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1827 歩兵の靴について各国の状況についてですが、ドイツ軍やロシア軍(又はソ連軍)は歩兵も長靴を履いているのに、日本軍、英軍、仏軍は編上靴にゲートル巻で米軍は靴は英軍と同じ様でゲートル巻でなくレギンスという装備ですが、この違いは何でなのでしょうか?
黒太子

  1.  黒太子氏の仰りたい「ゲートル巻き」とは「巻脚絆」のことですよね。
     じつは「レギンス」(布または革製の脚絆)も同じく「ゲートル」ということがあります。どちらが何語なのかは知りませんが、基本的に同じ目的で作られた別種の装備と見るべきだと思います。
     それと。英軍が巻脚絆とは、WW1の時のことですか?
     WW2の時は布製の脚絆を着けていました。
    居眠り将軍

  2.  おっと、本題をわすれてました。
     日本軍が短靴と巻脚絆(明治期は米軍が後に使っていたのに近い布脚絆)という装備にしたのは、主に予算面の問題だったと聞きます。
     革製の長靴は高くついたのでしょう。
     また、ソ連軍ですが、独ソ戦の苦しい時には短靴に巻脚絆で戦っていた時もありました。ドイツ軍も末期には同様に、英軍のそれに似た布製の脚絆が支給されたようです。
    居眠り将軍

  3. ソ連の場合、時期や地域にも拠りますが防寒の意味も強いんじゃないでしょうか?
    主にワンサイズ上の靴を支給し、隙間に布等を詰めて凍傷を防いでいたらしいですが、長靴でないとこう言う事はしにくいですよね。

    だーくまたー

  4.  >2、で語られているように生産コストがあると思います。長靴は革を多く使うので物資欠乏の戦争後期になるにつれてドイツ軍もくるぶしまでの編上げ靴が一般化してきます。本来的にはもちろん、泥や砂が入らないように長靴のほうが良いのでしょうけど、軍装品は性能のほかに生産性も考慮しなくちゃいけないわけで安価な布製品で機能が代用できるならとレギンスorゲートルの登場となるのでは?

     レギンス(長方形の布を1重にして金具で止めるやつ)とゲートル(細長い布を何重にもして巻くやつ)の着用例の違いは詳しくは知りませんが、着用してみた経験から言うとレギンスはゲートルに比べ着用し易いですがゲートルより泥や砂が入り易く、ゲートルはこの逆といったところでした。一長一短でどっちがいいかは一概には言えないといったところです。
     やっぱり、足首まで覆うブーツが一番ですね。

    >英軍
    英軍は80年代まで一般歩兵は「プティーズ」というゲートル(巻き脚絆)を使用しています。空挺部隊はWW2ではレギンスを使用し、戦後は足首までの編上げ靴になります。
    ジョン・ウェイン

  5. この様な質問にお答え下さり皆様ありがとうございます。WW1の時代を扱った記録フイルムや写真、映画を観ると国境ひとつ隔ててドイツとフランスでは質問のとおりがらりと違う訳で、居眠り将軍様がおっしゃられたとおり確かに長靴は高いので貧乏日本では無理かなと思っても、それほど際立った経済格差があったとは思えない欧州列強でこの様に違うのはちょっと不思議です。
    黒太子

  6. レギンスと巻きゲートルの役割は似ているようで少し違います。
    レギンスは足首を保護したり、ズボンの裾が邪魔にならないようにするのが
    主な役割ですが、巻きゲートルはそれ以外にふくらはぎを締め上げることで
    長期行軍時の足の疲労を抑える効果があります。
    WW2時のドイツ軍でも山岳師団では巻きゲートルが採用されていました。

    ライフルマニア


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