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1969 ドイツ軍の突撃銃MP43(Stg44)には一般的な突撃銃ならあるハンドガードがありません。なぜ装備しなかったのでしょうか?
モーグリ

  1.  銃身を覆う金属プレスのパーツがMP43/44のハンドガードでわ? とかいう愛のないツッコミはひとまず置いといて(笑)
     ご質問者様の疑問を『なぜMP43/44は木製かプラスチック製のハンドガードにしなかったのか?』という意味に捉えると、1/木材およびプラスチック資源の節約 2/プレス加工品使用による生産簡略化 といった理由が考えられます。寒冷地での使用に関しては手袋着用かハンドガードに布かテープでも巻いて対応するということでしょう。

     ちなみにMP43/44は写真等で見るとかっちりした作りに見えますが、実際はMP38/40辺りと大差ないプレス加工の安価な大量生産品で、機関部等の設計にも『重故障が出たら部品交換なんぞせずに捨てる』的な思想が入っているようです。
    ブラック・タロン

  2. とりあえずちゃんとしたレスが付いたので(笑

    エアガンのライフルとか構えると分かるんですが、ハンドガードよりマガジン部の垂直面を自分側に引き寄せるように持った方が結構構えやすく、安定する(と気分的にはおもう、命中精度とかは分かりません)んですよ、MP38/40もマガジン保持型ですし、その発想でこれでよかれと思ったんじゃないかな、などとおもいますが、誉先生、あってますか?
    紅葉饅頭

  3. >1.でブラック・タロンさんが明解な回答をなさっていますね。
    一言で言えば、MP43/44&MP38/40とも、戦時急速量産の為に木製又はプラ製のハンドカード(フォアグリップ)を省略し、
    鉄板でガマンです。 MG34,42 等も同様です。

    銃を掴む・構える 時に真先に握り、且つ射撃保持上最も重要な部分のピストルグリップ部は、
    滑り止めの為にプラグリップを付属させました。(今で言うベークライトの様な物。耐鉱物油性が心配)

    しかし、鉄板そのままでは、たくさん弾を撃ったらすごく熱くなり触れなくなります。
    逆に、ロシアの冬将軍の時は、冷え切った鉄板を素手で触ったら皮膚が貼り付いて大変な事になりますね。
    灼熱のアフリカ戦線はその逆に撃つ前からアチッチッです。
    そう手袋して取り扱えば何とかなる。ガマン、ガマンです。 手袋ない時は・・・・
    子供の戦争ごっこではないんだから自分で考えろ! が軍隊というものなんでしょう。

    60年後の現代、極東某国、9mmMPの握りも、似たような物となっている事は、知っている人は知っている・・・・


    >2.紅葉饅頭 さんのお話。
    私はライフルやサブマシンガンの”エアガン(トーイガン)”を持っていません。
    撃った事もありません。 だから知りません。

    さて、実銃のサブマシンガンは、ストック部が有れば肘で挟むのは当然として、
    マズルジャンプを抑える様に下向き加減に引き付けて(そういう気持ちで)構えて撃つのではないのでしょうか。
     ←ど素人射手のたわごと。
    以前の話題で、グリスガンを水平撃ちする方も居りましたね。それはそれで、我流を体得し射撃結果に満足ならOKでしょう。

    >.マガジン部の垂直面を自分側に引き寄せる
    基本的にマガジンを触ってはいけません。送弾不良や不意の脱落を起します。 それに結構ガタツイテ来るものです。
    そういう操作面では、MP38/40 やSTENは関心できません。 MP18/28はフォアグリップが付いているからGOOD。

    以上。

    追伸
    自分が先生と呼ばれるのは、100年早いと思っています。
    むしろ、紅葉饅頭さんが早く助教授ぐらいに立身出世する様、微力ながら応援致します。
    軌跡の発動機?誉

  4. うちにMP28、MP40、MP44、無可動がありますが40,44のマグはガッタガタです。
    と、いうことはやっぱりマグ掴んで撃ってたのでしょう。
    40はまだコッキングハンドル下にギリギリ掴めるストックがありますが44はマグ以外掴める所が全く無い、(チャンバーが近いとやっぱり熱いし恐らく数発でチンチンになるでしょう、沢山撃たなくても・・)44のハンドガードはかたちが掴める様に見えるだけ、と捉えると物事が見え易く成るようです。
    じゃあやっぱりどこもつの?という疑問だけが残るバカレスでした。
    ぺっか

