「大空のドキュメント」渡辺洋二著　朝日ソノラマ文庫の“ミニ戦闘機ナット出撃”に少しですがF104の印パ戦争における実戦記録が載っています。ミステールをバルカン砲で撃墜したとのこと。

パキスタン空軍のＦ１０４Ａは１９６５年の第１次印パ戦争ではミステールとキャンベラを各２機撃墜して損害はなし。１９７１年の第２次印パ戦争でも何機かを撃墜していますが,MiG-21FLに３機（インド側発表では９機）が落とされています。またこれとは別にパキスタンに加勢？するために飛来したヨルダン空軍所属の１０機のＦ１０４Ａのうち数機が落とされているのであるいはインド側の発表はこれを含めた数かもしれません。

おまけ：下にあるミニ戦闘機ナットはＦ−１０４の放ったＡＡＭを優れた運動性で避けまくって、一躍ヒーローになりました。

印パ戦争での空中戦は低空低速でのドッグファイトが主体で、当時のAAMの低信頼性もあってほとんどのスコアは機関砲であげられています。F-104にとっては不利な状況でした。