８９式小銃用の弾倉もＭ１６用と規格は同一ですから当然使えます。
　８９式用は側面に残弾確認用の小穴が開いていますが、接合部は同じですから問題ないはずです。
　ちなみに、隊員の方に聞いたところでは、
「普通はボックスマガジンを使い、予備にもう１コくらい（ボックスマガジンを）持っていく」
「弾が無くなった時に近くの人から弾倉をもらう」
　ということでした。

居眠り将軍

　早速の回答、有難うございます。
　なるほど、８９式とM-16のマガジンは同じ規格だったんですか。初めて知りました^^;
　という事は小銃も機関銃も、米軍とのマガジンの融通がきくんですね。
　
　他にM-16、89式と同じ規格で作られたマガジンの銃はあるんですか?
しんぺー

韓国軍のＫ−１機関短銃、Ｋ−２突撃小銃、Ｋ−３分隊支援用機関銃でも使用します。もっとも、Ｋ−３はミニミと殆ど同じですが。
ウーフー

　NATOが5.56mmX45（SS109）を第２標準弾薬に採用して以降、NATO加盟のヨーロッパ各国で開発された同口径のアサルト・ライフルの大部分（FN FNC／F2000、L85A1／A2、セトメ・モデロＬ etc.）はM16用マガジンを採用しており、M16用マガジンは事実上NATO標準規格になっているといえます。
　欧米外のアジア等諸地域で開発された5.56mmライフルもNATOの規格に準じて設計されることが多く、M16用マガジンを採用しているものが多く見られます（89式小銃、韓国Ｋ１／Ｋ２、台湾58式、シンガポールSR88A etc.）。
　また、元々は独自のマガジンを使用する銃にもM16用マガジン仕様のモデルが別に開発されることがあります。フランスのFA MAS G2やノリンコ87式輸出型は輸出向けにM16用マガジン仕様となっています。また、独Ｈ＆Ｋ社がイタリア軍次期制式ライフル選定に合わせて開発したG41はＧ３系のバリエーションながらM16用マガジン仕様で設計されています。さらに、イスラエルのガリルは独自の35発マガジンを使用しますが、M16用マガジンを使えるようにするためのアダプターが用意されています。イスラエルはミニミに相当するネゲフ分隊支援火器を開発していますが、これもベルト給弾に加えてM16用マガジンとガリル用マガジンを使用できます。

　ちなみに、自衛隊の89式小銃およびミニミに使用される5.56mm弾はSS109にほぼ準じた弾薬となっています。89式小銃のライフリングもSS109に適合する１−７インチのツイストを採用しているので、いざとなれば米軍版SS109であるM855弾薬を使用することが可能です。
ブラック・タロン