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2126 人からタナカのベレッタ1934をゆずってもらいました(割り箸クリップなのですが、なんかタナカのは欠陥があるとか?)。前から興味のある銃だったので楽しくいじっていますが、難度見ても安全装置のスイッチをみる度?なのは…

南部14年式と同じ…だよなぁ

180度動かす方式の安全装置なので、親指のワンアクションで操作できません。この銃に関しては評価の高い話ばかり聞いていたのですが、同時代の同じようなFN1910やワルサーPP(K)にくらべこれは欠陥だと思うのですが… どうなのでしょうか? ご解説ください。
まるき

  1. >親指のワンアクションで操作できません
     南部 14 年式やベレッタ M1934 はコック&ロックの状態でクィックドロウ・ホルスターに差して腰に吊り、ハンズアップの体勢から 0.6 秒で抜いて撃つことを要求される種類の拳銃でしょうか(笑)。抜き撃ちだけが拳銃の価値ではありませんよ。

    >欠陥だと思うのですが…
     欠点ではあるかも知れませんが、欠陥ではないでしょう。また安全レバーが「操作しやすい」事は「誤操作しやすい」事でもあります。作戦行動中に常時拳銃を携帯している戦車兵や航空兵にとって、緊急時に2秒〜3秒安全装置解除が遅れる危険と、自らの拳銃が暴発する危険とどちらが懸念事項でしょうかね。

    ささき

  2. 物に対する要求や評価は時代や文化背景に大きく依存します。現在の我々の目から見て不都合なようでも当時それを使っていた人々が同じように考えていたとは限りません。

    そもそも軍隊における拳銃の位置付けというのはあくまでも補助兵器にすぎないということを理解しておくべきです。
    常に薬室に実包を装填して即射撃可能な状態で持ち歩くという状況は通常の軍務の中ではまず、ありえません。
    M1934はそういった運用を理解した上で構造を簡素にし、取り扱いの簡便さや生産
    ・調達の便を図った優れた設計の銃であると言えるでしょう。
    少なくともイタリア軍は不便だとは考えていなかったのですから。

    余談ですが、M1934のセフティは慣れればグリップを握った手の親指で操作できない
    こともありません(手が小さい人は無理かもしれませんが)
    ボルカニック

  3. ボルカニックさんのおっしゃられるとおり、当時装填したまま携帯することは軍に限らず少なかったはずです。当時の基準ではあれで十分だったのでしょう。
    ちなみにM1934のセフティは親指で弾くように回して解除するのがコツらしいです。
    Tadokoro

  4.  件の拳銃の設計思想を知っているわけではないので、以下の回答は一般論になります。

     職業として拳銃を扱う軍人や警官の全員がガンマニアであるはずはありません。
     そういった人たちが日常の業務で携帯する拳銃の安全装置を、わざとワンアクションでは解除できないように作っているのであれば、それは誤作動や誤操作を防ぐ実に優れた設計であると言えるのではないでしょうか?

    TETSU29

  5. >1.〜4.全文。・・・・・諸氏、的確に回答していますね。
    銃を操作する者(許可された者)が全員、そのエキスパートだとは限らないでしょう。

    >.親指のワンアクションで操作できません〜
    わざと、その様に考えて設計されています。 誤動作、御操作を防ぐ為です。
    例えばブローニング系に多く、M1911ガバに代表されるサムセフティは、射撃操作中(特に反動受けた瞬間)、
    本人が意図せず親指で押し上げセフティONにしかねません。 マガジンキャッチボタン、スライドストップ 等も
    同様に指が触れてONさせてしまうかも知れません。 
    特に両手保持(ツーハンドホールド)射法では、その御操作確立は大きくなります。
    その防止策が、指先より離れた位置、又はスライド部に設置のセフティーであり、フレーム下部のマガジンキャッチであり、
    わざと小型にして指先が届きにくくしたスライドストップやセレクターであります。 
    その操作には少し握り換えたり、両手操作を必要とさせます。

    ヨーロッパ系のオートマチック・ピストルやGUNは、この辺を理解して作られております。
    オートピストルやGUNの歴史・ノウハウにおいては、実は米国など足元に及ばないと思います。
    但し、米国はリボルバー・ノウハウにおいては、世界一とフォローしときます。 リボルバーで開拓した国ですから。

    さて、極東某国の小火器も常々、そのセフティやセレクターの操作性には、不評・苦言が多々聞かれますが、
    以上の事を考えれば、実は思慮深く作られているのかも知れません。 

    以上、私見失礼しました。

    軌跡の発動機?誉

  6. おっしゃられる事すべてごもっともです。 不明を恥じるばかり。勉強になりました! 
    まるき

  7. >5.
    「グリップした指のワンアクションで解除できないセフティ=操作性の欠陥」という考えかたに直結してしまうのは、日本の銃砲情報誌での拳銃評価が抜き撃ちのコンバット・シューティングに偏り過ぎている事が理由かも…(^^;)
    ささき

  8. たしかに、拳銃というと抜き撃ちを想像してしまいます。拳銃の登場するドラマや映画ってたいてい抜き撃ちのような気がします。
    軽巡 多摩


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