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1797 ハイパワーはフランス陸軍で使われたのか.あるいは使われなかったのか
使われたらミリタリー仕様が超おすすめ
ナショナルマッチ

  1.  極初期にフランス植民地軍向けに納入されたとか、初期のコンバットマガジンで読んだような気が・・・・・・。
     
     元々、ベルギーはフランス語圏でもあり、原設計はフランス政府の依頼で開始された経緯があります。本来は“グラン・ピーザンス(GP)”という名称で、その英訳が“ハイパワー”だそうで。

     余談ですが、某レポーター所有のシリアルNo“1603”、タンジェントサイト付のミリタリー初期品が、フランス軍用だったとかどうとか。
    杉村徹

  2. 本件は、仏陸軍の制式けん銃弾の事を抜きに考えられない思います。
    WW2以前: 7.65mmLong(別名:7.65MAS,7.65LonguePourPistolet)
    WW2後: 9mmPara (NATO加盟に関係)

    >1.原設計はフランス政府の依頼で開始された経緯があります。
    FN M1935(Browning HP,仏語GPは、コマーシャル呼称)の原設計・基本形は、9mmPara弾であると考えます。
    当方資料、1923年試作時の構造図の抜粋を見ても、弾は9mmPara弾であります。
    この当時、元は米国ぺターゼンデバイスM1918用弾薬と言える 7.65mmLong弾に興味持っていた仏陸軍が、
    同時期(1927〜1936)にマジノ防衛ラインを築く程の敵・隣国ドイツの弾の仕様で、自国用のけん銃を
    設計依頼&後日採用するとは考えにくい物です。
    御存知の様に、WW2戦時の仏陸軍制式けん銃は、French M1935 口径7.65mmLong です。

    但し、FN社が各国政府売り込み用の1つとして、後日、7.65mmLong弾仕様のFN M1935 (BrowningHP)を
    製作した記録があるそうです。(装弾数が、増減したのかは不明)
     (スイス陸軍向け売り込み用に製造した物も有ります。 口径.30Para 8連発に落としたそうです。)

    はて、某レポーター氏所有の物、或いは極初期のフランス植民地軍向の物が 口径何mmなのか、興味が出てきますね。

    軌跡の発動機?誉


  3. >2.

    >本件は、仏陸軍の制式けん銃弾の事を抜きに考えられない思います。
    >同時期(1927〜1936)にマジノ防衛ラインを築く程の敵・隣国ドイツの弾の仕様で、自国用のけん銃を
    >設計依頼&後日採用するとは考えにくい物です。
     
     それもそうですね(^^;)。手元の資料は、別冊Gunパート4と、Gun誌1978年11月号第2特集(ターク・タカノ氏)、コンバット誌80年10月号でした。
     ただ、フランス政府のオーダーとは言え、弾薬をはっきり7.65mmLongと指定していたのかどうか? 初速や弾頭重量、初活力を「〜以上」とか指定しただけ、という可能性は(?)。

     あるいはFN社やJ・M・ブラウニングには、7.65mmLongより9mm×19の方が軍用として適切・・・・・・というか、将来性を見ていたのか?
     それ以外にも「植民地軍」に納入されたといっても、「本国」で使用されたという記述を読んだ記憶もなく、何か二本立てにする理由があったのか? という疑問も出てきます。

    >某レポーター氏所有の物、或いは極初期のフランス植民地軍向の物が 口径何mmなのか
     レポーター所有のは9mm×19の13連です。Gun誌1979年10月号の第1特集「ブラウニング・ピストルの魅力」でした。
     植民地軍用の方は特に記述もなく、ごく普通のM1935GP(前後して、ベルギーにショートスライド10連のが納入されたという記述も)だった様です。
    杉村徹

  4. 本論に関係ない蛇足
    ベルギーにはフランス語圏の他にオランダ語圏があり、
    狭小ですが一部独語圏もあるそうです。
    SAW

  5. さて、後が続かないようですが、下記HPで FN M1935 の誕生秘話が解説されています。

     http://www.fnhipower.com/modules.php?name=Sections&sop=viewarticle&artid=1

    なんと、杉村徹さんのお話の通り、WW1直後、フランスの要求により FN社&J.M.Browningのコンビで、
    開発スタートされた事が述べられています。  更に驚くなかれ、当初の仕様書で、すでに 口径9mm、15連発、
    銃身長8インチ、リムーバブルストック&タンジェントサイト(graduated)の要求がされているとの事です。
    正に、独軍のモーゼルミリタリー&ルガーカービンに刺激された結果、同様の物を欲した事がわかります。・・・・・・
    しかしながら、この解説では、最終的に この ”FN M1935”のフランス政府による採用可否には、全く触れられていません。
    現実は、”French M1935 口径7.65mmLong(1928年開発スタート)”というオーソドックスな自動けん銃の採用であります。

    又、フランスは この頃、ドイツより、エルマ EMP 短機関銃(Erma EMP M36 当然9mmPara弾)を、
    購入している記録があります。 (数量不明)

    塹壕戦に苦しめられたフランスも、次期白兵兵器は、多弾数自動けん銃か、本格的な短機関銃か、摸索していたのでしよう。 
    肝心な件、フランスは本格的に制式採用したのかは、以前と不明ですね!!

    〜?誉


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