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165 軍隊が自分の国の外で行動する場合、地図とかはどうしていたのでしょうか?特に日本陸軍の場合が知りたいです。
エミリア・エベルレ

  1. ソロモンやら、ニューギニアなんかでは白紙に近い
    ものを用いていた、と丸なんかで読んだ記憶がある
    のですが。
    どちらかというと連合軍がどうしていたか知りたい
    なぁ。
    takukou

  2. 偵察衛星なんてなかった第2次大戦当時、敵国の正確な地図を作るには、多少古くてもいいから公刊又は保存されている地図を入手し、スパイによる調査や航空偵察等により得られた情報とつき合わせながら情報を更新していく方法が一般的だったろうと思います。もちろん、スパイ活動により、又は思わぬ戦利品として正確な軍用地図が手に入るのが最も理想的だけど(独ソ戦初期、ドイツ軍が包囲したソ連軍部隊から多数の軍用地図を入手したことがあるが)。それから、朝鮮戦争の仁川上陸作戦のとき、旧日本海軍の作成した仁川港の海図が役に立ったそうです。
    ニューギニア戦の場合、日本陸軍も大縮尺の地図は入手していたのだろうが、五万分の一位の正確な地図を入手又は作成できていなかったのではないでしょうか。
    ちなみに、戦前の日本の地図は軍事施設の部分が隠されていた(田畑の表示にする、白抜きにするなど)が、米軍は航空偵察等の情報活動により、ほとんどの軍事施設の所在を正確に知っていました。日本地図の偽装工作はたいした効果を上げなかったわけで、日本の情報収集に関する能力の低さを思い知らされてしまう。
    アリエフ

  3. そういえば、南方戦線では、地図は輪郭だけ、なんて冗談みたいな話もありましたね。
    他にもかのガ島戦で、陸軍側が発した、「ガ島はどこか?」なんてエピソードもありましたし、どうも日本軍は古来狭い島国で育ったせいか、そのへんの感覚がルーズですよねえ。
    勝井

  4. >2

    アリエフ大兄。変な突っ込み申し訳ない。五万分の一は十分『大縮尺』です。小学校の教室の世界地図は『小縮尺』です。これって地理の受験問題の常連ですね。1940年、スカンジュナヴィアで戦火を交えることになった、連合軍、ドイツ軍とも観光地図程度の『小縮尺地図』で検討を開始したようですね。
    SHI

  5. 7年前、私が学生の頃、中国東北地方の地質調査に従事した事があるのですが、その時は旧満鉄やら日本陸軍が作製した地質図が役に立ちましたよ。(無頼庵)
    無頼庵

  6. 地質図、ですか。
    私は第四紀専門(に近い)ですが。軍が何故に地質図を?
    化石燃料関係?陣地や構造物構築の時の参考?
    是非、御教授を。
    takukou

  7. 申し訳ないですが、陸軍が地質図を作製した意図は私も不明です。石炭関係の地質図が多かったですが、その他の鉄、銅、マンガン鉱床の地質図もありました。また、産出物の概説まで記載してました。旧帝国大学の図書館で発見し「軍機」のハンコが押してあった記憶があります。
    一方、コッチが中国の鉱山を調査した時は、警官か人民解放軍の護衛が付いていて、調査結果は中国科学院に提出しました。当方が調査したデータも、中国科学院を経由して人民解放軍の地図になったのかもしれません。
    無頼庵

  8. ていうか、ほとんどあらゆる地図が当時は軍管轄だったという話を聞いたことがあります。
    外国に情報を洩らさないため、最も機密管理が厳密な軍が全てを掌握してた、
    てのが真相なのでは?
    勝井

  9. ↑二万五千分の一などの詳細な地図が軍以外によって管理されているのは
    日本ぐらいで、他所で無許可で入手しようもんならしょっぴかれる、って
    ドコかで読んだ記憶があります。
    ”&”

  10. 職場で古い地質図を当たってみましたが、地質図やそれに類するも
    のは1890年代から1940年代までの間にも結構発行されており。タ
    イトルからして市井の人間にも入手出来た様です。勿論、地下資源
    の類も入ってる様です。

    まぁ、地質図と地形図は別物(といっても下敷きは地形図だけれど
    も)ですから、大した問題ではないのかも知れませんが、結構ルー
    ズな感じはしますね。
    takukou

  11. 地形図、地質図等の機密保護上の扱いについて、時期や対象地域によっても異なると思いますが、特に日中戦争発生後の時期、あるいは満州など国防戦略上の重要地域については機密度が高かったのではないでしょうか。
    余談ですが、旧ソ連(当時)の市販されている国内地図は、わざと実際の地形に比べ10キロ位西か東にずらした表示にしていたとか。西側のスパイを欺くためでしょうけど、信頼できない地図しか入手できない一般国民にとっては不便でなかっただろうか。
    アリエフ

  12. ガダルカナル戦で陸軍が持っていった地図は海図だったそうです。
    海図に描かれる陸地の地形は、海上(船)から見て「どのような印象で見えるか?」ということに重点を置いて書かれますから、
    当然、実際の地形とは大きく違っています。
    ガダルカナル島での失敗の一つに、これがあげられると思います。

    ぴな


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