「『比叡』喪失の責任」というのがどこまでを指すかが問題です。たしか末国
正雄さんがその旨（すなわち「然り」）のことをどこかに書いていた気がしま
すが、その詳しい内容は手元にその文献が無いので分かりません。もっとも、
単純に艦を喪失しただけが理由ではないことは、霧島艦長岩淵三次の例からも
明らかです。ですので「理由」という意味では、もうちょっと深い考察が必要
かと思います。また、予備役編入の理由そのものを示す一次資料があるかどう
かも分かりませんので、確認する手段に関してもなんとも言えません。
今泉　淳

なるほど、今泉さんありがとうございます。そうですよね、追求しだせばきっと彼ら二人では済まない問題ですもんね。
チャッピー

どうでも良いことですが、阿部弘毅は昭和17年11月1日に中将に進級して
いますので。
今泉　淳

そうですね。
チャッピー

　基本的には、責任を問われてと思われます。
詳細は吉田　俊雄氏の「戦艦　比叡」、豊田　穣氏の「４本の火柱」
に書かれています。
　今日は調子が悪く、よく落ちるため簡単な記入ですが、
ご了承ください。いずれも絶版ですが、こつこつと古本屋あさりを
すれば、手に入ると思います。とくに大手チェーンは思わぬ本が
とても安く手に入ることがありおすすめです。
アーサー

別なところに書いたように、豊田作品をそのまま鵜呑みにすることには若干
の危険があります。また、吉田俊雄も、著作によっては一部創作したりして
いる節が見うけられたりして、戦記物仕立ての本を読む場合は一定の留意が
必要のように思われます。
今泉　淳

>追求しだせばきっと彼ら二人では済まない問題ですもんね。

それもそうですが、私が言わんとしていたのでは、「司令官や艦長が、艦を
失っただけで予備役に編入されるわけでは必ずしもない」ということです。

もちろん喪失の責任のようなものが一番大きいとは思うのですが、先に例を
出した岩淵三次などもそうですし他にも例があるはずで、艦を失ったけれど
も生還した艦長が絶対に予備役編入になるかといわれたら、それは必ずしも
そうではないからです。すなわち、「指揮官としての措置如何も関係するの
ではないか」と言いたいわけです。

今泉　淳