QQCCMMVVGGTT
2172 大砲の砲身って、製造技術の差によって、大分性能が変わるみたいですが、
それはまたどうして?
大鵬

  1.  性能と一括りにされても・・・。
     製造技術の優劣も、設計どおりの性能が出せるかどうか(主に精度の問題)
     精度が低いと砲身と砲弾の隙間から漏れるガスが多くなって、威力の低下にも繋がります(勿論射撃精度にも問題が生じる)
     予定する性能そのものを引き下げるか(主に強度の問題)
     強度が無ければ、大量の装薬を使えませんから威力は下がります。
    例えば・・・
    三年式50口径20糎砲の薬室に関して
      薬室ヲ大トスル為ニハ其長サ及ビ径ノ両者或ハ何レカヲ大トセザルベカラズ
      其長サニシテ大ニ過ギンカ点火不良トナリ其径ニシテ大ニ過ギンカ造砲上不利アルノミナラズ弾丸ノ装填ヲ不良ナラシム。
     としており、大きな薬室を備えたいけど、長くしたら点火不良が怖いし、太くしたら作るのが難しいと困っています。
     これは点火装置(火管)の性能の問題でもあるんですが(とう圧の制限も火管によるところがある)太い薬室を作るのが難しいという製造能力も足枷になってるわけです。
     この砲では長い薬室を試験して問題無い事が確認されてクリアされましたが、場合によっては大薬室=大装薬による大威力を諦めたかもしれません。
    SUDO


Back