離1000mにおいて

      (a) 高低公算誤差  0.45m以下

      (b) 方向公算誤差  1.6m以下

     射弾の半数が、上下左右この範囲に着弾するものと考えましょう。
     この散布値では、対人一撃必殺(必中)は困難ですね。 まさに >5.11の如く数発の点射にて、
     命中を期待するわけですが、基本的に、現代の重機とWWII時代の重機とのこれらの性能差は、ほとんどありません。

     もっとも、この様な仕様書の値は、工場出荷量産品のほとんどが無理なくクリア出来る様に考えた値となっており、
     実際の銃精度は、この値よりやや高精度で製作されているものと思います。
     

    軌跡の発動機?誉


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