銃砲用語でしたら、”Minute Of Angle”の略語の事です。

Minute： a unit of angular measure equal to 60 arcseconds or to 1/60 degree. This unit is often called the arcminute to distinguish it from the minute of time.

角度の単位（unit of angular）で、１分角＝１／６０度＝０．０１６６６・・・・・です。
タンジェント計算で、射撃時、距離１００ｍで横へ３ｃｍのズレの角度になります。（１００ｙｄで横へ約１ｉｎのズレ）

米軍の小銃のリアサイト（照門）は、水平方向の弾着修正用に調整ノブ・ツマミが付いていますが、
それを　カチッ、と１クリック廻す事により１ＭＯＡづつ、つまり弾着が理論上、射距離１００ヤードで１インチの
横方向の修正が出来る様になっています。　そのままで、射距離２００ヤードなら２インチの修正量です。
ノブを２クリック廻したら２ＭＯＡですね。

軌跡の発動機？誉

　銃砲分野においては、一定距離におけるMOAが小さいほどその銃の命中精度は良好と考えていいと思います。

　余談。アメリカで盛んなベンチレスト・シューティング（委託台に銃を委託して射撃する競技）は、他の射撃競技と違い点数を評価基準とせず、使用銃の命中精度＝グルーピング（同一銃から発射された複数弾痕の散らばり）のMOAのサイズによって争います（当然小さい方が勝ち）。通常は100ヤード、200ヤード各距離５発×５グループ、計10グループのMOAの平均値で争われます（クラスによっては10発×８グループで計16グループ）。いかにグルーピングを小さく纏めるかを競うので、普通の市販銃や弾薬など入り込む余地のない高精度が要求されるシビアな世界です（同弾痕など当たり前と思ってよし）。
ブラック・タロン

余談ですが機関銃の3脚の目盛となると、これはMilが主体となります。米軍でWW2時より連綿と使われてきたM3三脚架、このトラバーシング・スライドバー（左右）の目盛は5mil単位、エレベーションスクリューに50mil単位、-250milから+100milの刻印と、エレベーションハンドホイールに1mil単位、50milまで目盛・・・まあこんな具合です。
みなと

　皆様大変有難うございます。とても良く理解できました。
これで雑誌を読むとき、悩まずに済みそうです。
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