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1999 アメリカ軍は弾道ミサイルと巡航ミサイルをどのように使い分けているのですか?
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  1. 使い分けといっても、
    米軍には弾道ミサイルの実戦使用例がないのですが・・・。

    1987年のINF条約によって、
    米国は戦域弾道ミサイルを廃棄しています。
    そのため、今米軍が持っている弾道ミサイルはICBMとSLBMだけで、
    その全てが核弾頭を装備しています。
    つまり、弾道ミサイルの役割は「核抑止」ということです。

    一方、巡航ミサイルは、一発あたりが安価であり、
    また弾道ミサイルよりも命中精度が高いため、
    通常弾頭を搭載して地域紛争に使われるわけです。
    (もちろん核弾頭も搭載可能ですが)

    トライデントD−5型SLBMを
    通常弾頭に換装するという話しもときどき出てはいますが、
    仮にそれがなされるとしたら、ハードターゲット攻撃専用となるでしょう。
    ただし、オハイオ級戦略原潜4隻を改装して、
    巡航ミサイル百数十発を搭載する計画が進行中ですし、
    トライデントD−5といってもCEPは確か50m程度ですから、
    トマホークレベルの精密さは求められないという問題はあると思いますが。
    ポトマック

  2. >1:上げ足を取る様で申し訳ないんだが(^^;

     短距離弾道ミサイルの実戦使用例ならありますし、現在も保有しています。
     MGM−140 ATACMSと言う奴で、MLRSのランチャーを小改造したものから運用されています、射程は135kmで弾頭は子弾頭型、湾岸戦争でデビューしています。

     元々米陸軍の戦術用核弾頭運搬手段の一つとして戦術用弾道ミサイルがあった訳ですが、おおむね二つ程度にグループ分けが出来ます、レッドストーンやパーシング1等の戦域をカバー可能な核弾頭戦域弾道ミサイルと戦術用非核/核両用のオネストジョン、ランス、ATACMS等の戦術弾道ミサイルで、戦域弾道ミサイルは前述の通りINF条約によって破棄された訳ですが、戦術弾道ミサイルはその後も使用されている訳です、なお、ATACMSでは核弾頭は使用しません。

     まあ、簡単に言うたら陸軍の軍団レベルに配属される大隊クラスが射程距離の長いロケット(MLRS)として使うスタンドオフ兵器が戦術用弾頭ミサイルと考えていいでしょう、飛翔時間も巡航ミサイルに比べて短く相手に対応する時間を与えないと言うのもありますし、巡航ミサイルが一般に後方への阻止攻撃に使われるのに対して(最近はそうでもありませんが)比較的目の前の戦術目標(とは言っても増援部隊とかの敵後方と言えば後方ですが)への攻撃に使用出来る、前線部隊の要請に対し対応しやすい等の利点があると考えていいのでは無いかと思います。

     ちなみに、湾岸戦争では固定目標(SAMサイト)や移動部隊への攻撃に使用されて戦果を上げているようです。
    ooi

  3. ooi様、フォローありがとうございます。
    戦域レベル以上のミサイルに気をとられて陸軍戦術ミサイルを忘れてました。
    ポトマック

  4. >3
     私もたまにポカミスやりますんで、私が何か忘れてた時によろしくです(^^;
    ooi


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