  5. 資源節約のためでしたか、回答ありがとうございました。

    実際に「連射時には銃身加熱ので保持不可能」だったそうで、射撃時にはマガジンやマガジンキャッチを握って射撃していたそうです。写真でもよくマガジンを握って射撃する兵士が見られます。ただ、あの体勢で射撃するとバランスが悪すぎるような気がします。
    FG42にはちゃんと木製ハンドガードがありますね。さすがは空挺部隊用。

    >3
    AKシリーズの木製ハンドガードが銃身上部までぐるっと360度装着されているのは、冬季戦時に手を冷え切った銃身と触れさせないための配慮だそうです。
    モーグリ

  6. 誉さん、ありがとうございました。
    例の「銃器・火薬 実用事典」にもまごついている昨今なのですが、とりあえずGun誌別冊「ガン用語辞典」や「ガンのパワーとメカニズム」を購入し知識を深めたいと思います。あと、今試製自働短銃について調べているのですが分からないことがあったらまたお知恵を拝借させていただきたいと思います、ありがとうございました。

    紅葉饅頭

  7. ついでに質問です。
    以前から不思議に思っていることですが、MP43はティルト・ボルト、AK47はターンロック・ボルトで作動方式が全然違います。
    AK47はMP43をモデルにしたはずなのになぜ作動方式が違うのでしょうか?
    分かる人がいたら教えて下さい。
    モーグリ

  8.  >7.ターンロック・ボルト
    AK47に限らず、近年設計される長物銃のボルトは”Rotating Bolt”が主流になりました。その理由は・・・・・

    1.振動面で、
      ・”Rotating Bolt”の有利な点は銃身軸線上で回転する為、変な振動が生じにくい事です。
      対し、
      ・”Tilting Bolt”はその原理上、ボルトがボルトキャリアに当たって上下動するわけで、つまり上下振動を起します。
    (銃によっては横振動もあるかも)

    丁度、ロータリーエンジンとレシプロ・ピストンエンジンとの優位さに似てますね。 
    この振動は、セミオートOnlyの銃ならたいした事はないでしょうが、現代のアサルトライフルを含め
      フルオート機能を持つ銃では、無視できないものです。高発射速度になればなる程・・・・

    2.又、弾のローディング(装填)に関しても、
      ・”Rotating Bolt”は、弾から見ればボルトに真っ直ぐ(直動)で押される感じで、スムーズに薬室へ入ります。

      ・”Tilting Bolt”は、弾から見れば上下動しなからのボルトが斜め方向から押してくる感じになります。
       高発射速度の場合、ジャムし易い要因を持っていると言えます。

    3.又、ストレスエリア(圧力に抗して閉鎖を保持する部分・部品・ラグ面積)に関しても、
      ・”Rotating Bolt”は 比較的 ラグ面積を多く出来ます。高腔圧に有利です。
       M16系マイクロラグなら、なおさらGOOD。

      ・”Tilting Bolt”は ボルトとボルトキャリア とのわずかな接触面積しか持てません。
       そして、使用中のへたりで、ヘッドスペースが狂いやすいと言えるでしょう。

    4.”Rotating Bolt”の短所。
      1.の件、「銃身軸線上で回転する」という事は、銃に(銃身軸線で)回転トルクが生じるであろう。
      命中精度が重要なセミオート式狙撃銃の場合、この銃が回されるトルクは、命中精度に悪影響を及ぼす。
       ・・・と論ずる研究者もおる様です。


    以上 大雑把な比較です。 個々の銃によって(設計の巧みさによって)短所は屈服されているかも知れませんし、
    何かの長所が短所を補っている事もあるでしよう。

    追伸
    無可動実銃をお持ちの方、たくさん居るんですね。 羨ましいです。
    私も独身時代に何か購入して置けばよかったと思う、今日此の頃です。

    〜?誉


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