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1803 前々から気になっていたのですが、リボルバー拳銃で遅発が起き、かつ、発射されるのが待っていられない(銃撃戦の最中など)場合、どういった対応をとるのでしょうか?そのままシリンダーを回転させると遅発の弾が発火した時に爆発しそうです。

それと、現在の航空機用機関砲は薬莢を弾倉内へ回収していますが、これも遅発が起こった場合、自分の弾で墜落しそうですが、対応はどうなっているのでしょう?
Sparrow

  1.  基本的に、ハングファイア(遅発)が発生したときは数秒間銃口を目標に向けたままにしてボルトやスライド、シリンダー等を開放せず、完全な不発であることを確認してから抜弾等の措置を取るのがセオリーです。銃撃戦ならそれこそ敵に銃口を向けたまましばらく逃げればいいかと・・・(笑)
     遅発の原因としては撃針の突き出し量やスピードの不足、雷管や発射薬の劣化等が挙げられますが、その時間には数ミリセコンドから数秒までと幅があるのが厄介な点ですね。
    ブラック・タロン

  2.  バルカン砲などは外動力駆動ですから、空薬莢も不発弾も一緒に回収されて弾倉に戻されるわけで、もし数秒のオーダーで遅発があったら怖いですね。寡聞にしてそのような事故があったのか、どんな対策が取られているのかは存じません。
     ロシアの GSh-301 30mm 機関砲は不発弾の機械的排出を行わず、薬室に備えられた強制発火装置(薬莢を側面からぶち抜いて点火する)を用いているので遅発問題は起きないと思います。ただ、この機構が軽量化の為に採用されたのか、不発弾取り扱いの危険を避ける為に採用されたのかまではわかりません。
    ささき

  3. リボルバー拳銃で遅発(通常、薬室温度の上昇による自然発火)が起きる様な状況では、弾倉?に装弾されてる弾は全て自然発火の危険があるような気がするんですが。

    >弾倉内へ回収された不発射弾
    薬莢に混じり排出された不発射弾の遅発(自然発火)は十分ありえます。
    戦車等でも薬莢袋内に排出された不発射弾は自然発火の危険性があるので注意する様教育されます。
    ただ、発火しても通常の弾丸としての威力はありません。
    むしろ、装薬破裂による薬莢の破片効果?が一番危険です。
    はいどーも

  4. >3
     まぁ遅発もある意味自然発火ではありますが、『薬室温度の上昇による自然発火』は銃砲用語ではコック・オフと呼ばれるものであり、ここで問われている遅発(1で書いた要因による発火の遅れ)とは区別した方がよいかと思います。
    ブラック・タロン

  5. >4
    了解。
    ただ、現在の薬莢を用いる弾丸で数ミリセコンドは判りますが数秒もかかる遅発はあるんでしょうか?
    撃針のスピードや飛び出し量は雷管内の爆紛を発火させるかさせないかだし、爆紛や発射薬の劣化でも数秒もかかるような燃焼をするのか?と疑問に感じるんですが。
    それと、我々は遅発(と言うか不発、つまり引き金を引いたにもかかわらず弾が発射されなかった場合)の場合は直ぐに次弾に切り替えます。
    ただ、連続射撃中は注意が必要で、最近、某ライセンス機関銃でコックオフ事故が起きてしまっています。
    もっとも、撃たなければヤバイ状況であれば遅発の危険と射撃しないことの危険ととっちを取るかなんでしょうけど。
    はいどーも

  6. >3.リボルバー拳銃で〜自然発火の危険

    リボルバーにおいては、クックオフ(COOK OF)の事象は、ほとんど考えられません。
    一般に、薬莢温度がおおよそ180度C程度に上昇しなければ、発射薬は自己発火しないと言われています。
    しかるに、リボルバーの特性上、5〜6発射撃毎に一旦小休止し、装填・発射を繰り返す操作。
    及び 弾丸摩擦が僅か(阻害抗力少)で常に大気空冷状態の回転弾倉では、この温度まで成り得ません。
    実際、程々に熱くなったら装填動作も、ままなりませんよね。


    >1.5.数秒もかかる遅発

    某出版社のG○N用語辞典に 同主旨の内容が書かれていましたが・・・・

    ・数ミリセコンドの遅発・・・・・極東某国の独占A社の弾薬が、その様な傾向にありますね。
    ・数秒の遅発・・・・・発射薬に吸湿性の強い黒色火薬を使用していた時代のなごりです。
               現代の弾薬では、めったにその様な事象は起きませんね。 クックオフは、
               薬室装填数秒後に起きますが、これと混同しない事。ちゃんと雷管を突いてからの話です。


    >5.某ライセンス機関銃でコックオフ事故

    FN社のMI○IM○は、オープン・ブリーチ(ボルト)ファイヤー方式ですので、クックオフが起こるとは、
    考え難い事です。(↑クックオフは、銃身・薬室過熱温度が薬莢に伝導し、装填数秒後に起きる)
    この件は、ヘッドスペースの異常寸法、或いは撃発関係部品の熱膨張、振動など、べつの理由や、現象でしょう。

    軌跡の発動機?誉

  7. 回答ありがとうございます。

    そうですか、敵に銃口向けたまま逃げますか(笑
    航空機用機関砲がどうなっているか非常に興味があるところです。でも、落ちたって聞かないから何とかなってんのかな?
    Sparow

  8. >6
    >(↑クックオフは、銃身・薬室過熱温度が薬莢に伝導し、装填数秒後に起きる)
    正にこの状態で起きた様です。つまり、不発射(弾は薬室内、雷管は叩かれたはず)故障排除操作の遅れからクックオフにいたった様です。
    薬室内温度による薬莢自然発火のグラフが添えられていました。
    はいどーも


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