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1833 手榴弾には投擲距離延長のために柄をつけたポテトマッシャーや独仏一次戦時のラケット型手榴弾がありますがあれははっきり言って携行することを無視した手榴弾としては失敗の傍流だったと思います。で、あれと同じ効果が期待できる上に卵型とほぼ同じ構造で手間もあまりかからず作れるひも付き手榴弾(投擲種目のハンマーのあれみたいなもの)なるものの存在を今まで一度も聞かないのですがなぜでしょうか? 「ひもが絡む」という問題も簡単な改良でいくらでも改良できると思いますしそれ程たいした問題ではないと思います。
紅葉饅頭

  1.  手榴弾の起源は非常に古く、おそらく火薬が実用化されだしたルネサンス期には使用されていたと思われます。当時の戦闘の様子を描いた絵画には、鎖を取り付けてハンマー投げのようにして投げる、火薬を仕込んだ鉄球を見ることができます。ひも付きの手榴弾が現在作られないのは、柄付きのものに比べて投げる際大きく振り回さなければならないため、敵に狙われやすいためでしょう。また、柄付き手榴弾が本格的に使用されだしたのは第1次大戦の頃からで、ひも付きでは狭い塹壕の中でハンマー投げのように振り回せなかったからでしょう。現在ではグレネードランチャー等の携帯火器が発達したため、遠距離投擲できるような手榴弾の開発はあまり熱心に行われていないようです。とはいえ質問のようなアイデアがまったくないわけではなく、1969年版の米軍特殊部隊のマニュアルの中に、手榴弾の導火線を延長し、ひもをくくりつけて遠距離に投擲できるようにする方法が紹介されていました。
    Sgt

  2. >「ひもが絡む」という問題も簡単な改良
    それ以前に、確かに遠くへは飛ぶが、「どこに飛んで行くか判らない」と言う最大の欠点があるような気がします。
    はいどーも

  3. ランチャーの発達等で廃れて傍流化してはしまいましたが、柄付き手榴弾は失敗ではないと思いますよ。
    片手で投げやすいので小銃を片手で保持したまま投げられる点や、握りが細いのでアジア系民族等の手が小さい者にも扱いやすいと言う利点もあります。
    また、手榴弾の投擲の基本は砲丸投げのように押し出すように投げるとされているそうですが、これは訓練が不足している状態で野球の球のように投げると後ろにすっぽ抜ける場合があるからだそうです。
    その点でも柄付きはとても優れています。
    携行性もかさ張る欠点もありますが、差して持って行けるのは利点だと思います。

    それと旧ソ連に吹き流し付き対戦車手榴弾と言うのが有りました。
    吹き流しはノイマン効果弾頭をきちんと弾着させる為の飛行安定用だったそうですが、これが柄付きで吹き流しを持って投げる物では無かった点から、ひもを持って投げるのが好まれず、柄を持って投げるのが確実性が高いと言うのを垣間見ることが出来ます。
    だーくまたー

  4. 実用性がない、そうですか・・・。
    そんなもの訓練しだいでどうにでもなると思っていたのですが甘かったようですね、ありがとうございました。
    紅葉饅頭

  5. とてもゴミレス
     昔(1960年代)、タイムトンネルというアメリカのTV番組を日本でも放映していたことを覚えています。その中で第1次世界大戦当時へタイムワープした主人公たちと出会った英軍将校が、当時地球を侵略中のエイリアンたちに(マッチで火をつけてから?)ひも付き手榴弾をぶんぶん振り回して勢いをつけてから投擲していました。あれは当時の兵器を再現したものと思っていました。
    gsz

  6.  投石器の例があるように、訓練次第では紐付きは相当な投射距離と精度を発揮させることは可能です。
     ただし、そのためには、振り回せるだけの空間を必要とし、大抵の場合は投射する人物は立ち上がる必要もあります。
     この点、近代戦闘に於いてかなりのマイナスではないかと思います。
     また構造上、間違えて手に絡んだら、その場で最悪一個班全滅ですから、訓練で克服するにしても、相当にリスキーですよね。

    SUDO


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