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119 アメリカ(だったと思います)の士官学校では、戦術の教育に、ポエニ戦争等の古代の戦闘も教材にしていると聞いたような気がします。では日本の防大では関が原等も戦史の教材になっているんでしょうか?旧軍、自衛隊、世界各国にかかわらず、士官学校の戦史教育について知っている方、どんな題材が使われてどんな教育がされているのか教えてください。
はるな

  1. 旧陸軍では、関ヶ原等、戦国時代の合戦についても一定の研究をしています。現代の戦国時代の合戦に対する通説は明治期の参謀本部の見解によるものも多くあります。
    BUN

  2. 陸自の幹部教育に「現戦;多分現地戦術教育」というのがあって、地図と実際の地形を見比べながらあーだこーだと議論するらしいのです。本来の目的は自分たちの戦闘のシミュレーションらしいですが、そこで歴史的戦闘があった場所ではそういった方面にも論が及ぶそうです。
    SHI

  3. 旧日本陸軍を含め多くの士官学校で使われてきている軍事学の古典であるクラウゼヴィッツの戦争論では、18世紀から19世紀初め頃にかけてナポレオンやフリードリッヒ大王が展開した戦争・戦術に関する解説を行っています。現在、岩波文庫から出ていますが、冒頭から戦争・戦術の理念などかなり哲学的で難解な文章があり読むのに苦労するけど、中盤以降は陣形等の解説図付で具体的なケースが説明されています。私も文庫本の上巻は一通り読んだけど、中、下巻は目を通しただけ。上巻は退屈なので最後に読んだほうがよいかもしれない?
    アリエフ

  4. 明治初期、ヨーロッパから招かれたメッケル少佐は関ヶ原の戦いの布陣を見て即座に「西軍の勝ち」と言ったそうです。(漫画「影武者徳川家康」より(笑))
    kazu

  5. 4.そりゃ、そうですよ(笑)松尾山が裏切ったり、南宮山が動かなかったり、を知らなければ、兵力・布陣ともに西軍の圧倒的有利ですって。
    質問の方は、と。
    日本の陸大では、WWIの戦史をかなり重視していたようです。わが陸軍がとてもできっこないような規模の会戦を、ああじゃないこうじゃないと(笑)
    そのほか、源平合戦から元コウ(あれ、字が見つからん)戦国時代の諸合戦、ナポレオン戦争、スペイン継承戦争、普墺・普仏戦争(この辺はメッケルのにおいがしますね)などが題材になっていたようです。
    まなかじ

  6.  防大で学んだことはないんですが、あそこは3自衛隊の幹部候補者候補(ややこい)をまとめて
    教育するとこなので、陸戦とか海戦に特化した教育はしてないはずです。
     また幹部候補生学校でも、戦闘指揮が云々戦史が云々というような教育よりも、部下指導とか
    庶務要務(公務員ですから(笑))の方に時間が割かれてます。

     そういった本格的な戦史研究や戦闘研究は、各術科学校や指揮幕僚課程などで初めて本格的に
    教育をうけることになるです。

     余談ですが、海に限って言えば各国海軍で最早ミサイル艇は何の役にも立たないと言うことが
    常識になった現在になって、一生懸命ミサイル艇を調達しているように、こういった研究もズレ
    まくってます(^_^;
    大島三郎

  7. う・・・それは初耳だった・・・
    たまには海に詳しい雑誌買わないと・・・
    でもステルスを利用した小型艇が出るらしいけどこれは従来のミサイル艇とは別物なんでしょうね。


  8.  すいません全然チェックしてませんでした。

     ステルスを利用した小艇というと、ちょっと海上自衛隊では思い浮かばないんですが
    ステルス自体は、すでに「きり」クラスの頃から設計の中には取り入れられてますね。

     ただ一般論として、水上艦の場合あんまりステルス性能を上げてしまうと今度は
    サーフェイスクラッタ(波頭などでレーダー一面真っ白になっちゃう、あれです)
    の中にぽつんと黒く浮き出てしまい逆効果であるという話もあるようです。
     米海軍が開発しているのも、あくまで研究材料としてということですので意味合い
    的には「とりあえずやってる」というアリバイ要素の性格が強いのではないかと。

    大島


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