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2001 初めましてこんにちは。
陸自で配備されている誘導弾に関しての質問なんですが...
64式、79式、87式、96式と有るようなのですが、この中で対舟艇としても使えるのは79式と96式だけなのでしょうか?
ここには87式対舟艇対戦車誘導弾とかかれているんですが、これは間違いなのでしょうか?
http://www.jda.go.jp/jgsdf/news/2001-1018.html

誘導弾

  1.  URLのは単なる書き間違いと推測します。

     陸自の対戦車ミサイルは戦闘ヘリ搭載用のTOW(もうすぐヘルファイアが加わる)を除いてすべて国産ですが、このうち対舟艇兼用としても設計されているのは79式対舟艇対戦車誘導弾(重MAT)と96式多目的誘導弾システム(MPMS)です。
     なお、79式重MATは対戦車弾(HEだったと思う)と対舟艇弾(榴弾)が別々になっていますが、96式MPMSは発射側からの指令によって起爆方式を切り替える方式になっていると聞きます。
    ブラック・タロン

  2. ブラック・タロンさん早々と回答をありがとうございます。
    では、確認をしたいのですが・・・
    対戦車誘導弾・・・64式→87式→軽対戦車誘導弾(XATM-5)
    対舟艇対戦車誘導弾・・・79式→96式多目的誘導弾システム(MPMS)
    と、更新されているのでしょうか?
    軽対戦車誘導弾はカールグスタフの後継とも聞いたことがあったのですが...
    でもカールグスタフは対戦車ロケットですよね・・・なぜ?
    誘導弾

  3.  01式軽対戦車誘導弾(LAT)は84mm無反動砲(カールグスタフ)の後継として開発されたものです。
     カールグスタフは汎用性の高い無反動砲として知られていますが、無反動砲のため命中精度が劣り、また重い(20kg超)という難点があります。陸自では110mm携帯対戦車弾(パンツァーファウスト3)も採用していますが、これは専用の射手&弾薬手が使用するカールグスタフとは異なる普通科部隊の補助火器(つまり一般の普通科隊員がライフルと一緒に携行する)となっています。
     発煙弾や照明弾も撃てる無反動砲を携帯式対戦車ミサイルに置き換えて汎用性は大丈夫なのか?と心配する向きもあるでしょうが、その辺は120mm迫撃砲等で代替するのでしょう。

    (注:無反動砲と携帯式ロケット・ランチャーは似てるようですが構造的には別物です。カールグスタフの場合は補助推進用ロケット・モーターを内蔵した対戦車弾を使うので、一部ロケット・ランチャーの構造を応用した無反動砲といえますが)

     87式対戦車誘導弾(中MAT)の後継としては、新中MAT(XATM-6)の開発が現在進められています。新中MATは慣性+赤外線画像誘導で、空中ロックオン能力が盛り込まれるとのことです。実用化は次期中期防以降になるかと思われます。
    ブラック・タロン

  4. ブラック・タロン氏の補足説明を。
    79式対舟艇対戦車誘導弾の弾頭は、対戦車用の対戦車榴弾(HEAT)と対舟艇用の榴弾(HE)です。

    はいどーも

  5. ブラック・タロンさん、はいどーもさん有難うございます。大変勉強になりました。
    新中MAT(XATM-6)ですか・・・どんなモノになるのか楽しみですね。

    誘導弾


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